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初夏の夕焼ブルー
窓から見えるのは
憂鬱色に染め上がった
人の群れ

{引用=
病室はうなり続ける
おーんおん


咲き誇る雨の花火
パチパチと
たたきつけられ
消えてゆき ....
秘められて
冷ややかな 驟雨に
浄化の断片は 陽性を示す

振幅の激しさは
吉祥の香
雨の甘き 音

又 驟雨 来ぬ

ヒイラギの曲線 美に
閉じ込まれた 世界 雫

垂れて ....
 子供の頃は空が低くて狭かった
 僕が目が悪くてそう見えただけかもしれないが
 僕の記憶の中ではいつも同じ空が広がっている
 それは鉛色に曇っていて 今にも雨が降りそうで 胸とくっつきそうで圧迫 ....
静かな 書物は
木陰のある庭で 聞かれ
活字の中
歴史記述は
動線を 激しくあるいは静謐に 交差し

折々の姿 活字に染まる
すばやく 歌留多をきる

その手に宿る重さは
木漏れ日 ....
それは見えないものだから

すぐに置き替えられてしまう

なかなか現れないものだから

駄目だと決めつけて諦めてしまう

こころの闇、なんてものはない

そんなところにダイブする必 ....
飴玉を噛み砕くように
その{ルビ皹=ひび}のはいりかたのように
割れてしまうのは
誰で
何故なの
五月だ
熱くも冷たくもない
こんなふうにあるだけの季節に
遠いからうつくしい
空はそ ....
 部屋はおでんと25年前に母が買ったサーモンのシルクのブラウスをアイロンがけした匂いで満ちていた 母や妹の衣類が僕の部屋のクローゼットに入っている 家が狭い為だ 明日妹が着るブラウスをクローゼットので .... 新緑が

幽霊みたいに

ぼくを抜けてゆく

それは街道の

空を覆って地上の雲だ


こころの闇なんか

たんなる因果の法則だ

夕方の宇宙に書いてあるよ


新 ....
街灯に蛾が群れている
明滅する明かり


雲がさあっと横に分かれて
月が顔を出した
誰もいない
蛾がひっそり群れている


角からぽーんと勢いよく
何かが飛び出した
赤いビニー ....
         2007/05/16


キンモクセイ
ギンモクセイ
火星の顔した
みどりいろの
緑の花の下の
地球にはない
美しすぎる色
きんもくせい
ぎんもくせい
春に咲 ....
有楽街の小便通りを右手に曲がると
ひなびた並びの中にあるお店
Oh ヘンリー
久し振りだね聞かせておくれよ
JOHN COLTRANE
客は悪いがオイラ一人さ
今度はヤツも 連れて来るから ....
冥王星の外側に
準惑星が発見され
エリスと名づけられた

ギリシア神話の不和と争いの神なそうな

結婚式に招待されない腹いせに
「最も美しい女神に」と書かれた
黄金の林檎を宴の席に投げ ....
炎は燃えたまま凍っていた
寒さが突然とやってきて
熱い炎を丸ごと凍らせたのだ
絶えず形の定まらない炎は
この冷たさに固定された
動こうとする意志を持ち続けたまま
静止している
その世界で ....
その人のことは
もう誰も憶えていないはず
ただ
命を覗いただけなのだから
仲の良かったのは昔
忘れて行くのが
当たり前
もう未練は無いのだし
互いの心
見える振りしただけのこと

 ....
まどろみの限界の中私たちは生きている
崖を踏みはずしては根っこにつかまり
そこから養分を得て私たちは生きているのだと言う

真下を見下ろせばなにもない暗闇とも言えない
だだっぴろい空間だけが ....
小さい頃
夜空をくりぬいたかのように
真っ白な 満月に
追いつこうと 夜の街を走ったことがある

いつまで走っても
いくら転んでも
どんなに叫んでも

満月は遠くて
ちっとも近づけ ....
遠くから 私を呼ぶ声がする
振り返ると そこには 大切な人たちがいた
手をふって 微笑んでいた
あのときのままで
どうして 気がつかなかったんだろう
あんなに 心寄せていたのに

