感情
キメラ


意識は留まった
その熱狂的に冷たい
閉鎖の表情が闇に砕け散り
白い壁の心は僕には白すぎました

路傍のコンドミニアム
季節は変わるすべなく
黄昏にうしなった
僕を優しく包み殺し
溜め息を吸い込む度
君へと無常を贈ります

確かに幾度も泣いたのだ
手をとり
夕日を創った世界
そこに
あなたが
こんなに
こんなに溢れてた

なぁ
聞こえているなら
ありったけを叫ぶ
物寂しく荒れすさんだ
旅路の中央
君にエールを贈る
この声は響くさ

一瞬
ほら
高ぶる想いから
未知遭遇の展望がはしり出す
静かな色彩の沸点
走馬燈の苦道から
いま
桃の梢を飛び越え
君を形創ったいさぎよい
決断やら涙



ああ
届けよ
燃えているんだ
俺は
知っている
そんなものの為に
笑い者にされても
かまわない


一瞬
いま生まれただろう
決してきえちゃいなかったのさ
感情

これは
君から生まれた君の所有だ






自由詩 感情 Copyright キメラ 2007-04-25 19:30:44
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