すべてのおすすめ
こんな風に
向きあえる日が
来るかもしれない
いつかはわからないけど
その時を願う
結果はどっちでもいいの
あたしだって
きもちとことばは
裏腹
ほんとはね、
なんて言えないの
繊細な
レースのように
張られた
蜘蛛の糸
雨粒が
ちらちらと輝いて
小さなガラス玉みたいで
でも
まん中に
鎮座する蜘蛛にとっては
今日は空振り
雨粒だけが
今日 ....
四つ葉のクローバーを
探していた
すきなひとに
あげたいと思って
見つけた、と思ったら
ひとつおまけがついてた
これって幸運?
受け取ってくれたひとは
喜んでくれた ....
やわらかな
そして
荘厳な
秋の朝の訪れ
馥郁たる
透明な風を
長く長く
息を吸い込んだ
インディアン・サマーの風を
深く深く
遠く離れた
乾いた草原の風を
感 ....
暗闇
夜の間に
泣いた?
朝露になって
きらきら光る涙は
もうすぐ
こぼれ落ちそう
もう泣かないで
朝がきたから
あのひとの
気持ちみたい
乾いてるとこ
濡れてるとこ
陽の光で
輝きで
よく見えないけど
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき
こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶
蒼いそらを仰ぐ
還らないときを思って
戻れないときを憂いて
ちゃんとした
ハートじゃなくても
受け取ってくれる?
あ、が悪意で
い、が意地悪で
う、が疑い深くて
え、が怨恨で
お、が汚染で
そんな世界じゃなくて
あ、がひろいひろい「アイ」で
い、が色鮮やかで
う、歌声で
え、が笑顔で
....
夜更け
流れ星がみたくて
窓をあけた
見上げれば
夜空は雲に覆われて
街は静かに
眠りについていた
雲は
晴れることなく
夜空を守り続け
あの雲の上では
きっと
....
てるてるぼうず
晴れやかな明日を
約束してくれる
てるてるぼうず
かわいいのに
首から吊すなんて
かわいそうな気がするの
だから
置いとくだけで
お願いしよう ....
あなたも
外に
出たいのね
きっと
少しだけ開く窓から
あなたは外に
舞い降りて
そう
せめて土に還って
たぶん
真っ白なその色が
土と同じ色になる
大 ....
ちいさな
陽だまりが
こんなに
たくさん
夜があけていく
気が遠くなるくらい前から
何人ものひとが
見ただろう景色
朝
おはようって
言えるひとがいる幸せを
ずっと忘れてた
やわらかな朝を
淡い朝雲の影を
過去も未来も
空に還っても
あなただけを
愛してる。
その男は
音もなく戸口に立っていた。
帽子を深く被って
顔はよく見えない。
ーあんたの夢を買うよ。
ー・・・
ーあんたの夢を買うよ。
やっと答えた。
ーどんな夢 ....
木曜日の朝
いつもより
ちょっと贅沢
差し入れのプリン
大好きなプリン
好きなもの
覚えててくれた親友の
優しい気持ちと
甘いプリン
カラメルのほろ苦さみたいに
....
天窓から見える
山はまだ緑
まだ
でも
そのうち
紅葉になって
きっと
美しいだろう
血のような赤や
華やかな黄色に
もしかしたら
雪山さえ
見る事が
できるかもしれない
四季は
わたしを置き ....
何度も
睡眠薬を貰っても
寝つけない夜には
眠るのを諦めて
窓辺で夜景を見つめる
秋の夜の
甘い甘い香り
自分だけのもののように
胸いっぱいすいこんで
この灯りのどこ ....
また
「会えない」のメールを
削除できずに
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い
身体に染付いた
病院の匂い
金木犀でもなんでもいいから
どうか消して
いい香りで
わたしをいっぱいにして
夜更け
車窓に映るわたしの影
扉にもたれて
窓外を見ても
映っているのは
疲れた車内
電車を降りれば
きっと夜風が吹いていて
わたしをやさしく家まで連れ帰ってくれるだろう
け ....
10センチしか
開かない窓と
網格子のガラス
誰も逃げ出さないよう
注意を重ねて
それなら
私が私から
逃げ出さないよう
力を貸して
もう
あっちの世界に
還 ....
ずっと
雲に話したいことが
あるの
でも雲は
なにも話さないの
聞いてくれてるのかな
白いばらは
青い水を与えられて無理に
青いばらに
わたし
何色に染まってるんだろ
あのひとの色や
今日出会ったひとや
今までに会ったひと
そんな色彩に染まって
わたし
自分が何色か
わからない ....
たいせつなものが
ばらばらになっていく
もしかしたら
拾い集めて
いつか
きれいな連なりに
眠れなかった寒い朝には
あったかいココアなんか
飲みたいな
ふたり
ひっついて
離れないで
パジャマ着たままで
そろそろ出かける時間だなんていいながら
はやく着替えなきゃなんて ....
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱を出した時のように
あの点とこの点を
くまにしたり
小鳥にしたり
だけど
点と ....
小さな
天窓から
刺す光
この光が
こころを
蘇えらせてくれるのか
この
切り取られた空が
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