すべてのおすすめ
 不意に喩えられると僕は何なのか。喩えられてたまたま僕は書店の軒の燕であった。僕は『ガリバー旅行記』を買い、大君(タイクン)の支配するニッポンへの渡航計画を練ろうとしていた。赤い、ざっくりとしたカンバ ....  (おはよう朝帰りの魔女が音を立てずに箒を立て掛ける)


昨日の名残は夜行列車でとっくに旅立った
無人駅のサルビアとソーダファウンテンの間には
寝相の悪いちっちゃな神 寝過ごした金星
 ....
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた

中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない


鍋の底で ....
二組の親指と人差し指で
フォトグラフを撮りながら僕らは
あの一瞬一瞬を上手に繋げて
永遠を作り出す予定だった

空に雲は要らなかったし
海に波は要らなかった
砂浜に足を浸した少女が
僕 ....
マモルの呼吸は光る
 
 
学校のうさぎが死んだ日
マモルは自分の呼吸が時々
光の礫(つぶて)になるのを知った
 
 
マモルは決して泣かない子だった
 
 
おかあ ....
    

     




           


     立葵が咲き出すと
     もう夏休みがみえてくる
     風が透明になって
     夏の陽射しがぼ ....
動かないで
うっかり逆鱗に触れないよう
紅を差してあげる

私の部屋に浮かび揺れる
赤い花びらに
首を傾げる友達

透明な竜を飼っている
躾はいいほうだ

私の帰りが遅いと寂 ....
降りしきる雨の中
傘もささずに俺たちは歩いた
死ぬほど歩き続けた
けれどそれで
俺たちが死ぬことはなかった
俺たち いい奴だった
俺たち 輝いていた
俺たちは生の肉だった
俺た ....
ちががね、

(血がね、といいたいのだ)

ちががね、びよきだからね
あかちゃんのときからね
そうなの、ずっと

少女は枕に片頬つけて話す
ぼくは少女の枕に腰掛けている

ち ....
鉛のようなキス をする
恋人の背中に
手をまわすと
その かいがら骨は
堅く いびつで
かなしくもいさましい

ゆっくりと
おもくあつい寝息に満たされてゆく
部屋で
布団にねそべり ....
太陽の赤よりも

俺とお前の流した血のほうが

赤いぜ

光り輝くこともなく

ただ痛みだけを残した

体の半分の血を

俺たちは流した

それでも

愛だけは手に入れ ....
そうですね

いってみる

そうですね そうですね
そう かもしれません
そう いう考え方もあるかもしれません
そう いうものの見方は
ほんとうは
かなしくは ないですか

 ....
何も食べず
何も犠牲にせず
何も汚さず
何にも汚されず
多くのものを育てる

ただ真っ白い牛乳に
僕はなりたいんだ
やけに小さいピンクの空は
僕がみつめても赤面しないで
御所が影に耐えているときに
向こうの空は水色だったし
きらきらの自転車に乗って段差に耐える人々
のっぽさんのビルばっかりが
そればっか ....
 白眼の日々 
  焦燥 
肌寒い浜辺にいる君
は目を瞑り 
 風が洋服をすべる感触で
遊び
 軽く笑う

 果てしなく続く毎日も
君の
存在次第で
 どうにでもなるのさ

 ....
白銀のたゆたう陰茎、微弱に割くワラの光源

闇を色々な方向で、説明しようとする振動
幼児の皮膚を
毎日雪かきをする母の手袋に。

ハムスター語を理解する、この世で只一人の
子供が出来、光 ....
半透明なら何もきずつかないかっていうと
きずつかないこともない
そんな連想劇を支配すんの
灰が屋上のうえに溜まってゆく、
こっちの肺にも・もはや・あしたからのスケジュールとともに
見終わ ....
CARでゴー
念願の免許をとったら
CARで、
中古のシルビアで
ふくらはぎの綺麗な女を 轢きまくりたい
カーで。

どの路地でも時速100km
スピードで
カーで、
赤とか青とか ....
頭に小さな針で穴をあけると
容易くゼリー状の意識が入りこむ
意味を下さいって
当たり前の様に垂れ流される
ネオンサインの空



