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秋晴れの朝
鎌を振るい
コスモスを刈る人がいる

汝、いずくんぞコスモスを刈るや
死せる人あり
慰みにせん
コスモスは萎たれるのみ、叶わず 
奉ぐるにあらず
コスモス憎し

咲き ....
疲れた僕に
甘いものを と

甘栗


秋になったら君と
並木団地へ行こう

春になったら君と
桜ヶ丘に行こう

そんな名前の場所を
地図で探していこう


そこには
 ....
あの人は行ってしまった
あの人は逝ってしまった
シャボン玉のように
遠い地平線の向こうへ
「さよなら」も言わずに

あの頃に住んでいた街を
再び訪れても
今はもう何も聞こえない
幼い ....
自転車の前輪の
音も姿も消えてゆく
ただ後輪の影だけが
どこまでも自分を追い抜いてゆく


見えなくなる 見えなくなる
夜の光の下
深緑の猛者
おいしげる
おい ....
ささやかな言葉は
全てをふくまない
おおげさな言葉は
何も含まない

オルゴールのような
心の底をけずる
そんな言葉を探して
そんな表現を求めて
そんな詩人を愛する

なにを
 ....
それははちみつのいろ
きんいろにかがやくアスファルト

カーブの手前
かげのように
染みがきえない

きえないでいる

からすの世界はあかむらさきで
いいものだけ光ってる
たとえ ....
 何日歩いたか分からなかったが
 見渡す限りはサバンナで
 振り返るとビル郡が
 しかし小山ほどの連なりで見えたが
 向かっているほうは真っ白に地平だった

 喋るのが億劫だったからっ ....
奥の棚に裸体の本を隠して
それはママに見られてはいけなくて
それはパパに見られてはいけなくて

ビデオも隠した それを1人で鑑賞
卑猥な喘ぎ声 女の叫ぶ声
お風呂 ベッド 手錠 白い液
 ....
--僕は彼女の写真を、白く明るいハダカを忘れない
 パールの明度とオレンジの彩度
 君はマーメイド/マーマレード
 あるいは風船でいっぱいの海/渋谷/チカ

 リスカ。
 チ カ


 ....
すき透る十三夜とぎれた会話を惜しむ
出逢うとしてもそのさきは五里霧中
きらきらとまたたく七夕飾りをさげていても
すくすく伸びた若竹は四季を知らぬまま枯れる

がくがくと堕ちてゆけばああ八面玲 ....
また夜が来た。

僕はこの時間が一番嫌いだ。

隣に女が横たわって、

毎晩「痛い、痛い。」と訴えるからだ。

それでも最初のうちは、

心配になって身体を摩ってやったりもした。
 ....
一本のラインが羊を造形する、その工程は普遍化の道程を離れ手工
業の未分化へと進んでいる。進むことは進歩ではない。進むことは
退化ではない。多様化と呼ばれる分岐信仰がラインを圧迫するポイ
ント ....
子供が突然
図鑑に頬を押しつけて


「宇宙遊園地!」


と しゃべりだした

「電車」の次に
覚えた言葉だった

そうしてみると
確かに 遊園地だった

台所の妻も
 ....
男の料理は色々うるさい
彼の作るカレーは実に凝っているらしく
野菜だの果物だのがどっさりと入っていて
長時間煮込むのだそうだ
それはさぞかし美味いだろう
しかしうるさい

特にすりおろし ....
「オレだよオレ」

その日僕は
喋る鷺をこの目でしっかり見たのです
隣りでは君の咳が止まらずに
ウイルスが部屋中に降り積もって
負けじと僕も僕のウイルスを飛ばしながら
お互いのウイルスは僕らと同じように仲良くしてるのかなんて
そんなこと
ど ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
公開すると後悔しそうなので
航海してキブンをカエテみることにしました
公海をトビダシ
紅海をワタリ
黄海をヌケ
トキには降灰するなかも航海しました
江海でココロを更改し
狡猾したり構会し ....
なんの特徴もない女が
シャンプーのつめ合わせ持ってやってきて
さっきからうちの風呂場で
シャンプーの中身をつめ替えていて
僕は黙って後ろから性交し
女の中に白い精液をつめ込んだ

 ....
果実のように眠る蛇が
枯れ木の枝に揺れながら
見知らぬ少女に呑まれる夢を見ている


少女は蛇を知っている
眠ったままの蛇の頭を
深く口に含んだとき
無味の毒が舌を ....
言葉をなくした二人の間には
天使が通る道が出来るのだと
教えてくれたのは確か君だった

さっきからずっと何も話さないでいる
僕と君の間を
ほら
天使が団体で通り過ぎていく

天使が通 ....
あなたのすべてを愛すには
私の心は小さすぎて
二種類の雨とともに
時は流れて行きました

器に合った形を探そうと
野原に出かけて分かった事は
器には収まらないということ
なのでやがて縁 ....
彼女はレースの手袋をしていた
日傘の陰の中に棲む渦巻のように道に迷い
信号を渡ると必ず赤になるのだった
僕たちは警笛と仲良くなって
赤いビートルのボンネットにひと蹴り入れてからひとごみに消える ....
電車が通ると僕の部屋は震える
飴細工みたいな無数のエナジーが空間に飛び散った

ロクに判りもしない文庫を買うのが趣味だった
生命線に重なり合うところでこがねいろの波にのまれる

脳内がジャ ....
ベビーカーが坂道をすべりおちてゆくその横で僕は時間よ止まって
と強く願ったその頭上に響くヘリコプターの音にハッと仰ぎ見る空、
ちぎれるくらい手を振った
 みずうみの底に咲く花
 そのように
 抱かれたい夜もある

 深いあいいろの
 一重の花びら

 湖上の月はどこまでも細く
 微かな光さえも
 さざなみに散らされて藍きに染まる
 ....
棄てられた道のざわめき
野に沈んだ鉄の轍が
震えるたびに運び来るもの
蒼と紫の光が軋み
激しく小さな 
数え切れない夜になり
雲を鳴らす音とともに
草の波をつくりだ ....
書く端から
言葉がもろい陶器になって
ぱりんぱりん割れていくので
どんなに壁にしがみついても
もう書けないのです
コンクリートは湿ったにおい
かび臭い指先から滴るインクでは記号にならない
 ....
嫌いな奴にぶつけてやりましょう。 犬と暮らした。
名前を毛玉という。
毛玉は足が短い。
散歩に行っても、
僕について来るのが大変そうだ。

線路脇の坂を走る時も、
口の中に本当に収まっていたのかと思う程の
長い舌を出し ....
やぎしきさんの自由詩おすすめリスト(606)
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