今さらながら驚いてしまうのだけど
あなたはまだ生きているのだった
毎日とんでもない数の人が死んでゆくというのに
あなたより年若いバカが自殺するというのに
あなたが死んだという連絡はまだ入らない ....
鏡台を売るとき若き母うつり秋風にわが身を虐げる

怒りなる林檎投げつけ少年はジャーナリズムの正義疑ふ

叔父いつも偽善者ならむと決めつけて蒲公英踏みつけ青空仰ぐ
ぽっちゃりな朝を抱いていた
ムキムキの昼に抱かれてた
真っ赤な夕方に怒られた
抱き抱かれ怒られて性欲は薄れてしまったので
夜とは一晩中語り明かした
他愛もない話だった
どうでもいい話だった ....
戦車の中に雨が降る
操縦士は酸素ボンベを着用
ダイバーライセンスは一級
言葉を発する事は無く
ジェスチャーで意思の疎通

砲弾を装填
 砲弾を発射
  砲弾が着弾
   砲弾が起爆
 ....
微生物の体育館と
機械樹の体育倉庫を飛び回る朝は
飛び越えてはいけない地平線と日付変更線を越えてしまった

もう手遅れかもしれない
ジャンボジェット機はサマージャンボ宝くじと一緒に ゆっくり ....
【失語症】


嗚呼 宵闇に
涙するは金糸雀

その二つの金の眼は
ただ在るべき姿へ
還りたいと
白い頬を濡らすけど

涙を拭ってくれる
愛しき彼の人は
既に霞ん ....
交差点で迷子になっていたラマを
保護した警官の官舎には
ひまわりに似た花が
誰かのために一年中咲いている
庭の木々は良く育ち
晴れた日はアスファルトの道路にも
木漏れ日を落とした
通学路 ....
 あなたが去り
 私は、失った

 その墓には、名前がなかった
 私が愛した、名前がなかった


今太陽が割れて浜を照らす
その潔癖なほどまっすぐに
見下ろし揺るがぬ様は
カル ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
 ....
 僕は瞬間的に庭を受け止める
 そこには平安が待っている
 一時的な小雨がばぁぁぁと降り注いでいる
 僕は庭のデッキチェアーで君を待っている
 君は嫌がるかもしれないけど僕は君を待っている
 ....
恋をしているひとは
強い匂いを発している

ところが
恋をしているはずなのに
匂いを発しないひとも稀にいる

心のどこかに多少嘘があるとか
思った以上に相手に正直になれていないとか
 ....
 
耕す
土の中にも幾千もの命
ちぎれても生き抜くものもあれば
七年ののちの七夜の花で
ついのなりわいをとげるものもあり
それを耕す
おかに生きるものよりも
海に生きるものが多いとか
 ....
臆病者だけが
乾いている
磁石のにおいの
ひどい穴ぐら
窓の外では
アスファルトが
黒曜石に濡らされている

  仕切の向こうの笑い声が
  うるさくてちょうどいい
  そんな時刻 ....
いつか寺院で見た 生け贄の山羊のようには 悲しみは私を殺さないから 
汚れやすい白く甘い菓子を 両手一杯に掬う
死者が出そうな陽射と気温の中 恐らく理不尽に叱責されていた少女は
その破れ ....
「一人前」という人が
どんな人なのか
今でもわからないけれど
多分自分はそうではないだろう
世の中からすれば
自分はきっと
立派には生きていないだろう
お金になるようなことに
とても不 ....
アベニューにみどりのかげが溢れだし
  タンポポも路肩で微笑みはじめた
            というのに
 精の分身に水晶の輝きが見られない
    神の化身に清流のせせらぎも
      ....
意識は留まった
その熱狂的に冷たい
閉鎖の表情が闇に砕け散り
白い壁の心は僕には白すぎました

路傍のコンドミニアム
季節は変わるすべなく
黄昏にうしなった
僕を優しく包み殺し
 ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
深夜の病棟の廊下を
患者を乗せたベッドが幾つも
音もなくしずかに漂流していく
あれらはみな
モルヒネを投与された患者なのだそうだ
おっこちたりしないように
きちんと縛り ....
ばらばらに散らばった
こころをかき集めて、


