一緒に高架下の雑貨屋さんでお揃いで買った大きなストール

今はもう 巻くことの出来ない季節だけど

また一緒に巻いて 歩きたい

メリーが青で あたしが緑

季節が

どうにか寒く ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
楽しいときほど
思い出してしまうのは
あなたと過ごした夏が、きっと
あまりにも輝きすぎていたから
あいたい、と
そんなき持ちに自分の笑い声で気がついた
だって二年前、あ ....
・・



「プロローグ・夏」


風が吹く渚できみと見たものは プロローグ「夏」シャインドリーム

楽園と示す標は傾いて君へとむかう(アイタイキモチ)

駆け抜けろ渚通りは ....
大気中に漂うチリが埃が

水中に潜むバクテリアに

恋をした

月夜に泣いていたわたしは

雨を降らせ

あなたたちをひとつにする

そうして世界がひとつになるのを

とお ....
オートクチュール
私ぴったりに、しつらえた愛を下さいますか?

遠き月が啼く夜に
迷子のままでキスをする
盲目のロストヘヴン

でも独りよがりではいけないね
一人で恋は出来ないね

 ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ....
駆け抜けた 熱き血潮は今もなお

白球の行方に気分が浮き沈み

終わる夏 流した涙は後輩へ

青空に響く 金属音の夏

声枯らし檄を飛ばす 最後の夏

負いしもの 踏み越えてき ....
今、きみ
東京都渋谷区
スクランブル交差点と呼ばれる
モノクロボードで
にゃー、と一声
叫んだと同時に
爆走を開始
早く早く
風より早く
器用に人の群れを避ける
そこら辺で一番の
 ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
右側から来た物体を左側に受け流すだけじゃ許されないから


ぢぢぢぢぢ 公衆トイレの看板を殴りつけたい 逃げ場所がない


漠然とした安全も漠然とした不安もいつも感じる


 ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
桜草
薄桃色に
染まったら
君の頬にも
朱が差し染まる

向日葵と
麦わら帽子と
ワンピース
青い背景
よく映える君

奥山へ
紅葉踏み入り
歩いては
赤の隙間に
 ....
君に逢い不治の病に冒された僕の心にまだ春は来ず


目を伏せて出来た陰影艶やかで理性を奮わせ視線は空へ


富士山へ夏の終わりに山登り朝日に染まる淡き恋花


不死なんて意味 ....
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
さかさまな夕日のあと

街は裏切るように

鏡の星を浮かべている

環境破壊のキーワードは

未来

それをみんなのまえで

話せる時代だから

悲しみは暇つぶし

焼 ....
田舎のバス停は屋根があって、周りには木しかない。
屋根の下には、やっぱり木のベンチあって、
もう虫がぶんぶんしている。
だけど、真夏の蒸し暑い日でも、
空気はひんやりしているから
たとえバス ....
また会えるからサヨナラと言った
雪の残る街
いつものように見送った僕を
覚えていますか

赤いコートの裾が揺れ
乾いた風に凛と鳴る
あしたもきっと青空だね
ふたり信じていた
 ....
朝露を
含みて光る
横顔に
心奪われ
夢に旅立つ
うずくまる腕に ひざこぞう、ふたつ
私の体に わんぱく坊主が 
ふたり

そっと「膝小僧…」って 呼びかけると
ひとりだけじゃあないことに ふと きずいたよ

どこかになにかを預けて い ....
君は咲くシャインシャワーを跳ね返しこの瞳(め)に映る空を抜き取る


トリップは三秒前にも戻れないホワイトアウトに踏み外す足


陽炎のウラ見え隠れする噴水は見慣れたはずの街の ....
「一番星はどこに」


風薫る陽だまりの中少女跳ね触れようとする新しい夏

どこへでも吹くなら吹けと夏風に弾む心と手に入れた恋

この海はいつかあなたと出逢う海一番 ....
長所はね 床上手だと言い続け
何度目になる 童貞の夏
一つの仕事を片付けて
わずか数十分のお昼ご飯
さっと席を立って
次の仕事へと戻ってゆく
仕事の段取りを考えている中で
そのご飯についていた土の匂いに
あなたは気づいただろうか

毎日の ....
   生成のサウンドを折りたたんでゆく
          たそがれが訪れると
       にぶくなったひかりのなか
   夕刊を斜め読みする紙音だけが囁く
                 ....
眠れない
 夜をふみこえ
  たどりつく 
   朝という空
    風がそよいだ
雨だれに 頷く露草 いとをかし
               君への言葉を 語るともなし

雨蛙 あちらこちらで 鳴く声は
               紫陽花に咲く 花の夢々

黒すぐり ....
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
こたえ、という
ことばそのものは
とてもかよわいものです

だからといって
あきらめたりはせず
突きつけることもせず
こころは、そう
並んでいけたなら
じゅうぶんだと思います ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
紺野 夏槻さんのおすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メリー- 自由詩1*07-7-22
花言葉Ⅳ- 石瀬琳々短歌17*07-7-20
伝えるすべなんてないから- Rin K自由詩33*07-7-20
■共同作品■楽園で抱いた星の名は・- Rin K短歌21*07-7-18
恋の雨- れんげ自由詩307-7-16
オートクチュールの愛- 朽木 裕自由詩5*07-7-16
雨やみを待っている、僕ら- Rin K自由詩37*07-7-16
夏〜高校野球〜- 秋桜俳句4*07-7-16
同じ空- 倉持 雛自由詩907-7-16
あやめも知らぬ恋の道_____■古語の宴参加作品■- Rin K短歌16*07-7-14
ぶっ壊せ、泣きたくなる時に泣け、でも人生は一度じゃない- ピッピ短歌707-7-14
真夏の記念日- たもつ短歌1207-7-13
春夏秋冬- 秋桜短歌7*07-7-11
ふじ- 秋桜短歌7*07-7-8
ごしきの短冊- Rin K短歌31*07-7-8
計算機たたかれて- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-4
田舎の初恋- 大小島自由詩307-7-4
雪の残る街_〜季節とココロの裏側で〜- Rin K自由詩27*07-7-3
朝顔- 秋桜短歌7*07-7-1
膝小僧たちの歌- るるりら自由詩907-7-1
白昼夢- Rin K短歌13*07-7-1
■共同作品■_絵日記- Rin K短歌16*07-6-30
童貞の夏- 北大路京 ...短歌4*07-6-29
ご飯についた土の匂い- ぽえむ君自由詩5*07-6-24
落日- 信天翁自由詩507-6-24
朝(あした)- アイバ  ...短歌507-6-23
花歌_恋歌- プル式短歌5*07-6-23
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
生きて- 千波 一 ...自由詩34*07-6-18
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18

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