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虹を渡ろうとした

無理なことは
わかっていた

わかっていたのに

虹色の夢見て
虹色の光見て

わかっていたのに

起きたら
小さな小さな涙を
見た

きっと
その草は

わたしの変わりに
泣いてくれたのかもしれない
秋が遠のいていく

ひとひらひとひら
さよならを告げながら

秋が色褪せていく

もう
冬が来たんだね

鮮やかな秋は
記憶とともに
遠のいていく
薄暗がりに
そっと開いた蕾

もし
陽がさしても
閉じないで

こころ
開いて

素敵な
笑顔を
見せて
深い赤と
鮮やかな緑

クリスマス・カラー

今年のクリスマスは
きっとこんな感じ

色鮮やかで
ピリピリ辛くて
さよなら
風に揺れるぶらんこ

さよなら
公営団地の高圧線

さよなら
クレヨンで描いた
お月さま




さよなら
風にのるシャボン玉

さよなら
水色した幼い約束 ....
枕灯を見上げて
思った

こんなに
近くにいるのに

こんなに
遠い存在

あのひとの
こころの中に

わたしの居場所なんて
ない


わかっていたのに

もう
 ....
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする

陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく

ただ
寂しい雨の音を聴きながら

わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて

雨の日の ....
閉まらない
ファスナーのように
こころが
溢れだす

バッグのなかの
たくさんの気持ち

流れだすまえに

あのひとに
知られるまえに

早く
ファスナーを
閉めなきゃ
空への
グラデーション

高く
高く

空へと駆け上る
色たち

色たちは

朝焼けに
夕暮れに
暗闇に

姿を変えて
また現れる

いつかまた
会えるの
壊れやすく
繊細なこころも

美しく
色彩りな気持ちも

やがて
同化してしまうのだろう

この
落ち葉のように

どこか
奥深く
魂の底に
初めて見る
しろいまんまる

食べてみると
意外においしいよ
きっと

じっと見てから
子猫はそっと
近寄った

わたしも
知らないだけで
「オイシイ」もの
たくさんあるのかな。
あのひとの
ことばが

こころに
模様を作っていく

雨の模様のように
消えることはなく


それは
深く沈んで

わたしのなにかを
形づくってゆく
「もーいーかい。」

「まーだだよ。」

そんな声が響いた気がして。

僕の足は止まって。

少し、探してみた。
朝陽の光を
浴びるみたいに

あなたの笑顔を
浴びていたいよ
さあ、
行こうよ。

先は長くても
靴ひもは
ほどけやすくても

あのひととなら
どこまでも
歩いていけるよ。
朝の陽を受けて
ピンク色に染まる
建物たち

朝陽のあたらないところは
暗くても

わたしも
あのひとの光を受けて
輝く

こころの隙間は
暗くても
静寂のなか
小雨に
濡れそぼった落葉は
ますます
赤く燃え

赤く赤く

いずれは色が変わるとしても

この瞬間は
深紅に染まる

泣けばそれだけ
こころの色も変わる

 ....
卵だって
割ってみなきゃ
生卵か茹で卵かなんて
わかんないんだから

あなたの気持ちだって
割ってくれなきゃ
わかんないよ
雨上がり
芳しい森の中

あの
曲がり角の向こう
何が待ってる?

何が待っていてもいい

こころに
想いだけ抱いて

森の中
深呼吸して

ふたたび歩きだす
いつか、

『闇』を壊すんだ

その先にある空を

見るために
雨音は雨音でしかなく
子守歌なんかじゃない

けれど
脆弱な僕らのこころは
雨風にさえ
敏感に反応して

風の音が
キミの泣き声に聞こえる

キミはそばにいるのに

風が強いね、
と呟いて
外にでる ....
落ち葉たちが
永遠の別れを
告げあっている

でも

いつか
土に還って
また
会えるね
その猫はがりがりで
ひとが近寄ると
走ってにげていた

少しずつ
餌づけして
わたしが行くと
鳴いて迎えてくれるようになった

少しずつ
少しずつ

あなたとの距離を
もう少しだけ

走って逃げないよ ....
夕方
泣き叫びながら

烏が木に集まっている

今日を嘆き
今日を慰めあい

寒さに震える
夜を迎える

鳥のなる木

それは
神聖で尊い

せめて鳥たちが
生きている
証なのだから
何気なく
瞳がとらえたカラー


まばたきを拒んだ時間に
荷物を忘れて来たのかな


イイ顔して笑ってる私が
ガラス越しに見えた
望まずとも
夜は明け
再び影は落ち
また陽は射す


変化など求めずとも
何事に同じものはない
目を凝らし伺わずとも
心は知っているだろう


日々と
自分に向き合うということは
案外
簡単な事かもし ....
深い森のなか

長い長い
散歩をした

ただ
道を辿るだけで


あのひとに
そんな秘密があるなんて

知らなかった
深い深い秘密が

あのひとは
今日も笑顔だろう
 ....
一針一針
縫い込んでいこうよ

こんなふうに

キルティング・ツリー

わたしたちも
これからを
きっと
夜になったら
妖精が集まって

ダンスをする

月夜のなか
誰にも見られないように

月も星も
目を光らせて
邪魔者を監視してる

妖精の傘

ただひとつの名残
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