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ほら
きっとあの雲のなかには
朝陽が隠れてる
薄い天使の梯子を下ろして
わたしを天空へといざなう
雲の色も形も
刻々と変わって
変わらないものなんてなくて
永遠なんて信じない
この一瞬がすべて
....
このやさしき夕暮れのなか
あなたはなにを想う
陽が沈んでいく
あたたかなやさしい一日が
終わろうとしている
このやわらかき黄昏のなか
あなたはだれを想う
中古品も
古着もきらいだけど
アイシテルって言葉は
何回使ってもいいよ
あの
紅く透き通った朝陽は
使い古されることもなく
一日中世界を照らしていく
この光を待ち焦がれる夜も
この光を恐れる朝も
この一日
誰かは泣き
誰かは笑うだろう
わたしはたぶんたくさん泣き
き ....
この
小さな野花を摘み取っても
だれも気がつきもしない
手折ってしまえば
すぐにしおれること
わかっているのに
わたしは小さな罪をおかす
この朝の広がりを
この朝の色彩を
この朝の香りを
ともに感じられるひとが
すぐそばにいたら
それだけで
こんなに寒い夏の朝には
キミをなにかで包みたい
アイかなんかで
すごい風がふいていて
あのひとへの気持ちも飛ばされそうで
こころが全部ふき飛ばされそうで
蛇口から水が流れるようにことばが溢れそうで
すべて話してしまいそうで
でもそうなったら
....
窓辺でふたりして外を見た
遠く近く水田に空が映って
空も雲もあの水田からこの水田へと
だんだん動いていく
お互いなにを考えてたのかは知らない
でもこの時間がすべて
もう二度と還らない瞬間
やさし ....
満月には
ほんの少し欠けてる月が出てる
あの月を
空から取り外して
粉々に砕けさせたい
その時
月はどんな音を立てるのだろう
砕け散ったかけらはどんな色に光るのだろう
砕け散ったかけらを思いき ....
雨がふるかふらないか
曖昧なこの曇り空の下でも
人々は晴れやかに
「おはよう」の挨拶を交わす
昨夜眠れなくてぼんやりしてるひとも
ぐっすり眠って元気いっぱいなひとも
とりあえず「おはよう」っていう
....
テレビだって
顔だって
敷居だって
膝だって
ぼくのマクラだけど
やっぱりここが1番
・・・それにしても
クビ痛くないの?
朝
その風は
わたしのスカートを
やさしく翻した
その風は
きっとあのひとのところにも
届くのだろう
わたしの気配を
少しだけ残して
あのひとはその風に気づきもせず
朝の支 ....
こんな夜のなか
泣いてるひとがきっといる
わたしみたいに
野いちごの赤いいろを口に含むと
なんだか悪いことをしているみたいな
それとも
なつかしいやさしいきもち。
赤いいろのたべものたべるのって
なんだか背徳感をおぼえる。
いけないことをしてるみたいな
こ ....
こんなベンチに
ふたりで
ただ座っていたいの
…だめ?
そんなに難しいことじゃ
ないでしょ?
毎日が
毎日が
ずっと続くなら
もう無理
でも
今日も明日には昨日になって
朝になれば明日が今日になっている
そうやって
人びとは過ごしていくのかな
毎日を
毎日を乗り越えて
誰かが落とした
小さな幸せを
少しずつより集めたら
こんな花になるのかな
薄桃色
紅色
そして白
グラデーションになって
小さなまんまるが
肩を寄せあう
そして
柔らかくふっくらとふくらんで
そ ....
あっけらかんとした
こんな青空
瞼を閉じると
浮かぶのはあなたの在りし日の姿
はじけるような笑顔で
誘われるような笑い声で
この青空の
どこにあなたはいるのでしょう
こんな空白のような
青空のど ....
嵐のあと
夜の彼方から
天空の風が吹いている
その囁きは
時に優しく
時に激しく
空へと誘われるわたしは
まだもう少しだけ
地上にいさせてと
それとも夜に
吸い込まれたいと
そっと呟き
天空の ....
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