夜をごまかすのは
眠りたくないからじゃなく
オルゴ ....
あした
また あした

雲 流れて
あの空は春の中
風 流れて
波立つ 森の音

風はあるけど
帆をたたもう
船出の朝は
まだ遠い

あした
また あした
そら 一番星
その人がやってくるのは
ほんの少し
光のかけらをわけてくれた
下弦の月の白い顔が
空に溶け込んでいく時刻です

おやすみなさい
お月様

インクびんのふたを閉めて
閉じ込めたのは月 ....
夜の洞をぬけるとき
火のしずくにふれるとき
眠りの軌道をすすむとき

蝙蝠のいらだちに とろける皮膚に
濡れた夢の繊毛に
からまり もつれて
声は発熱する

星のページを閉ざすとき
 ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
●はじめに●

はじめに すべからく
大きなぬいぐるみを抱いた
可愛いコアセルベートに人生の苦味を少々
タブラ・ラサ
タブラの遠雷のリズム
クレシェンド クレシェンド
地平線を つ ....
  立ちつくすオベリスク
    立ちつくす
    立ちつくす
    オベリスク
    立ちつくす

  オベリスク立ちつくす
    立ちつくす
    オベリスク
     ....
私の彼は詩人である

ロマンチストな男の人はステキだと思っていたけれど、
実際に詩を書く男性に出会ったのは初めてのことだ

彼はデート中に立ち寄った喫茶店でも、お茶を飲みながら
一人の世界 ....
誰か俺におやすみと言ってくれ

そうじゃないと

また俺は眠れない

また俺は悪夢を見る

せっかく作ったゆりかごから

落ちちまうだろう

誰か1本だけ寂しげに咲く

赤 ....
生理として、
違和に抗う私の体液。
洟をたらし、涙を流し、
発疹し、痒みを増し、
打つ手と言えばこまごもり。

体温を感じるほどの接近が、
親愛の証であるか。
強烈に臭い息が、
好意 ....
視界に広がるこれまでが
あまりに深いので
私たちはすくみながら頂に立ち
いつの間にか手を繋いでいた


あの層を一枚一枚剥がしてゆけば
私たちがいつか手放した大切なものに
また会え ....
けっこっけっこう
けっこうです
タチツテタの滑り台を降りると
コテムシトタの小山にジャンプ
ケッタッケッタ
長靴にたっぷり水を飲ませろ
こってっこって
おさげ髪のブランコに
しゃぼんを ....
青色銀河団さんの自由詩おすすめリスト(396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 右肩良久自由詩204-7-11
イカロス・モンゴルフィエ・ライト- クリ自由詩6*04-7-8
あいまいなからだ- 自由詩14*04-7-6
群れる青、その一部始終- ピッピ自由詩5*04-7-5
星降る夜- セキラボ ...自由詩5*04-7-3
立葵- 天野茂典自由詩604-7-3
透明な竜を飼っている- RT自由詩10*04-6-30
「こときり」- たもつ自由詩25*04-6-25
こときり- RT自由詩8*04-6-25
煙草- 自由詩604-5-21
☆130_ボジョウ- 貴水 水 ...自由詩5*04-5-16
ことわり- 月音自由詩1404-5-14
牛乳になりたい- KEIK ...自由詩304-5-13
ひるさがりの夏- 船田 仰自由詩304-5-8
うつくしい朝- 瓜田タカ ...自由詩104-5-5
孤独なふりをする- 瓜田タカ ...自由詩404-5-5
テトラポッド- 船田 仰自由詩404-5-3
CAR- 馬野ミキ自由詩6*04-4-27
歓楽街- からふ自由詩1604-4-24
また_あした- 春日野佐 ...自由詩4*04-4-24
おやすみなさい_お月さま- ダーザイ ...自由詩18+*04-4-24
ワープ- みつべえ自由詩304-4-23
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20
MAKING_EPIC- 角田寿星自由詩204-4-16
立ちつくすオベリスク- たかぼ自由詩304-4-4
「エスプレッソ、トリプルで」- さくらい ...自由詩204-4-4
☆95_ツバキ- 貴水 水 ...自由詩7*04-3-30
こまごもるべし!- chitoku自由詩104-3-29
グランドキャニオン- 石畑由紀 ...自由詩1504-3-29
学習- 湾鶴自由詩404-3-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14