すべてのおすすめ
街角に立った色とりどりのクラゲ達を通り越し
遠い異国の地を見た
花を売り
花を買い
枯れていく買い手
クラゲ達は幼い日に見たガラスの目
ここにはなく
海ではなくて空を踊る
しかめっ面の ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
あなたが徐々にしなり
あなたの腕がしなやかに湾曲し始め
それが良いことであり
あるかのようにあなたの腕の湾曲を
私のここから私は俯瞰する

キトキト、糸の車
からまりほつれ
て ....
「きょうはパパとおふろにはいるの」
ユキちゃんはすでにすっぱだかで
あたりをとことこ歩きまわってるので
父さんもあわててすっぱだかです。

シャンプー シャワー
ちょっとした格闘のすえ ....
飛び出した街で
晴れない空が
灰色の夢に朝を待っている
電信柱の下の窓辺では
気象予報士が雨だというので
ブラウン管は沈黙したまま
喋らない

ここでは僕等の関係が希薄だというので
 ....
定刻の十分前に飛び出した
マンションの駐車場では雨の余韻
生まれたての水たまりには波紋
また 小雨
浸るよりも先に 走らなくてはいけない

休み 休み 土曜は休み
流れる空気の弾力さえも ....
水色のものしか口にしては駄目よ と
お姉さまは仰有いました
緑ではいけませんの と訊ねますと
緑は駄目 薄紫なら構いません と
お姉さまはお笑いになりました

わたくしは紫色のキ ....
「線路の上を歩いて海を渡る
 それ自体はけして珍しい行為じゃない
 だが
 心してきいてほしい
 次の駅にたどり着くことのできる者は
 きわめて稀である

「大洋をどこまでも縦断する ....
私はウサギ
ただし全身フェイクファー
真っ赤な義眼をうるうるさせて
可哀想なふりをする

寂しくさせたら死んでやる
着ぐるみウサギの脅迫に
おどおどするのを見るのが大好き
何かを囁 ....
くすり指がちびた人の
ひんやりとしたリールから
 がっしょがっしょと妻が走った
シッポー トト ト (朝は隣家も装い ふれるの
深呼吸のドレープの波に乗って


   腕で掻き分 ....
イエーイ! 家 
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っておりま ....
桝目をひとつひとつ埋めていく
あなたはまだ
自分が花びらであることに気づいていない
窓の外は想像を絶する想像に包まれ
僕はそれを夕焼けと呼ぶこともできる
かつて靴下をはかない男の子がいた ....
  
  
ももとあそんできた
  ももはねるところだった
  ぼくがてをだすとももははをむいてかみついてきた
  もものあたまをなでた
  りょうてでぎゅっとなでつけた
  も ....
裂かれた魚影は探知機にかからなかった。藻が以上に発生していた。魚影は藻の中にもぐりこんだのだろうか。藻は密生して揺れていた。海底深くはなかった。太陽の光がレンブラント光線のように差し込んでいた .... 森の中で月を見て
青さ静かに、目に染みていく
あるかないかのカーブを
そろり、ふわり、降りていく
静かに、選ぶ言葉に僕の
音はどこかで回り続けているか


泳いでいるのは、あなた
そ ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん

今日なんか変なルートたどってるねん
あのままじゃ、きっと
なじみのないBARで
40代の男の近くに
しらじらしく座りそうやったわ ....
嵐のいった後はいつも
いろんなものが電線に引っかかっていて
奇妙な陰だとか
擦り切れた音だとか
さっきまで巻かれていた自由なもの
全部
西日を受けてしなだれている

多分みんなが
風 ....
西病棟の長い廊下に湿ったモップをかけるから
清掃婦の後姿は僕の幼い娘に似ているから
寧ろそれは僕の幼い娘ではなく君に似ているから
決して君ではなかった
何度目になるというのか また「正」の ....
青い空の向こうから
巨大な顔が降ってくる
にこにこにこにこ
笑いながら
うわあこっちにくるな
そら、なのか
から、なのか
どっちでもいいけど
「宙」と書いて「そら」と読ませるよりも
「空」と書いてなんと読むのかわからない
そんな曖昧さがわたしはすき

そら、だったのか ....
あなたはすごい雨だろう。茜空さえも私は嘆いた。こんな理解の仕方で、でも私は一人だ。あなたは降ってくる。キラキラしたものも濡らす。今日のあなたは晴れた空に酷く不恰好だ。私は動物の目からすれば雨ざらしなの .... 1.

シナ子

今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
 ....
黄色い坂道
黒いランドセルの頭に
おばあちゃんの
左手が降りた
フォトグラフ
右手の杖を描けない
ようにして
腓の裏へまわす
そのひとみ
山並みのように
たくましく やさしい
な ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき

父さんが僕の髪をく ....
どううぶつえんの檻の前で親友は盤を取り出し
飛車角落ちで良い、と言う
親友の温かい手から飛車と角を受け取り
どううぶつの檻に投げる
どううぶつは隅でうずくまったまま見向きもしない
飛 ....
あなたが悲しい

という 
想像をする

するとわたしは
無関心で 
いられなくなる

壁のスイッチを
押すようにはいかないけれど

心の闇に
明かりを灯すことは


 ....
                  「メリーゴーラウンド」 8



  一生

ぐるぐる回るものが
昔から好きだった
図書館で本を読んでいて
ふと見あげた壁かけ時計から
目が ....
最近

この間近に、海は無く    
無く

シャワーを止めた後の排水溝

  髪 からまり つらくもつれる
僕の渦


   鳴門の渦潮を
   鳴門の渦潮を
   見たの ....
噛み付かれながらもまっすぐに
吸わいとられる
ごむ。
メるヴぇいゆ。
夜のくうきに両手を挙げては火のような けつえきに、覆われていく あばらのやまの 影から見つめる  わたしは
あなたに
 ....
青色銀河団さんの自由詩おすすめリスト(396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海月- 暗闇れも ...自由詩3*04-12-25
通勤快速- たもつ自由詩1104-12-16
湾曲- たもつ自由詩1004-12-9
シング・ウィズ・ウルブス- 角田寿星自由詩604-12-2
ジオラマ- 霜天自由詩504-12-2
土曜日の上気- たちばな ...自由詩604-11-28
水色の贄- 佐々宝砂自由詩604-11-28
海を渡る(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1004-11-20
着ぐるみフェイクファー- RT自由詩304-11-19
舟で- 嘉村奈緒自由詩9*04-11-17
- たもつ自由詩13*04-11-10
花が降ってきた- たもつ自由詩1304-11-3
満開- 天野茂典自由詩304-10-30
推定無罪- 天野茂典自由詩204-10-30
ID- 霜天自由詩704-10-30
おやさいかって_まっすぐかえるわ- 木葉 揺自由詩20*04-10-23
風を待つ- サカナ自由詩1704-10-20
湿り気- たもつ自由詩704-10-17
- チアーヌ自由詩1204-10-15
わたしがシャンブロウだったとき- 佐々宝砂自由詩1604-10-15
ハレアメ- ピッピ自由詩504-10-11
シナ子- 嘉村奈緒自由詩37*04-10-8
伝承- バンブー ...自由詩604-10-6
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
方舟のなか、壁にもたれて僕は- 汐見ハル自由詩7*04-9-26
ゆうううつ- たもつ自由詩28*04-9-22
紅いソリティア- たかぼ自由詩404-9-20
一生- アンテ自由詩504-9-20
突き刺せよ、渦巻きに- 石川和広自由詩5*04-9-20
la_vie- 高橋正英自由詩9*04-9-20

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