すべてのおすすめ

あなた
あなたから
あなただから
あたたかだから
あなたあたたかだから
あなたあたたかなからだだから
あたたかなあなたはだかだから
あたたかなあなたはばかだから
あかさかはあさだ ....
かなしい
かなしい
かなしい
音が
三回して

水たまりの鯉は
のたうちまわっていました

おたまじゃくしは
海の中で目を白黒させていました

砂漠では
珊瑚が立ちつくしてい ....
何度ささやいたかわからない
あいしている
のうち
一度だけは
「哀している」
と言ったのだ
きみは気づかないが

かなしもまた愛し
あいしもまた哀し

きみが肩に頭をのせているあ ....
わたしにはわかっていた
たのしいだけのまいにちが
しばしば
のこしたすうぷのように
あたためられずに
そこにあって
こんやかぎりのゆめのあと
なんども
めいわくだよね
てがみはもうだ ....
あなたに会う前に
体中の毛を剃りました
もっと
私をひりひりさせてください
雨の下にずぶ濡れていた
左手にワイン
右手にパン
行き場なく

真夜中のスーパーの駐車場
雨を吸い込んだ衣服が鎧のように私を固定する
じゃりじゃりした下着の中では
排泄物が雨と親密にな ....
夕焼けに
あなたをひたしておいたのは間違いだった
体の重みが邪魔でならないというように
身をよじって窓辺のベッドに横たわる
へそのくぼみから腰骨
肩甲骨
うで
まるく光る乳房
あごの下 ....
愛飢え
丘聞く

濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ




母屋
射ゆ
獲よ
羽を
お互いに歳をとったら
春の日の縁側で
あなたの膝枕で
眠るように死にたい
と言ったら
あなたは泣いた

六畳間の安いパイプベッドの上で
まだ社会にでることすら想像できなかった
若かっ ....
赤すぎる飴
兎の目だった

穴ぼことなった眼窩から
こどもの指がのぞく
おそろしいぬいぐるみ

甘い香り漂う
赤すぎる飴
飴に透かして見た景色は
現実との連続を失って
兎の穴ぼこ ....
「月と火星が何万年かぶりにデートしてる夜に
そんな話するの、やめようや」

都心から一時間半
駅前にコンビニは一軒
周りは畑というこの駅にも
タクシー乗り場があるのだが
終電まではほとん ....
書く端から
言葉がもろい陶器になって
ぱりんぱりん割れていくので
どんなに壁にしがみついても
もう書けないのです
コンクリートは湿ったにおい
かび臭い指先から滴るインクでは記号にならない
 ....
誰もいなくなった教室で
同じ図形をノートの端にひたすらに書くということを止められなくて
一本の線で四角をどんどん連鎖させて黒くなるまで
はじまりがどこだか見えなくなっても
鉛筆の先に終わりはま ....
美しい憂鬱
高貴なる倦怠
曇り空の下のチューリップ
仔猫は路地を駆け出し
大きな黄色い車に轢かれた
子供たちはチョークで人型を描き
死体を学校の花壇に埋めた
その土によってしか咲けなかっ ....
いまひとひらの蝶
ゆっくりと私の眼を奪って
流れ着いたのは何の彼方でもなく
オフィスの私のデスクだった

電話の喧騒の中
不意の来客は用件を語るでもなく悠然としている
よく見ると胸に社章 ....
家族が
微笑みあって食事をしている
目の前に出された献立はみなそれぞれ違うのに
年齢も性別も所属団体も違うのに
それぞれがそれぞれの話題を
提示してかきまぜて咀嚼して
家族スープになって
 ....
やぎしきさんの岡村明子さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母音調和- 岡村明子自由詩903-11-16
メルヘン- 岡村明子自由詩6*03-11-15
しぼむ- 岡村明子自由詩1003-11-12
口に出して言えないこと- 岡村明子未詩・独白303-11-12
愛している- 岡村明子自由詩403-11-9
アスファルトの磔刑- 岡村明子自由詩403-11-8
カーテンコール- 岡村明子自由詩603-10-29
五十音の実験- 岡村明子自由詩1203-10-22
四月×日- 岡村明子自由詩503-10-21
- 岡村明子自由詩103-10-18
エッセイ・月と火星が出会う夜- 岡村明子散文(批評 ...203-10-15
迷羊- 岡村明子自由詩603-10-9
ボギー大佐マーチ- 岡村明子自由詩503-10-7
- 岡村明子自由詩603-9-30
- 岡村明子自由詩703-9-28
ファミリーレストラン- 岡村明子自由詩403-9-25

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する