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凍てる指よ
松井の骨折のように外野は
草が深い
ぼくの夕陽から伸びる野の球。
眼球のようにやわらかいものが骨折している
ぼくのさみしい眼球譚が
そうして麦笛に ....
鐘が鳴る
各関節が反応する
生きるのだ
木の芽
下草は
萌える準備を始めている
坂は長い
峠だ
いつも峠の天辺にいる
....
中央高速自動車道を
馬が走っていった
白髪の馬は
ジェットエンジンを積んでいた
街に向かって疾走していた
馬はミューズだ やがて火の玉に ....
{ルビ緘黙=かんもく}
きょうも土星は回っているのだが
リンクは冷たい氷と岩だ
雑草は生えていない
ほ ....
そうしていいこともあった
悪いことがほとんどなのに
大志をいだきすぎたために
ついへこんでしまう暗渠が
ぼくの大陸棚を転げ落ちて
ゆく
....
★ 落ちてくるラメ入りの空
高架線の駅からは
遠くが見える
夕方のラッシュ時の
高校生のおしゃべり
同じ空に目をくれるものはいない
みんな街に帰 ....
弱弱しい鳥が
藪のなかに消えていった
そこにはどんな病院があるのだろう
藪はしずかだ
2001・11・8
ーハイパーリアリズムー
ガソリンスタンドの影が路上に伸びるとき
サンフランシスコでは詩の朗読会の準備がすすんでいる
ちいさなライブ・ハウスで
おおぜいの詩人が読 ....
枯れ枝に烏の止まりけり秋の暮れ
とまってしまった歳月 芭蕉のように
暮れることもできないで バスの明かりに
たちどまる ポランスキーよ
湖に水没したナチスの ....
カマキリに襲われた眼球は
皿 皿 と 皿 皿 と
血を流しているのでありました
そのとき 時計はとまったままで
あたりは白くなりました
....
ももとあそんできた
ももはねるところだった
ぼくがてをだすとももははをむいてかみついてきた
もものあたまをなでた
りょうてでぎゅっとなでつけた
も ....
ヴェスヴィオス火山に埋もれた
廃墟のように
灰をかぶって
ぼくはいままで
埋もれてきた
標本となって
水道も飲めないで ....
裂かれた魚影は探知機にかからなかった。藻が以上に発生していた。魚影は藻の中にもぐりこんだのだろうか。藻は密生して揺れていた。海底深くはなかった。太陽の光がレンブラント光線のように差し込んでいた ....
いちまいの鴉
が飛んでゆくのは
ふるさとだ
紙切れのように
空気を裂いて
熱いおもいを抱き
鉄橋を越えるのだ
それでも新幹線にはかなわない
遅れてゆくばかりだ ....
ひとりで唄って
秋桜
つらなる
惑星のなかで
孤立する意識よ
ぼくがあまりにも意識的なので
死は土星のように
都会的な愛 ....
立葵が咲き出すと
もう夏休みがみえてくる
風が透明になって
夏の陽射しがぼ ....
青色銀河団さんの天野茂典さんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
光臨
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天野茂典
自由詩
11
06-5-15
淋しい東京
-
天野茂典
未詩・独白
6
05-3-6
やがて火の玉になっていった
-
天野茂典
未詩・独白
2
05-2-17
この星の暮らしにも飽きた
-
天野茂典
未詩・独白
3
05-1-30
ジャケットの間からつめたい風が訪れてきた
-
天野茂典
未詩・独白
4
05-1-25
人はみな歌をもっている
-
天野茂典
未詩・独白
7
04-12-3
藪
-
天野茂典
未詩・独白
2
04-11-8
かつてぼくは反抗的若者だったか
-
天野茂典
未詩・独白
1
04-10-31
ZONE
-
天野茂典
未詩・独白
2
04-10-31
爆心地から
-
天野茂典
未詩・独白
4
04-10-31
満開
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天野茂典
自由詩
3
04-10-30
昆虫図鑑ーポンペイ
-
天野茂典
未詩・独白
5
04-10-30
推定無罪
-
天野茂典
自由詩
2
04-10-30
糸電話
-
天野茂典
未詩・独白
2
04-10-11
つづしり歌
-
天野茂典
自由詩
4
04-7-19
立葵
-
天野茂典
自由詩
6
04-7-3
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