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ひとりより ふたりのあさが あったのに ふたりのほうが こどくだなんて
秋晴れが 心の隅まで 照らし出す なにもない部屋 太陽のにおい
降り止まぬ 秋の長雨 涙との 果てないときは いつ尽 ....
時の流れと
空のいろに
もう
何も
望みはしないから
もう
我が儘言わないから
もう
何も要らないから
どうか安息を。
そこに
明日があるとして
夢や希望があったとしても
放置すれば
当然のように
色褪せてゆくだろう
絶えず
丁寧に
手入れを続けなければ
きっと
朽ち果てる
過去にそれはあった
確かに ....
夏に
一度
命を絶とうとしたわたしが
いま
赤くなりかけた
木々の葉を見上げる
この涙は
なんだろう
生きているしるし
いのちの讃歌
梢にお月さまがとまってる
お月さまだって
たまには
休みたいのよ
1
そんな風に眠ってると
まるで猫みたい
体を丸めて
背中がゆっくり動いて
でも
これは過去の記憶
2
涙って
涸れることがないのね
いつまでも流れて
ほら
スープが薄まっ ....
青い青い空の
真っ昼間
ぼくは
白昼堂々
盗みにいこう
また再び
きっと彼女は
待っている
初めて出会った
あの空の下で
まるで
追い詰められるみたいに
吹く雪風
壁の角に
ぶつかって
散り
捨て身で散り
胸のなかで
風が吹く
こんな日常
みな
何事もないって仮面かぶって
なるべく
散らないよう
もしもキミがボクを好きなら
窓から見る空の色も
違った風に
見えるんだろうな
あの雲の形も
木々の香りも
まったく違って
見えるんだろうな
もしもキミがボクを好きなら
眠れなくて
夢か現か
悶々と身体を動かし
出口も
入口も見当たらない
絶望的な夜
もう全てを諦めて
全てを投げ出して
そして
小鳥の声を聞いた
遥か遠く
朝焼けが見える
1日の始まりを
彩っ ....
今日は
クリスマス・イヴ
空から
大きな
星が落ちてきて
わたしに囁いた
誰もが
ちょっと
優しくなるこの夜に
みんなが幸せになる方法は
ひとつ
それは何?
星は教えてくれる
誰もが幸せにな ....
春、
淡い緑で枝を覆う
そのあやうさ
風にそよぐ
そのかよわさ
夏、
日々緑を増して
青々と日陰を作る、その力強さ
ひと雨ごとに
たくましさを備え
秋、
見るたびに変化する、
その美しさ
人 ....
それは
雲を
赤く、金色に染めながら
前触れを知らす
新しい太陽
まだ
透明な
赤い輝き
上るにつれ
存在感が
消えていく
当たり前のように
太陽の恵みを
享受する1日
でも
今は
赤い宝石 ....
なんて
すがすがしい
朝の風
病院の
小さな中庭にも
そっと秋が
しのびいってる
芝生に寝転んだら
空も高く
パウダー・ブルー
眩しくて
こんな日
生きてる素晴 ....
それぞれのひとが
それぞれの窓から
明け方の空を
見ている
おはよう
あの色に
収斂されていく
美しさに
騙されて
あのひとに
会いたくなっていく
病院の朝食のバン
焼いてないし
おいしくもないけれど
このパンを
食べるしかない
選択の余地など
ない
好きなひとに
好きって言える
余地もない
独り
想いを募ら ....
コトバでは
言いきれない
気持ち
また夕暮れが
きた
今日も
あなたに
会えない
会えても
どうにもならないことくらい
わかっているのに
赤い靴を履いて
待っているの
もちろん
異人さんを
水面は
揺らめいている
でも
その下は
沈殿して
何かが蠢いている
今にも出てきそうに
だから
誰か助けてくれないかな
異人さんじゃなくてもい ....
霧雨が
降り続いて
やわらかな
ミルクいろに
包まれる
忘れてしまおう
どうせ幻なら
あのことも
このことも
あのひとのことさえ
きっと
幻だったのだから
みんなみんな
忘れてしまって
....
今日は
晴れるのかな
こんなに
紅色のグラデーション
でも
一瞬で
きっと
青空になって
ひと知れず
いつもの朝が来る
たとえ
どんな朝でも
いくつものいろ ....
9月の朝
静かに雨が降って
こんな朝
誰かが
大切なひとを思って泣いている
でも
大切なひとは
思われてることに
気づきもしないで
傘なんかさして
朝道を歩いたりして
想いって
ほんとに
届く ....
ちらちら
輝く
確かな夜景
どこまでも続いて
どこまでも
どこまでも
明かりのない
夜の道標
あの灯の下には
人々が暮らしていて
切ない
歩き出すなら
夜がいい
どこまでも
どこまでも
き ....
観察室から
病室に戻った日
夕方
鉛色の空に
虹が出た
儚く
でも色鮮やかで
ガラスのような
こんなに
美しいものが
あるなんて
消えるまで
見ていた
鉛色の空に
滲んでいく
虹を
わたし ....
偶然
この森の小道を
あなたと2回通ったね
真夏
知らない風が吹いて
わたしのワンピースの裾を揺らした
でも
あなたは
あなたのままで
この想いは
きっと
いつまでも ....
光が
満ち溢れるまで
あと
数秒
人々は起き上がり
大きく
伸びをするだろう
ついでにあくびも
昨日の夜
泣いたことなんて
まるで忘れて
走り去る緑
水田は
鮮やかにきらめいて
遠く木々が
燃え立つ
なんて
真っ青な
そら
これが
最後のドライブなら
そう言ってくれれば
よかったのに
深夜のファミレス
メロンソーダ
人工的なグリーンが
光を集めて
輝いて
私は
自分の席の話題に
ついていけずに
(バイクや車の話ばかりで)
辺りを見渡す
端の席に座っている ....
ゆっくりゆっくり
暮れなずんでいく
太陽が
月に
主役を譲ろうか
考えている
街は戸惑って
モノトーンになって
こんな夕暮れは
誰かといても
淋しくて
色とりどりの
小さなラムネみたいな
味だって
悪くない
ほんのり
甘くて
でも
これは
魔法の薬
ちゃんと眠りに
導いてくれる
ラムネみたいに
甘い夢を
見せてくれる
わけではないけれど
こころの扉、
ひとつづつ
鍵をしめていく
このままでは
あまりにも
辛いから
ひとつづつ
丁寧に
鍵を集めて
けれど
きっとそれは
忘却にもぎ取られ
探すことさ ....
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