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 夜、駐車場で、コアントロー、コアントロー、と男が呟いていた。絞めつくような夜気に当てられたのだろうか、もしくは酒気か、三方を囲むビルディングは夜の店であったから酒に呑まれた人間であっても珍しくはなか .... 読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
 点は、よく見れば丸であった。角度を変え見ても丸は丸だったから、実は球に違いなかった。この詐欺師め。

 完全な球体がありまして、その内側は継ぎ目も傷もない鏡張りであります。もちろん光がありません ....
盆休みだ。何して遊ぼう。
そうだ、かきものでもしよう。 「注1」
かきもの?
うーん、いい響きだ。もう一回いってみよう。
「かきものでもしよう」
うーん、すばらしいっ。
貧しくても虚栄心だ ....
今日、
赤い髪の似合う底無し沼と
語り合った。
人生観、
転じて、
純文学、
そこから
ナルシシズムまで
コーヒーとガムの好きな底無し沼と
セピア色のカフェで
居心地よさそうな
 ....
{引用=
 花火の夜(江戸川)
       仲程


猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません
 ....
丁度、レヴィナスの時間論についての議論が出てくるところで、それに関係する部分のある興味深いエッセイを読むことができたので、今回はそれを論じたい。「あをの過程」さんの、「ダンショウ(2) ZONEに関す .... とりあえずここで、書かれた詩作品は、それを書いた作者とは一旦切り離されたものであると考えよう。もちろん、現実にその詩を書いたのはまぎれもなく作者であるし、作者は思いつけばいつでも書いた詩を書き換える・ ....  黒というよりかは藍色の夜空を羽虫が通過した。深夜のコンビニエンスストアー。壁面ガラスには黒い点が、わさわさしている。ため息をつきながら、私はキンチョールの煙をその点々に振りかけていく、そうして落ちて ....  詩をやっていこうと思う方は、本来「本を読むこと」が好きな人が多いです。それなりの向上心と努力があれば、関わってゆけるでしょう。
 ところが私は、本を読むのが大変苦手で、特に詩や小説、文学を読むこと ....
 河川をまたぎ、田んぼを抜くように鉄塔の並ぶ、その先には落陽。送電線に断ち切られた風、その名残がマリンスノーのように降り積もる。
 十五で姉やは嫁に行き。橋げたに腰かけ、口ずさむ童謡の一節の続く歌詞 ....
 ぽこぽこ。と気泡が浮いていく雨の日の窓拭き。はいつまでも終わらない雑巾がけに苛々して爪先で突いたガラス。に途端現れた大きな目玉に窓拭きは睨まれ。窒息。するかわりに、するする。と咽元につっかえた釣り糸 ....  厳しい借金の取立てに耐え切れなくなった男は死ぬことにした。崖の上で靴をそろえる。ふと右手を見ると、同じように靴をそろえている男がいた。目が合った瞬間、ふたりは理解した。つらかったですね。それももう終 ....  先日、午睡機械さんが私の詩をひろげました。彼との出会いは、一遍の詩『遠い自殺』に関する対話からと振り返られます。いつも感じることですし、あまり大きな声で伝えることでもないのですが、引き寄せられてし ....  詩の批評とは、作者側と批評する側との詩を書く上でのスタン
スないしは生き方のスタンスの差異を明らかする作業なのではな
いかと私は考えている。
 批評する側が詩を選び作者の了承をとらずに批評する ....
家にある薬箱のなかの服用薬を全部飲んでしまったことがある。19のときだ。頭痛薬からキャベジンから風邪薬から、とにかく服用薬は全部飲んだが、水虫の薬など外用薬は飲まなかった。死にたくはなかったのだと、思 .... 本当のことを言いましょうか。たまには、ね。

私が本当の本当に愛しているものは、ひとつの作品ではなく、ひとりの詩人ではなく、私自身ですらなく、詩そのもの。私という小さな詩人と、私という小さな詩人が ....
批評は愛(詩や詩人のためを思っての行動)なのか。
批評はエゴイズム(己の利益だけを考えた行動)なのか。

私は、その人によって違うし、その時々によっても違うと思う。

どんなに酷評したって、 ....
リストカット
リストカッター
リストカッティング{ルビ症候群=シンドローム}
どれも、今、よく耳にする言葉だと思う。
リストカッターとは、リストカットをしている人のことで、自分も、その一人。
 ....
いま、右手首がひじょーに痛い。うちの飼い猫の血膿をふきとろうとしたら、ズタズタに深くひっかかれた。場所が場所だし、猫の爪は鋭くてカミソリみたいなものだから、自分で見てもリスカの傷に見える。おもしろがっ .... そろそろ外に出ようかな
引きこもりではないけれど
柔らかな日差しに触れたいのだけれどね
ちょっと怖いのよ
ビルの上のあの秘密基地から飛びたくなってしまいそうで

---------

 ....


