山鳥は、
 語りえない

ゴム、しゃぼん
 せかいは いとも
  かんたんに

 喧嘩する
  きみを ぼくは零す
しゃぼんのせかい しゃ
 ぼんの せかいは 簡単に
 ....
かげろうのいのちはかなしくさのはではねふるわせてもおもいはかなし

・・・

かげろうのいのち
はかなし 
くさのはで 
はねふるわせても
おもいは 
かなし

・・・

か ....
稲光りから10秒以内の落雷

夥しい光 光

これは誰の罪だろうか

くるり廻る赤い傘

永遠に続く暗い日曜日

昏い世界に血みたいに赤い

赤い君の内部

世界を切り裂く ....
剥製が
目先に
横たわっている


艶消しの暗い壇に、一枚ガラス(宙の数分の一、水族館の水槽よりは厚手)を隔てる。甘やかな怒声が響く部屋。

後ろ隣の二人連れ(性別はふめい)は、「私も飼 ....
曲がり角ごとに鳥はいて
夜を夜をとまたたいている
青紫の窓がふたつ
甘い手管にひらかれてゆく


うすぐもり
なりひびき
皆なにかを
抱きしめるかたち


昇るもの ....
魚は水の中を泳ぐ
魚は水の中に生きる
ぼくは道を歩く
ぼくは道の中に生きる
魚は勢いのある水の流れに逆らって
自分の使命に命をかけて
向かってゆく
ぼくは強く吹いてくる風に逆らって
自 ....
海に還る
手続きはいらない

横たわり
網膜を青で満たしたら
循環する感情を
濾過する

やがて
余分な手足は
抜け落ちて
流線型になる

心配するな
そのころには
陸な ....
ああ この
生まれてくるもの

帰りたかった場所
だったのか。
 
日々が、やはらかく、
差し込んでいる
隣に笑顔が、ある
ここで 揺られて
羊水を思い出す
 
胎内に鼓動
 ....
日常生活のうえにおいて
必要不可欠なんてものは少なく
長針と短針さえあれば
とりあえず生きていけるはずさ
ところがどうだい
今の僕のこの有り様は
感度のいい小ぶりの乳房と
メールアドレス ....
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
蒸発した母のかわりに満ちる月


懐かしい向日葵の微笑返してよ月!


正しい人間のはずが砂の温もり


蛍光灯割れるたびにうたううた


若葉のような生きる意味があったなら
 ....
春の雨が
細く断続的に降る
風が吹いて
竹の葉が軽い音をたててはじく
雨の音は
こまやかに落ちる
しまい込んでいた
奥底の溝に

いつの間にか濡れる
銀色の針のようなしたたかな ....
風景の細胞を
ピンセットでつまんでいく
ひとつずつ

はつかねずみの
白さの雲
実験された
はつかねずみの

電動ではない
ツバメ
電動ではないのに
背中にスイッチ
オン/オ ....
何も書かれていない
真っ白な紙
はじめは何かを記録したり
伝達するために
その紙は使われた
やがて人はその紙に
美しいものを求め
美しいものを書くようになった
その美しさは一つではなく ....
 医者の下唇と鼻がにゅいとくっついて、僕の下っ腹を突っついた。
 円錐状の嘴、それはどうやら聴診器らしい。ストレスによって僕の胃がキュルルルと鳴き医者がげふりと笑う。「うるせぇ笑うな」と心の中でうっ ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
          2007/05/09

彼処に
白い雲が一つ見えます
窓の外を指さして
所感を述べる
君は表現が正確だねと
ニコニコしながら
先生は相づちを打つが
求人に来た社長 ....
取り違えられた

色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう

投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
帽子の話はひととおり終わり
白い塀が先の方まで続いています
突き当たりの干物工場を右に
道順を教えてくれる指先は節くれだっていて
足元には重いものに潰されたような
カマキリの一部が残っていま ....
暖かい丘の 暖かい風に抱かれて 僕は眠りたい
幼き日に見た 夢の続きを のんびり見ていたい

