すべてのおすすめ
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。
ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。
ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。
ぼくの仕事は介護福祉士 ....
出張先で倒れた
会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった
その間にもお客様からクレームの電話が入っていた
その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした
問題が起こることは普 ....
奇跡のひと、
とはヘレンのことではない
奇跡のひと、
とはサリバン先生のことだ
私は奇跡のひとではなかった
奇跡を起こすまえに涙ぐむ
私はふるえる者だった
ヘレンは先生に7歳になるまえ ....
爺ちゃん
本当の爺ちゃんじゃないけど
本当の爺ちゃんみたいな
爺ちゃん
筋の通った生き方を
と
辛抱強く
教えてくれた
わかるまでに何年かかったのか
、だけどさわかったけどもその前に
まずはお ....
ショートカットのお姉さんのように前髪をクリップで留めたり、わたしのカチューシャをしたりしているので、アッキーを美容院に行かせた 「短めに切ってもらってね」「短めってどれくらい?」「大学に入学す ....
スカイツリーに昇った
天望回廊まで昇った
世界一の高さ
634メートルの
スカイツリー
「ムサシ」と
覚えるのだという
天望デッキの上にある
天望回 ....
人気の無い埠頭から望んだ街はただ灯ばかりが無機の光を放ち
まるで人間の営みとは無関係な顔をしているみたいで
かすかな海の匂いを抱いてそれでもふと
人を遠い空間にいざなって行く
僕に ....
入荷を待ちわびていた
会心のケニア
差し出す店主の顔も話し方も
嬉しさを隠しきれていなくて
実はそれが何よりも
目の前の一杯を美味しくする
焙煎機も一仕事終えて
今日は隣りがやけに
華やかじゃあない ....
本日のメイン
アサリの皆さんです
お命
お美しく戴きました
合掌
顔を上げて元気を出せ!
独りぼっちで淋しのか…
「路上で突然ですが、
果物買ってくれませんか?」
「さっきまで
そこで売っていたのですが、
少し残っちゃって」
立川駅の歩道橋の下で
前を歩いていた人に袖にされた、 ....
青い水いろの空
公園からはみ出たさくら木
電信柱と電線が
拮抗しながら騒がしかった
世界はじっとしていない
何通りもの風景を
何通りもの異世界を
僕らはただ
奇跡のなかに浮かんで
....
常温で液体の金属である水銀
調合し身体の永遠を祈り水銀
を呑んだ皇帝や時の権力者も
現在の人々もしている事は同じ
自らの羽を喰らうヘルメスの鳥
だとしたら
ことば に できな ....
気持ちが沈み込む日には
煮込み料理を
作るに限る
強すぎる想いは
香味野菜と一緒に束ね
鍋で煮込んでしまえばいい
「生野菜で出されたら
たまったものじゃありません」
....
想像力だけで生きるなんて悲し く
それでも あらんかぎりの言葉をめぐらして 書く
かんがえて かんがえてを くりかえすほどに
言葉は みじかく ほんの一行で事足りる
あんまりといえば ....
田舎だからといって
素敵な虹が出ないわけではない
田舎だからといって夢がないわけでもない
田舎だからといって人っ子ひとりいないわけでもないのだ
田舎の虹が素敵なように田舎の恋 ....
天高く馬肥ゆる秋の日
吹かれても踏まれても
見つけたひとを喜ばす
野に咲く花のような心
今日誕生せり誕生せり
じっとしているから澄んでいるような人生など望みはしない
揺らされてもなにされ ....
わたくしが地上に降りようとしていたとき
まっすぐに地をめざしているとき
宇宙の先にある青い星を目指すことは
それは まるで 円錐の底から円錐の先を 目指すようでございました
空間は細ら ....
蓮華の花畑
見渡す限りの はすのはな
天国や妖精の国に
来たみたい
コロポックルも
出てくるかな
この世じゃないみたい
....
浅い秋の山麓にはまだ夏が僅かに匂いを留めている
霊園のなか
木漏れ日に似て
かすかな静謐の羽音を伝えるもの
誰かの魂の代償としてここにやすむメタモルフォーゼの
しるし
霊園の空は高く
夏をとむら ....
