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吐き捨てた果実は街の中へ消えた

キチガイ沙汰にも程がある

一足一足踏締める回廊で思考が生まれ

笑顔の中に凝縮された意味がある

『遠くへいってごらん』と囁かれて

アジアだ  ....
波はもう台所まで押し寄せている
娘はバシャバシャ水を蹴りながら
学校の仕度に忙しい
妻は膝まで海水につかりながら
朝の牛乳を温めている
もしもの時のために集合場所を決めておこうか
と言 ....
私の部屋の窓際には
黒い出目金がいる
彼がプラズマテレビを買えとうるさいので
わたしは21型のそれを買ってきた
ブラウン管はゴミ屋敷に放り投げた
そこのおばあちゃんは
いつもありがとうね
 ....
きみ

        (2000.11.19-12.31 @FCVERSE)


(1/2からつづく)





  めいわくなはなし


うしのいろを
かえられ ....
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
目覚めると電車の中だった
よく見てみると、この電車には扉がない
ただ小さな窓が、青い空、やたらと高い空を映している

私は初めて乗る電車だな、などと思いながらも
もしかしたら乗りなれている中 ....
戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう

ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている

「次 ....
ニョロウイルスが猛威をふるっている

まさかの日本上陸で政府も急遽対策本部を設置
現在感染中の本部長を欠いたままの会議は深夜に及んだ。
現在把握されている症状は

・少食になる
・目の焦 ....
 外で真っ赤なおべべを着てね
 宝物の鞠をつく
 あそこに見ゆるは母上で
 てんてん てんてん 微笑んで
 あっちに見ゆるは父上で
 てんてん てんてん 仕事して
 七色ひかり 鞠は空へ
 ....
二ヶ月ぶりに小田急線に乗った
眼がよく見えないと思ったら
乗客が全員保護色を着用している為
座席に溶け込んでしまっているのだった
水気の多い黒眼だけが幾つも
こちらを向いてぎろぎろ動いている ....
惰性的な円グラフよりも
    もっと見栄えのしないのは
       妥協的な帯線グラフです

妥協的な帯線グラフより
    もっと見苦しいのは
       安逸的な棒線グラフです
 ....
いつもの時間に仕事を終えて
いつもの足取りで駅へと向かう
信号が青になるタイミングも昨日と同じで
駅の階段の一段目を踏み込む足もやっぱり右足だ

いつも8輌目の真ん中に乗る
東西線への乗り ....
鳴かず飛ばずの鳥の歌 友は去り日は西に傾き 咳 未だ止まらず


音楽はもう諦めた
手に職はもう遅すぎる
けれど何かが有るはず 有るはず

ミクシーやれば足跡が気になり
フォーラム行け ....
世界はまるで
脱ぎ捨てられた下着のようだ
帰る場所も向かうべき場所もありやしない

ありとあらゆる暴力のすべてが過ぎ去ったあとの
見渡す限りの静謐の荒野を
美しい耳鳴りをBGMにしておれた ....
目を開けると、
お腹が空いていた。
だから躯に絡み付く、
べたべたした液体を舐めた。
ぬるい液体は、
生臭くておいしくなかったけれど、
それでも舐めた。
舐め尽く ....
我が家にはじいやがいる
じいやの名前は長谷川という


『長谷川のこと』


長谷川は今年で82になる
大正の殆ど終わりに産まれて
人生の殆どは昭和に飲み込まれ
青春の殆どを戦争に ....
名前を知らない人にとっては
五つの星にすぎないけれど
カシオペヤは輝いている

名前を知らない人にとっては
七つの星にすぎないけれど
北斗七星は輝いている

そして中心で輝 ....
きみはクリスマスの夜、街角に立ってコンドームを売っている
かごいっぱいのtrojan
ゴムはいりませんか?
性病予防にゴムはいりませんか?
ピルは妊娠しないけど、病気はうつりますよ
STOP ....
つまさきが冷えるので
靴下を買おうと思って
鳥の格好をして表へ出た
別に態とではない
暖かそうな上着を着て
マフラーをきちきちに巻いたら
鳥の格好になってしまったのである
ためしに玄関マ ....
白いセーターに、薄茶色のボーダーライン。

冗談で時速三十キロで、ランバック。

ススキの中のススキの中のススキ。

バス停でやけにデカイ奴が立っているなと思ったら、家出中の猫でした。
 ....
まず鍵に砂糖をまぶします。銀色糖をまぶします。白色電球で九六一度(融点)まで熱しつけます。揚げます。並べます。あげます。食べましょう。合い鍵はなくなりました。合い言葉は残りました。食べましょう。 窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり

遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
その言葉を初めて聞いたのは、
まだ、あなたの海にいた頃。
大きすぎる手のひらを隠そうともせず、
揺られる海の深さを世界と思っていた頃。
右へ。聞こえる、聞こえています。
右へ。手のひらを。ぐ ....
ぼくらはいつも
見ていたんだね
同じ窓から
午後の青空
透ける葉脈
震える小枝
それらにも似た、未来

ぼくらはいつも
感じていた
同じ風を、違う感受性で

教室にいる ....
明け方のカラスの声も
遠く聞こえる電車の音も
駅の雑踏も
私を癒しはしない

向かいの席で美しく眠るあの人も
競馬新聞のこの おじさんも
階段を駆け上がるミニスカートの女 ....
何でも消せる消しゴムがあったら
何を消しますか?
みんなに問いかけてみた

妹は“猫のひげ”と言った
理由はチクチクして痛いかららしい
僕にはなついてこないので解らないが
“痛いのな ....
シェリル
まぶしいな、区切られない場所は


名前を持つのかどうかも知らないような虫が
指先をつたってきて
それはぼくになにも響かなかったから
そっとしておいた



シ ....
今日もまた
放課後
シーソーの片側に座って
浮き上がれる瞬間を
待っている後藤くんは
自分を宇宙人だと思っているらしい

グラウンドには長く
影が伸びて

僕の生まれた星にも
 ....
勇者は旅に出た
武器も無く
力も無く
仲間も無く
勇者は旅に出た

勇者はどんどん強くなった
武器を手にし
力を得
仲間を作り
勇者はどんどん強くなった

 ....
やぎしきさんの自由詩おすすめリスト(606)
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