来る死を間近に
吉岡ペペロ

天気予報が

明日から寒くなると

今年5回目くらいのはったりをかます

もうオオカミ少年みたいになっている

日曜日のお昼どき

町の中華料理屋にはいると和田アキ子が

なにか言いたげな憂うつな顔をしている

出演者や笑い屋みたいな観客が声をあげている

こんなことを繰り返していても意味がない

それでは意味とはなんのことだろう

ぼくたちはたぶん

意味などもとめているわけではないのだ


来る死を間近に感じるときまで

ぼくたちは支障のないレベルの

過激や変化をもとめるのだろう


天気予報が

明日から寒くなると

今年5回目くらいのはったりをかます

もうオオカミ少年みたいになっている

日曜日のお昼どき

町の中華料理屋にはいると和田アキ子が

なにか言いたげな憂うつな顔をしている

出演者や笑い屋みたいな観客が声をあげている

こんなことを繰り返していても意味がない

それでは意味とはなんのことだろう

ぼくたちはたぶん

意味などもとめているわけではないのだ







自由詩 来る死を間近に Copyright 吉岡ペペロ 2015-12-27 14:59:49
notebook Home 戻る