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はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る
誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
世界に千の悲しみがあるなら
わたしのたもとで
それよ止まれ
あなたが
やさしく眠れるように
わたしはどんどん無口になる
世界は
とてもひとりぼっちだ
世界に千の悲しみがある ....
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く
風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
ビルディングの屋上で爪先立ち
両手広げて風を感じるんだ
髪を撫でられたら
優しい心地になれるよ
ほら自然と笑顔になるでしょう
えへへキミが思う程
僕って優しくないからね
でも嫌われる ....
窓ガラスにくちづけを
吐息がこぼれたら
やさしいあのひとの時間
ミルク色の月に
紅茶をこぼして
頬を寄せて眠るひざまくら
好きといって
嫌いといって
憎むといって
どうか
ハイ ジミー
今日は晴れているかい
君がジムという名前かどうか知らないけれど
僕の中ではジミーと呼んでいたよ
ときおりすれ違うだけの君が
急に
ねえ兄弟
今日はなんて素敵に晴れてるん ....
窓際に
置かれた
書棚
その窓はすりガラスで
鉄線が格子状にガラスの中に張り巡らされている窓で
北側の壁にはめ込まれている
僕の腰ぐらいの高さの書棚の上には
郵便物用の ....
その ほほえみは 生理と いわれる
世に 生まれ 立った きみは まだ 3箇月
歓喜の 波が 寄せる と “ にこ ” と わらう
ときどき 声が 洩れるのは 成長が こ ....
絶対変わらない。
それがあなたの口癖
私への想い
あなたは真剣な眼差しでわたしに誓った
時に笑顔で
時に泣き顔で。
私はほんとに幸せものだ。
....
子持ちパンクは二十歳になるところで
子持ちパンクはマリアって言うありふれた名前で
子持ちパンクはもう刺青がきらいで
子持ちパンクはお菓子の刺青シールが好きで
子持ちパンクは ....
俺はラーメン屋でもチャーハンしか頼まない
その店がいくらラーメンをレコメンドしようがチャーハンしか頼まない
別にラーメンが嫌いなわけじゃないけど断じてチャーハンしか頼まない
ラーメン屋だって、メ ....
鬼ツバメを頭に乗せた女が
口をつける勢いで話をする
ゲイのオトコの、Tシャツに透ける乳首だとか、
まぁそういった話で
あたしはその塗りたくった唇から
目を離さないで居る
と ....
明かり消えていく街角の電灯
軋む踊るその心のマーチ
空が夕に染まる街の中心
駆け抜ける僕の未来の形
不安で泣いた夜も
深く突き刺さるトゲも
早くぬきとっ ....
少しずつ 遠ざかった街で
午後の地下鉄に揺られながら
僕は いつかの頃を思い出している
目の前を
たくさんの人が
揺られ押され 通りすぎて
毎日決まった場所で
同じように吐き出さ ....
強がった右手に
透明の微熱を握り締めて
失くしたものが届くのを待っている
帰り際には
いつも 何かが足りない
何一つ
持たずに出かけた
そんな日でさえも
昨日も来た道を
....
紅茶はいつもレモンティーと決まっていた
口にしたときに広がるさわやかな香りと
甘く喉を落ちていく感触は
たまらなく最高だ
バランスが大切だと思う
融合と調和は違う ....
Kくんの家はぼくの家のとなりです
Kくんとぼくはいつもいっしょに遊びます
ゲームをしました
その前の日は漫画をよみました
そのさらに前の日はやっぱりゲームをしました
ぼくもKくんも漫画が好き ....
口の中でいちごを
つぶす
ぐしゃり
ぼくのこいがおわりました
ぐしゃり
ぐしゃり
赤が滲む
酸味が舌を伝う
ぼくのこいがつぶれていきます
....
ぼくのままはうちゅうひこうしです
よるつきをみるとぱぱは
「あそこにままがいるよ」とぼくにおしえてくれます
ままはつきでうさぎさんをさがしたり
つきのいしをけんきゅうしたり
つきにすむうちゅ ....
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