一羽の鳩が見つめ
青い空はただ光りを投げ掛ける
両者に言葉は無く空白の原稿のまま
埋められる予定もなく
風に飛ばされていくのだろう
君は投げ掛ける
私はいますか
それは
空にでもなく
過去にでもな ....
床に虹が映っていた
それを掌に載せてみた
手相にまで入り込んで
虹は暴れるようだった
掌に虹が映っていた
それを床に戻してみた
吹けば飛ぶような模様
虹は静かに映っていた
床に虹が ....
虚無に振れるとそれはまぼろしとなり
ひととの繋がりを
ただひとつの解のように抱きしめるのだった
そんな心癖は小六の頃からで
中一、中ニ、中三と、ぼくの人生は暗かった
胸にはずっと痺れがあって ....
その瞬間 ホールドを掴む ためだけに自分と闘う
俺だってわかってないんだ
手を伸ばして 失敗しても人生なんか たいして変わらないこの指で
必死で 必死で
ホールドを ....
クーラーのよく効いた車内にいると
景色はもう秋のひかりに満ちていた
ぼくがひとに恵まれているだなんて
たぶんおまえしか言ってくれないよ
失ってはいけない誇りがある
ときどき忘れてしまいそう ....
息の吸いかたも
息の吐きかたも
忘れてしまった
私は愛しき敗残兵
顔の作りかたも
その戻しかたも
忘れてしまった
夏が逝きます
今度こそ
言葉 ....
リーン リン
リーン リン
星達が銀色のベルを
ほんのり微笑みながら
揺すり始めましたのは
真夜中3時頃のことでした
星旅をしに来る人々を
快く招きます
遥かとおい頭上から
見上げる人々すべてに ....
ひとがすべてを運んで来る
花を咲かせるいつかその日に
すべてはあとからついて来る
ひとがすべてを運んで来る
強がったり
じぶんを信じたり
トラックの助手席で
風を受けながら
おまえの ....
雲が湧く
あの水分はかつてどこでなにをしていた
洗顔の水
水溜まりの水
波
せせらぎ
涙
こぼしたジュース
幸福というものもそういったものなのだ
幸福というものも
あの優しさやあた ....
そらくんたちと
子供公園であそぶ
気温36.2℃
親たちは木陰に避難し
子供たちだけが
めまいのする夏のさなかの灼熱を
嬉々としてうけとめている
なつをワンダーランドに変える魔法を
いつしか使えな ....
北大路京介さんの携帯写真+詩おすすめリスト
(915)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
看取り(2)
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吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
12
13-2-17
病院にて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
20*
13-1-21
奇跡のひと
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
13-1-6
だから長生きしてよ爺ちゃん
-
もっぷ
携帯写真+ ...
6
12-12-30
虎刈り
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
12*
12-12-23
東京スカイツリー
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
13*
12-12-13
夜の埠頭にて
-
梅昆布茶
携帯写真+ ...
12
12-12-8
灯る
-
深水遊脚
携帯写真+ ...
8*
12-11-29
ボンゴレビヤンコ
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
10*
12-11-29
自分へ
-
ぎへいじ
携帯写真+ ...
5*
12-11-23
路上の野菜売り
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
17*
12-11-22
騒がしい秋
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
12-11-20
ことばに_できない
-
るるりら
携帯写真+ ...
12*
12-11-10
ブーケガルニに束ねたら
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
15*
12-11-3
『く_の_人』
-
るるりら
携帯写真+ ...
18*
12-10-22
田舎の虹
-
梅昆布茶
携帯写真+ ...
15
12-10-20
今日誕生せり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
12-10-20
浄土の鳥
-
るるりら
携帯写真+ ...
10*
12-10-17
蓮華
-
多紀
携帯写真+ ...
7*
12-10-7
霊園の蝶
-
梅昆布茶
携帯写真+ ...
14
12-9-27
泣いていいよ
-
乱太郎
携帯写真+ ...
14*
12-9-25
掌の虹
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
12-9-19
ずっとかなしかった
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-9-11
ホールド
-
ぎへいじ
携帯写真+ ...
5*
12-9-7
秋のひかり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-8-25
私の愛しき敗残兵
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-8-23
泳ぐ星たち
-
マーブル
携帯写真+ ...
6*
12-8-22
弱い俺だから
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
12-8-21
幸福
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
12-8-17
なつのそら
-
梅昆布茶
携帯写真+ ...
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12-8-16
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