「こんなにも だよ」

って、見せるキミの手は
散りゆく破片で 血まみれで



降りそそぐ花びらは、

しきつめられて

 ....
途切れがちの遠い波音に
あるいは
いつかの風景の肌ざわりに
私は
何を求めていたのか

カンバスは
筆先の触れた瞬間から
額縁にきちきちと収まってしまう
握り込んだ青い爪が
手のひ ....
ぼくは詩を書こう
猫がいるような部屋で
とりあえず
ぼくは詩を書こう
そんなうたを聴きながら
きみのことを考えながら
きみがいないこの部屋で
とりあえず
ぼくは詩を書こう


 ....
規則的にしずかに眠らないモーターが
半音階だけその声をあげて
いつの日か再び息づきはじめる時
スキャナーは熊のように鼻をひくつかせ
カウンターは目盛りをゆるやかに揺らし
サーモスタットが ....
人間のようなものが
目の前を通り過ぎていく
皆仮面を被っていて
何なのかわからない

果たして人間なのか
それとも天使か悪魔か
はてそういえば
自分は何だったろうか
甘えた声で 私の名前を

甘えた声で わがままを

膝枕で 頭を撫でてあげてたら

いつのまにか また夢の中

気持ちいい寝息は あなたのリズムで

優しい寝顔は 私だけのもの
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
雨が降り
音は昇り
遠く高く
曇のかたわらで鳴っている


かがやきと時間の洞のなか
青い文字に生まれる子
ゆうるりとひらき
外へ外へ歩み去る


離れた硝子と硝子 ....
言葉には翼があるのです
人の心の中を翔け抜けてゆく
翼をもっているのです
言葉によって
その飛び方もまちまちで
小鳥のように
翼をせわしく羽ばたかせるもの
大きな鳥のように
空高く翼を ....
  
誰も聞いてなかったけど

私は聞いといて良かったです

退屈な授業の合間にしてくれた

教科書に載ってないお話し

今すごく役に立ってます


「ありがとね せんせ。 ....
目を覚ますと、
おちんちんがなくなっていた。
びっくりして鏡の前で確かめると、
やっぱりおちんちんがなかった。
おちんちんの代わりに、
林檎の芯のようなものが ....
山中 烏流さんのおすすめリスト(1126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球の生活- 佐々宝砂自由詩15*07-4-26
青空- 村木正成短歌5*07-4-26
夜はゆっくりと老けていった- 楢山孝介自由詩3*07-4-26
雨の戦車- 狩心自由詩5*07-4-26
飛び回る朝について- 狩心自由詩5*07-4-26
失語症- 華水蝶子自由詩407-4-26
木漏れ日隠れ- たもつ自由詩8*07-4-26
その墓には名前がなかった- soft_machine自由詩9*07-4-26
「_ポケットの中の太陽。_」- PULL.自由詩15*07-4-26
土曜日9時48分の庭- はじめ自由詩4*07-4-26
匂い- 小川 葉自由詩807-4-26
木漏れ日隠れ- AB(な ...自由詩907-4-25
雨を許すと濡れてしまう- たりぽん ...自由詩1907-4-25
特別な日- キヨカパ ...自由詩6*07-4-25
立派に生きてはいないけれど- ぽえむ君自由詩6*07-4-25
にびいろの声紋(五)- 信天翁自由詩307-4-25
感情- キメラ自由詩307-4-25
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
病院の海- 吉田ぐん ...自由詩1107-4-25
きらきら_キラキラ- わら自由詩27*07-4-25
遥か、透明の過程- 佐野権太自由詩32*07-4-25
ぼくは詩を書こう- 散文(批評 ...6*07-4-25
春の記憶- 角田寿星自由詩1807-4-25
街中にて- 優羽自由詩7*07-4-25
春の日差しの中で- 空 春色自由詩6*07-4-25
オフィスの休日- たもつ短歌1007-4-25
ひとつ_うたう- 木立 悟自由詩1107-4-25
言葉の翼- ぽえむ君自由詩11*07-4-25
仰げば尊し- 優飛自由詩14*07-4-25
「_ぼくはおちんちん。_」- PULL.自由詩9*07-4-25

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