    「恋する乙女の 視野は狭くて 困ってしまう」と あいつが言う
    「そんなことは僕には ....
玄関の扉を開けると
君がいた
僕の姿に驚いて
まっすぐに電線へ
驚いたのは
僕の方だったというのに
さげずむような視線で
僕を見ていた
まるで僕が
劣った動物のようだ
そんなことは ....
夏蝶が越ゆる沼にて逢ふものなし意思なきわれの明日浮かぶのみ

青胡桃にぎって家に帰る道街灯の影を父と信じて

夏空の鎮魂終わらず煙草火を擦り消し煙空に広がる
回らない風車を地図に向けてみても
夕凪にバスは来なかった
型通りの挨拶が一通り続いた後で
輪郭だけを残して帰っていく
人、たち
まだ捨てる場所があるということは
まだ軽くなれる僕らがいると ....
 オレンジの虫が目の前を飛んで
 失明の前兆 君はFANG4丁目を
 海の向こうで水鉄砲の戦争
 逝く 大地震 ♂と言う不安を
 口は言う あの 「男じゃない」
 という定義 あの 君は馬鹿 ....
赤い夕日が広がって
誰かの背中が燃えている

ゆっくりとオレンジ
急ぎ人が赤々と

今日の日よ さようなら
夕食の炎と共に
醜い私達 燃えてしまえ

赤い夕日が広がって
誰か ....
厚い雲が日中の暑さをまったりと拾い
風が だから冷たい
土手から眺めれば人の築いた塚に灯火は 赤く
「殖えたい」「殖えたい」と
スープみたいなカプセルみたいな螺旋馬鹿が
理知を
貝殻もどき ....
青い空には初夏の風
まぶしい光が地を注ぐ
流れて落ちる水の{ルビ音=ね}に
心潤い何思う

青い空には初夏の風
きらめく光が地を包む
なびいて歌う草の{ルビ音=ね}に
心安らぎ何描く
 ....
     1

逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。

晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
 ....
ひとがひとの形をして笑っている
ひとがひとの形をして泣いている
国道を走り
国道は走られ
やがて国道は海へと続き
ほとんどのひとはその手前で右か左に折れ
他の所へと行こうとする
ひとがひ ....
{引用=
  ? 風



何の拘りの
色調もなく
届けられた
薔薇の蕾

花言葉を探してみるが
ほのかに匂ふのは
五月の風


旅の君の便りからは
いつも金色が
 ....
山中 烏流さんのおすすめリスト(1126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゴム- はらだま ...自由詩38*07-5-10
解体言語- 板谷みき ...自由詩1*07-5-10
003- 朽木 裕自由詩3*07-5-10
百科博物館_改- ICE自由詩6*07-5-10
午後の声- 木立 悟自由詩2007-5-10
ぼくは歩く- ぽえむ君自由詩13*07-5-10
進化- 佐野権太携帯写真+ ...31*07-5-10
帰りたい場所- 黒子 恭自由詩7*07-5-10
チョコチップクッキー- イヴ自由詩307-5-10
「ゆうれい列車」- ソティロ自由詩18*07-5-10
荒廃する場所- 青色銀河 ...川柳11*07-5-10
春の雨、森で- 九谷夏紀自由詩707-5-9
細胞- ふるる自由詩8*07-5-9
真っ白な紙- ぽえむ君自由詩9*07-5-9
大きなノッポの樹乃下day- 影山影司散文(批評 ...207-5-9
砂の城- はな 自由詩29*07-5-9
広角- あおば自由詩13*07-5-9
真夏日- 水町綜助自由詩29*07-5-9
道順- たもつ自由詩2407-5-9
風に抱かれて- 北大路京 ...自由詩10*07-5-9
鳥かご- ぽえむ君自由詩10*07-5-9
鎮魂歌- 村木正成短歌4*07-5-9
旅人- 霜天自由詩207-5-9
真直- ピッピ自由詩407-5-8
背中- 千月 話 ...自由詩16*07-5-8
囂々天国- 吉岡孝次自由詩307-5-8
青い空には初夏の風- ぽえむ君自由詩8*07-5-8
静かな氾濫をこえて—四つの断章___デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*07-5-8
灰と雪- たもつ自由詩1107-5-8
五月の- まどろむ ...自由詩17*07-5-8

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