わたしは部屋中の時計の針をとめました
ごめんなさい、毎日の生活に、疲れてしまったのです
今日は、朝は早く起きました、そして歯を磨きました
掃除をしました、洗濯をしました、近くの ....
この文章は、みつべえさんの詩作「凪の日」ほかいくつかの作品と、「凪の日」に寄せたいとうさんの批評「何故詩なんか書いてしまうんだろう」に触発されて書いたものです。

「凪の日」
http://po ....
「もしもし、もしもし、神様ですか?」
 祖父から譲り受けたアンティークの電話機で、佳子は今夜も何者かと会話している。その電話機は飾り物でコード゙は何処にも挿してない。まあ、神様の声を聞くのに電話線を ....
○月○日
家に帰ると兵隊さんが押入れでもぞもぞしている。目が合うとピシッと敬礼しながら、「人道支援です」と言う。人道支援なら仕方ないのだろう。たぶん。兵隊さんは押入れでずっともぞもぞして ....
*(この文章は、ジュテーム北村さんから、「同時多発朗読」の連絡を受けた後、
  行った朗読と、過ごした時間についての個人レポートです。
  なお、ジュテームさんからの連絡は「21時に」とのことでし ....
1.

今日から失業者ですわコラ。知能程度の低い友人どもはねちっこく解雇解雇と書き立て
ますが、私が会社を首にしたのですよコノヤロウ。
日本国をアジアにするべく完全失業率のアップに貢献したのだ ....
TVを付ければ、
新聞をめくれば、
今日も、また幼児虐待事件。

この種の事件が起こると、
いつも僕は不思議な・・
簡単な言葉では表現のしようがない「感覚」に取り憑かれる。

それ ....
今日、引越し前の最後の学校訪問をしてきました。
朝の10時に学校について、後輩とおしゃべりをして、そのまま川西へ。
後輩とほんの少しの間お茶をして、彼女は塾へ、ボクはまた学校へと戻った。
友達と ....
前回私の足の話をしたので、今度は私の夫の足について話してみる。

私の夫は肉体労働従事者で、趣味が山歩き渓流釣り山菜採り茸狩り、毎週二回バレーボールとインディアカの練習に出かけ、日曜日にはソフトボ ....
たもつさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(131)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
群像- 生田散文(批評 ...204-9-18
読めない人へのラブコール- 木葉 揺散文(批評 ...17*04-9-6
- 生田散文(批評 ...304-9-3
けふのうた(散文バージョン)- みつべえ散文(批評 ...504-8-18
底無し沼と話して。- りゑ散文(批評 ...304-8-11
ひとつの読み方_仲程さんの『花火の夜(江戸川)』- クリ散文(批評 ...704-8-9
あをの過程さんの時間論−「存在の彼方へ」を読んでみる12- もぐもぐ散文(批評 ...5*04-8-7
詩を読むこと=読まれること−幸福と殴り合いの- ななひと散文(批評 ...504-7-21
羽虫- 生田散文(批評 ...804-7-12
読書が下手でも詩が好きさ!- 木葉 揺散文(批評 ...14*04-7-4
辻が花- 生田散文(批評 ...404-7-2
窓拭き- 生田散文(批評 ...304-6-28
- 城之崎二 ...散文(批評 ...1304-6-18
「迷いというもの」返信/午睡機械さんへ- バンブー ...散文(批評 ...604-6-9
私はただ、過敏さを露見したにすぎないのでしょうか?- サダアイ ...散文(批評 ...5*04-5-19
自己を愛するための- 佐々宝砂散文(批評 ...1404-5-18
危険な話- 佐々宝砂散文(批評 ...1004-5-13
批評は愛か、それともエゴか。- 宮前のん散文(批評 ...2004-5-12
リストカットは、『伝染』する。。。- Lily of the ...散文(批評 ...6*04-5-11
外に出て行くためのリスカ- 佐々宝砂散文(批評 ...28*04-5-11
空想現実_夢- かえで散文(批評 ...3*04-5-7
時計- ワタナベ散文(批評 ...10*04-5-4
風のうしろに風はない- 佐々宝砂散文(批評 ...11*04-4-30
佳子_1997冬- ダーザイ ...散文(批評 ...14*04-4-19
兵隊さん観察日記(即興)- いとう散文(批評 ...1604-4-14
同時多発朗読・個人レポート- 服部 剛散文(批評 ...7*04-4-14
完全失業日記(爆裂酩酊ポエム道)- ダーザイ ...散文(批評 ...23*04-4-10
「きょうも、また・・・」- PULL.散文(批評 ...8*04-4-6
最初で最後の握手。。。(改訂版)- Lily of the ...散文(批評 ...3*04-4-6
普遍性について- 佐々宝砂散文(批評 ...604-4-2

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