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先日の夜、だったかな。
それとも朝、だったか。

誰も食わねえ北海道みやげのわかさいもをバリボリやりながらテレビをみてたら、
すき屋のCMをやってた。有名な牛丼のチェーン店だ。
そこで俺は信 ....
アナタハ ダレデスカ

身寄りも帰る場所もなく来る日も河川敷を掘じくる佐久間少年ですか
地球の汚染大気に蝕まれ余命いくばくもないメイツ星人ですか
ふたりきり
河川敷の工場跡で
下水道に住む ....
ぼくは正義の味方だから
曲がりなりにも
今日できることは
今日やっておこう

向かいの大家さん宅に新聞を借りに行く

朝ごはんは?すませてきました

いつもの嘘をついて
縁 ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
 11

「地球は二酸化硅素の体を持った生物である
 ことが最近になって判明した」と
夢の中で見たプラカードに書いてあった

地球が寝返りをうった 地球がくしゃみをした
その際に起こりう ....
三万人を擁する月面都市でヤツがただ一人の郵便配達人だった。
八の字マユゲのひょろひょろした若い男だった。郵便会社配給の
ぴっちりした制服の着たきりスズメで小さすぎる郵便帽が申しわ
けなく頭に ....
近くのスーパーで2480円で買った
ドリアンが いい具合に熟れたので
苦労してむいたら その匂いで
カミさんが騒いで 赤んぼが泣いて
しかたなくベランダで立って食した

昼食はクサヤの ....
先に子どもたちの声が消えた。流氷のひしめく冷たい海に放り出さ
れた私たちの生きようと叫ぶ声がむなしく響く。この海のなかでは
私たちは完全に無力であった。この冷たい氷の海のなかでは。
脱出を試 ....
「きょうはパパとおふろにはいるの」
ユキちゃんはすでにすっぱだかで
あたりをとことこ歩きまわってるので
父さんもあわててすっぱだかです。

シャンプー シャワー
ちょっとした格闘のすえ ....
「線路の上を歩いて海を渡る
 それ自体はけして珍しい行為じゃない
 だが
 心してきいてほしい
 次の駅にたどり着くことのできる者は
 きわめて稀である

「大洋をどこまでも縦断する ....
『やっぱりおおかみ(佐々木マキ、73年、福音館書店)』


0(プロローグ)

(おおかみは もう いないと
 みんな おもっていますが
 ほんとうは いっぴきだけ
 いきのこって い ....
夏至祭の夜はちょっと冗談じゃすまされない
めくるめくまばゆい星空で
あちらこちらで星タバコの煙がたなびいて
あたしは楕円形の星座早見表を片手に
例年どおり田んぼのあぜ道で
偶然を装って土 ....
火曜日には
お気に入りのアクアバイクに跨がって
積めるだけ積んだジャスミンの花束を届けに
海上に浮かぶ列車整備駅まで出かけていく

海に囲まれたプラットホームで陽に灼かれて
彼は私を待 ....
あわくふくよかな海洋特急列車
が ぼくらを南へはこぶ
間断なく規則正しいマリンバのエンジン音
海に敷かれたレールをゆっくりと
エルスール エルスール エルスール

仲間は海に喰われた
 ....
●はじめに●

はじめに すべからく
大きなぬいぐるみを抱いた
可愛いコアセルベートに人生の苦味を少々
タブラ・ラサ
タブラの遠雷のリズム
クレシェンド クレシェンド
地平線を つ ....
3か月前にあたしをふった
彼氏が旅に出るってんで
40度の熱があって あたしはたたき起こされて
着のみ 着のまま
葛西シルチスのアマゾン鳥が鳴く金町方面
あたしひとり 駅まで彼氏を見送り ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
青色銀河団さんの角田寿星さんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すき屋の真ん中で「何しとんじゃ吉野屋」と叫ぶ- 角田寿星散文(批評 ...25*08-8-29
ムルチ(怪獣詩集:帰ってきたウルトラマン)- 角田寿星自由詩1508-7-31
世界を救え、正義よ(Mr.チャボ、勝利の方程式)- 角田寿星自由詩1206-10-25
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
「静かの海」綺譚(11〜20)- 角田寿星自由詩13*06-2-25
郵便配達人、走る- 角田寿星自由詩105-11-28
食べる(家庭の危機編)- 角田寿星自由詩905-2-26
Di/stance- 角田寿星自由詩805-2-15
シング・ウィズ・ウルブス- 角田寿星自由詩604-12-2
海を渡る(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1004-11-20
やっぱりおおかみ- 角田寿星自由詩3*04-9-18
土星さんの帽子- 角田寿星自由詩404-9-5
愚者の楽園(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩504-9-5
マリーノ超特急- 角田寿星自由詩604-9-5
MAKING_EPIC- 角田寿星自由詩204-4-16
大トランポリン駅にて- 角田寿星自由詩704-3-15
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6

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