いつだ ....
真っ白な 世界に行きたい
一度だけで かまわないから
何もない ただの 白い世界に行きたい

私は 何者でもなくて
白くもなくて
黒くもなくて
中途半端なままに
エゴを 抱き続けている ....
空の中を
風が手紙を配達する
何も変わらないけれど
安らぎでいっぱいになる

山の中を
風が手紙を配達する
何も書かれていないけれど
緑の音でいっぱいになる

川辺の中を
風が手 ....
手をふるのは

あした死ぬたいせつなひと

今生で言わなかった言葉を

ぼくらは見る


黄色いセピアに

なにをにじませる

なにも変わらない

ぼくらの居場所

 ....
この太陽系
惑星が司る
それぞれの表情

惑星の発見は
人類の新たな可能性を示す
同時に悪しき
カルマの噴出になることもあり得る

世の占星術たちは
惑星の発見と同時に
その時代 ....
I say good by my girl to you once more agein
出逢いの時の溜息は 
優しい人と囁いていた
夜更けのスナック 
ボックスでほろ酔い気分に潤んだ瞳
薄 ....
おとうさんはきっと

こうやってきょうもかいしゃで

ひとをきずつけてきたんだろうな


帰宅しておそい飯を食う

おいしいからこれあげるよ

息子がこんにゃくゼリー青りんご味を ....
風のある五月の宵は

うつくしい青たちが

宇宙のものまねを演じている

この地球は、いまうつくしい


うつくしいと観ずる現象や

みにくいと観ずる現象は

地球という環境 ....
 君の家は君以外誰もいない
 僕は毎日のように朝早くから君の家にいて夜遅く帰る
 家の周りには草が生い茂り 花が咲き誇っている
 僕はきまって上下白の服装で来なければならない ベルトも靴も白でな ....
解けない謎なぞ
アイシテルの知恵の輪
君は味方?
そっと耳打ちをして
 
二人掛けのボートに横になって
お気に入りの歌を口ずさむ
照らすのは
零時の月明かり
 
憂鬱からの解放
 ....
タコが自分の足を食べて
生き延びるみたいに
かつて 赤字続きで国鉄は
ローカル線を廃止した

頭だけになっても
足はいつかは生えてくると
だけど
本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ
 ....
五月のあいだは

まぶしいけど

風に吹かれて

わからなかった


この六月の

乱反射する鏡の河に

吐き出した


五月のあいだは

まぶしいけど

風に ....
小さな一本のカーネーションをあげたころから

私はずいぶん大きくなりました

おこづかいが増えたり

バイトを始めたりで

年々プレゼントも 豪華になりました


でも 一番嬉し ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
蔦谷たつやさんの自由詩おすすめリスト(439)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死に際- ゆうさく自由詩5*07-5-20
驟雨- アハウ自由詩807-5-19
- はじめ自由詩6*07-5-19
首里_オキナワ_王はいない- アハウ自由詩307-5-18
こころの闇- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-18
碧鉱石- 水町綜助自由詩19*07-5-18
暖冬の夕方の夢- はじめ自由詩3*07-5-18
カルテ- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-17
月夜- 石瀬琳々自由詩25*07-5-17
花の星- あおば自由詩7*07-5-16
味源- 板谷みき ...自由詩2*07-5-16
惑星エリスに捧ぐ- アハウ自由詩907-5-16
凍った炎- ぽえむ君自由詩13*07-5-16
gospel- 板谷みき ...自由詩1*07-5-16
まどろみ- 小川 葉自由詩2*07-5-15
フルムーン- ななこ自由詩9*07-5-15
慟哭- 麻生ゆり自由詩8*07-5-15
ホワイト・コンプレックス- 麻生ゆり自由詩8*07-5-15
風の配達- ぽえむ君自由詩10*07-5-15
黄色いセピア- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-15
惑星のカルマ- アハウ自由詩307-5-15
似非紳士偽淑女(えせしんしぎしゅくじょ)- 板谷みき ...自由詩1*07-5-15
かじかむこころ- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-14
うつくしい地球- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-14
日常- はじめ自由詩4*07-5-14
目覚め- 倉持 雛自由詩607-5-13
昭和六十二年四月一日- 板谷みき ...自由詩6*07-5-13
鏡の河- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-13
5月_第2日曜日- ななこ自由詩707-5-13
電車- 小川 葉自由詩5*07-5-13

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