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枕灯を見上げて
思った
こんなに
近くにいるのに
こんなに
遠い存在
あのひとの
こころの中に
わたしの居場所なんて
ない
わかっていたのに
もう
....
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする
陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく
ただ
寂しい雨の音を聴きながら
わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて
雨の日の ....
閉まらない
ファスナーのように
こころが
溢れだす
バッグのなかの
たくさんの気持ち
流れだすまえに
あのひとに
知られるまえに
早く
ファスナーを
閉めなきゃ
空への
グラデーション
高く
高く
空へと駆け上る
色たち
色たちは
朝焼けに
夕暮れに
暗闇に
姿を変えて
また現れる
いつかまた
会えるの
壊れやすく
繊細なこころも
美しく
色彩りな気持ちも
やがて
同化してしまうのだろう
この
落ち葉のように
どこか
奥深く
魂の底に
初めて見る
しろいまんまる
食べてみると
意外においしいよ
きっと
じっと見てから
子猫はそっと
近寄った
わたしも
知らないだけで
「オイシイ」もの
たくさんあるのかな。
あのひとの
ことばが
こころに
模様を作っていく
雨の模様のように
消えることはなく
それは
深く沈んで
わたしのなにかを
形づくってゆく
朝陽の光を
浴びるみたいに
あなたの笑顔を
浴びていたいよ
さあ、
行こうよ。
先は長くても
靴ひもは
ほどけやすくても
あのひととなら
どこまでも
歩いていけるよ。
朝の陽を受けて
ピンク色に染まる
建物たち
朝陽のあたらないところは
暗くても
わたしも
あのひとの光を受けて
輝く
こころの隙間は
暗くても
静寂のなか
小雨に
濡れそぼった落葉は
ますます
赤く燃え
赤く赤く
いずれは色が変わるとしても
この瞬間は
深紅に染まる
泣けばそれだけ
こころの色も変わる
....
卵だって
割ってみなきゃ
生卵か茹で卵かなんて
わかんないんだから
あなたの気持ちだって
割ってくれなきゃ
わかんないよ
雨上がり
芳しい森の中
あの
曲がり角の向こう
何が待ってる?
何が待っていてもいい
こころに
想いだけ抱いて
森の中
深呼吸して
ふたたび歩きだす
雨音は雨音でしかなく
子守歌なんかじゃない
けれど
脆弱な僕らのこころは
雨風にさえ
敏感に反応して
風の音が
キミの泣き声に聞こえる
キミはそばにいるのに
風が強いね、
と呟いて
外にでる ....
落ち葉たちが
永遠の別れを
告げあっている
でも
いつか
土に還って
また
会えるね
その猫はがりがりで
ひとが近寄ると
走ってにげていた
少しずつ
餌づけして
わたしが行くと
鳴いて迎えてくれるようになった
少しずつ
少しずつ
あなたとの距離を
もう少しだけ
走って逃げないよ ....
夕方
泣き叫びながら
烏が木に集まっている
今日を嘆き
今日を慰めあい
寒さに震える
夜を迎える
鳥のなる木
それは
神聖で尊い
せめて鳥たちが
生きている
証なのだから
深い森のなか
長い長い
散歩をした
ただ
道を辿るだけで
あのひとに
そんな秘密があるなんて
知らなかった
深い深い秘密が
あのひとは
今日も笑顔だろう
....
一針一針
縫い込んでいこうよ
こんなふうに
キルティング・ツリー
わたしたちも
これからを
きっと
夜になったら
妖精が集まって
ダンスをする
月夜のなか
誰にも見られないように
月も星も
目を光らせて
邪魔者を監視してる
妖精の傘
ただひとつの名残
朝
顔も洗わず
ふたりで温かい
ミルクティー
半分こにした
ドーナツ
どっちが
大きいほう食べる?
冬の寒い朝は
ふたりで寄り添えるから
好き
窓ガラスも
白く曇って
ね、
ふたりキスして ....
秋の夕方
たくさんの雲の下
やましいって
言葉の意味を
初めて知る
少しづつ
変わっていく
木の葉のいろ
少しづつ
変わっていく
あなたのこころ
少しづつ
変わっていく
わたしのいくさき
ほかの季節は
去っていくときも
思い出しか残さないけど
秋は
たくさんのものを
贈ってくれる
ありがと
そして
永遠のさよなら
また秋は巡りきても
この秋には
も ....
冬がくるから
木々が
葉を散らす
一面のきいろに染まる
大地を
カサカサと
音を立てて歩く
一面の陽だまりを
あたたかき
陽だまりのきいろを
寒い夜
あのひとと
ふたりで
ワインを少しと
沈黙をわけあって
ねぇ
やっぱり私
あなたが好きだよ
この暖かさ
ぬくもり
もうなにも
いらないね
諍いも
....
まるで
血の色の
大きな月がでていて
僕のこころは少し
震えたけれど
キミが
ルビーみたいね
って言うから
少し救われて
僕はジェイドが好きだなって答えた
けど
血の色は
僕らに降り注いで ....
カサブランカから
蜜が滴り落ちる
そんな
ささいな出来事が
私の日常を
軽くする
花を見るだけでも
単なる日常が
あたしは歌がうたえないから
遠くから
ハーモニカで吹くよ
Happy Birthday To You
おめでとう
おめでとう
あなたに
お誕生日
おめでとう
満たされていく
月が
満たされていく
海が
満たされていく
わたしが
あなたに
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