すべてのおすすめ
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
....
揺れる大空を
手のひらで掬ってみた
零れていくのは
昨日までの涙
真夏の炎天下の昼間に
涼しくて気持ちいい
この飛んでみたくなる水色を
ごっくん
1.
まだ小さな姉妹たちが
夜明けの色をした色鉛筆で
たくさんの羊の絵を描きながら
うとうとしていたら
一匹目の雄羊が
夏の部屋の小さな黒い空を
食べ始めました
たいへんお腹が減っ ....
最近妻がビヨンドになってきている
40過ぎだというのに
髪をピンピカリンの金髪にして
耳は穴だらけ
いくつもピアスをつけて
じゃらじゃらと音をたてている
夏だというのに
わざわざ ....
女の子がぺぽさん
私の父が一昨年前に
亡くなったんですよ、と
つぶやいた。
あまり面識がないのに
心を許してくれた。
とっさに「お父さん優しかった?」と
聞いてしまった。
何を ....
毎日あくせく働き
晩には疲れ果てる
腕が痛くなる。
足が痛くなる
コーヒーいれて
くつろぐ
ドリップしたては
美味い
汗水かいて
ハンカチで拭く
日に焼けるのがイヤだ
帽 ....
信じるものが分かる
信じていい人がいる。
マニュアルなんてない
罪に生き罪に生かされる
嘘は決してついてはダメ
私を苦しませないで
私の愛は絶対だから
私の役割を果す。
助け合 ....
コカインとか大麻とか覚醒剤とかが
古くて腐っている
かつては良質だったもの
俺は友人たちと友人のように接することでコミュニケイトした
セックスをいつかしようとしていた友達がすきだった
....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
わくわく
ぷくぷく
ころころ
まろまろ
ぽんぽこ
でこぼこ
どってん
しゃらん
ぽりぽり
ゴッツン
ぷかぷか
ズンタン
(1)
掛け声と干物の臭いに押し流されるようにして
昼下がりの賑やかさに身を委ねてみる
所狭しと商品の並んだ店先を覗けば
一見かと値踏みする手練の客あしらいに
思わず半歩後ろへ下がりつつ ....
ドラムのように
時をきざみ
ギターのように
時をかざり
今を歩いてゆく
今を走ってゆく
皆で泳いでゆく
皆で助け合って
血と血の約束
静寂の時
時間をかけ
宝物を取りに行 ....
特急の追い越しのため
列車の停車中に
駅の端では若い女の車掌が
さりげなくにこやかに
初老の車掌と交代していた
ちょうど明日を
告げようとする頃に
常夜灯の近くを飛び回る
一匹のコガネ ....
私あだ名ははロボ子さん
最近おなかおっきくなったよ
何が詰まっているのかな?
このところ足腰が痛いわ
新発売のオイルをさして
私はロボットだよね?
だけどさあ
このおなかに
夢が詰 ....
この大空一杯
何を届けよう
ビール飲んで
焼き鳥食べて
太陽が笑っている
風が泣いている
木の葉がひそひそ
泡がぷかぷか
自然に身をまかせ
寝転がる
冷静な頭脳
温かい気 ....
孤独と夏。
ピアスと耳、
ギターとバイオリン、
男と女。
ゆっくりシケモクを吸って、下唇を噛む。
気が狂っている
音声で表示されていく地図たち
がひろがってみんなしねばいい
信号待ちから動き始めた列を追っかけてくろくながくブレーキの
ながくのびながらまっすぐ中央分離帯にむかってく痕 ....
もし貴方を手にしたら
全ての物を投げ出そう
もし貴方を手にしたら
私の全てを捧げよう
もし私を手にしたら
栄光の未来は君のもの
もし私を手にしたら
私を大切にして下さい。
もし ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
どうも顔がムズムズ疼くので
慌てて顔を洗って鏡を見ると
目と鼻と口と眉毛とえくぼが無い
耳も少し消えかけている
顔をごっそり洗い落としてしまったらしい
でも見える
鏡にに映る自分が
....
時は流れ
ぼや〜んと口を開ける
頭は空になる
ゴンがやってくる
愛される
嫌われる
好かれる
嫌われる
花に水をやる
亀に餌をやる
星に眼をやる
体に酒をやる
一日中
夢を見ていた。
一日中
探していた。
東名高速走り
考えていた
人生の目的って何
葛藤が渦巻いていた。
よい思いをしたい
楽しい毎日を過ごしたい。
美味い物が食いた ....
平積みされた本はまだ新しい匂いがしていて
あたしたちは軽く目を閉じた
ロボ子というのはあたしのことです
隣に立っている男性が平積みの本を
二三冊下からひっこぬいて持っていく
ロボ子という ....
私らは
あなたの為に
集まった
何年振りか
何十年振りか
集まった
微動だにせぬ
あなたの為に
何も知らない
あなたの為に
思い出す
夕暮れの微笑みは
私の為ではなかっ ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
土が枯れ
ヒビが割れ
不毛の土地
神様の涙がでない。
あきれ返って
ものも言えない
怒る気もしない
クーラーの下
汗をかかない
水なんか幾らでもある
やたらと車に乗る
木を切 ....
舞えよ振袖 振袖よ舞え
舞わねば紅蓮に焼きまする
三畳の座敷牢で狂女は歌い踊る。
小女が運んできた膳は手つかず。
ただひたすらに歌い踊る。
母の嘆きも父の憤りも知らず。
寝食も知らず。 ....
そっと抱きしめてよ
あんまり強く抱かれると
心がジンジン痛いから
田舎に来た
星空が綺麗だ
何でこんなに違うのか
数が全く違う
私は変わった。
ハンゴウで飯を炊き
魚を焼く
虫たちの声
花火をする
線香花火を〆にして
水をかけ
来年も来 ....
微かな音だけになって
宇宙に放り込まれたみたいに
地上の星屑が
夜を点滅させる
(七色の輝きの物語りを
伺うことはない)
ただ
静かに
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23