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青巻紙の黄巻紙っぷりのほんの少々右寄りになったあたりの
まるっきりとびっきりのあの頃もなんもない

夢見がちだった昨日のことさ

4階から飛び降りたあいつのすねだったところから
爪楊枝みた ....
あなた、雄一郎さん知りません?
どこかの馬鹿女が聞いてきた。
あたしはすました顔で言ってやったんさ。
「知らないよ」






そうやって馬鹿みたいに探し続ければいいんさ。

 ....
ハンバーグ屋さんで出てくる、
付けあわせのサラダの中のミニトマト
へたをとって横によけると、
小さな亀みたいに見えた

こういう亀がもし本当にいたら、
どこかの国の人達は、
から揚げか何 ....
悪意に満ちた・悪意に満ちたと浮き彫りにする
呼び起こす幻想に刺激する電灯に明かりが付く
チカ・チカ
たどたどしい言葉をなぞりたどりの姑息連弾

タクシーが止まる喪服のひだがなびく風と霜
何 ....
赤い辞書

君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている

もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく

のを見ている ....
「お先に失礼します」
の言葉を交わしあう金曜の夜
今週もなんとか無事に働けた自分に
「おつかれさん」と一人つぶやいても いい

自分の肉を
飢えた{ルビ乞食=こじき}に食べさせ ....
1 クロッキー

齧りかけの林檎を
はじめて描いたのは
一三歳のクロッキーで
もう
二〇年も前のこと
その後
デッサン
水彩画
詩の入ったポスターカラー仕上げ
油絵
完成した絵 ....
雑然とした東京の
とある駅前の話
そこにはリサイクルショップと
ラーメン屋しか無い
他の店もあるにはあるが
とにかく目立つのはそればかりだ
そして
そこに行き交う人々は
誰もが幸せそう ....
彼の為に
マフラーを編んだ
もうすぐ彼の誕生日だからだ

はじめて編んだけど
結構うまくできた気がする
彼の喜ぶ顔が楽しみだ

彼の誕生日
彼は「不格好だな」と言いながらも
嬉しそ ....
1.

鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので

仕方なく
こっちが笑ってみたら

とたんに笑いやがった


2.

山の向こうは
雪が降っているらしい

今汽車に乗れば ....
今日も
空が 泣いている
広く
広く 泣いている

 ずっとずっと なかった
            雲が
 ずっとずっと 青かった
            空が
 だから    こ ....
低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている



誰の声にも触れ ....
かえで
水の かえで
誰のものにもならない鳥が
目をふせ
何かを見つめている
少しずつ
少しずつ ひらく羽


雨の朝のかたすみの火
濡れた葉の色
羽の色

 ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
1 バス待ち


陽だまりの停留所に
車椅子の老人


声かけようか
たとえば
今日もお陽さん輝いていますね
でもすぐそこには冬将軍で
そのブランケットは暖かそうですね
サング ....
(オモハユイアサダネ)
(オモハユイソウカモシレナイネ)
(ホントニソウオモッテル?ナンカイツモテキトウナンダネ)


本当に「面映い」と思っていたあの頃に
遠くを見ていた朝朱に
出会え ....
外に出たら
死んでしまうんだって
だれかが言う
ほんとうだろうか
立派に育てるのは
栄養とか水をたっぷりもらえるからだって
だれかが言う
ぼくたち自身の
力じゃないんだって

白い ....
愛飢え
丘聞く

濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ




母屋
射ゆ
獲よ
羽を
俺(*1)は罪(*2)な男だ(*3)。



*1-38歳。独身。自称家事手伝いと寒いことを言う。彼女の前ではぼくたんと言う。女友達はすべて彼女だと思っている。未だに親から小遣いを貰っている ....
 神様への恨みその他
 いろいろあって
 昆虫に生まれ変わる夢をみた
 キャベツの葉の巻き込みの下で
 今とてもしあわせ

 緑色の天蓋はともすれば
 お祖母さんの匂いがする
 そうだ ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
お互いに歳をとったら
春の日の縁側で
あなたの膝枕で
眠るように死にたい
と言ったら
あなたは泣いた

六畳間の安いパイプベッドの上で
まだ社会にでることすら想像できなかった
若かっ ....
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
それでも闇は………………浦にたたずむ

          …………しろがね/くろがね
                      (犬の…………
 ....
僕を見捨てたあの子のベッドへ進入開始
ボロボロの腕を引きずり歩伏前進
目からは冷たい何かが溢れてきた

にやりと口で笑う 僕のこと好き?
あの子は決して眠りからは覚めない
コップの水を飲み ....
眩暈がするなら 両の眼を潰してしまえ

いっそ楽になりたいのならば

頭痛がするなら 叩き割ってしまえ

いっそ苦しくなってしまおう

臓腑器官神経を 解き放っては如何

いっそ全 ....
赤すぎる飴
兎の目だった

穴ぼことなった眼窩から
こどもの指がのぞく
おそろしいぬいぐるみ

甘い香り漂う
赤すぎる飴
飴に透かして見た景色は
現実との連続を失って
兎の穴ぼこ ....
やぎしきさんの自由詩おすすめリスト(606)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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