自分よ きみ 恋にへこたれるな
こころざわめく思い もう すぐにでも遠くに行ってしまいそう
好きだってことさえも言えぬまま
旅立つことを見送るの?
そのまま失うことに慣れていくの?
....
或る日世界が限り無く黒い、灰色の霧に覆われるような頭痛に襲われ
眠れない夜がほんの微かなやる気を咀嚼しきれずに、腹痛へと変えてゆく
私ときたら、その場に立たされている事が
嬉しいのか ....
夜が黒いから
登って
(13)
のぼって
こわいことしようよ
堪えられなくて
わたし
首根っこかじった
(血はくろい
くろいからこ ....
透き通る空
どこまでも青く
爽やかな風は
部屋をかけぬけ
昨日までの憂鬱を
持ち去ってくれる
空を見上げ
吸い込んだ空気
体内で粒子になって
私の細胞に
元気をくれ ....
俺はなしくずしだ、運命よ俺の髪の先を噛め、俺の髪の先にお前の刻印を残せ
俺はなしくずしだ、溝に鼻先を突っ込んで汚れた水を飲む
俺はなしくずしだ、どれほどさまざまな手口を試みてみても何か ....
銃を
彼女は手に取った
筆を
彼は手に取った
人差し指と筆先
どちらもが
せわしく動いて
どちらもが
同じことを叫んで
語りは美麗
語るは無粋
ボクらはお茶をわかして
お菓子の交換をしました
冬のある日
おねえさん達の
おしゃべりは
永遠の謎です
http://www2.bbweb-arena.com/banzawa/02 ....
私の詩のホームページ「ばんざわ くにお の詩のページ」の紹介です。
このホームページは私が発見した「WEBを使用した詩の新しい表現方法」を
紹介するために2008.1.1に開設しました。
新しい ....
私は死にました
私は死にました
私は死にました
何回も死にました
小さい頃、曾祖父の寝顔を見て
眠ることが死ぬことだと知りました
死んでもすべては無くならないことも知りました
死ぬと成長 ....
空なんて嫌い
寂しいってアナタにいったら
同じ空の下に居るって言われるから空が嫌い
空があまりにも広いから
チクショー なんでこんなに空は広いんだ
もっと狭かったらアナタのとこまで会い ....
紅い林檎の入った籠を
受け取った日から始まった
幸せになりまた忘れてく
ありきたりな祈りだけれど
真紅の林檎に潜んだ毒を
誰も見つけはできないのなら
目を伏せそっとひれ伏しなさい。 ....
書いては消し、
書いては、
消し、
夜 、
に書いた手紙は朝にもういちど読みかえしてみよといいます、
雪は残らずとけてしまった、私は雑 ....
きみに語りかけるとき
には
きみに何を伝えたいかのかしか
必要ない
ぼくは
愛しているのだと
伝えるのに
ぼくのきみに対する愛の
大きさについて語る
どこまできみを愛していて ....
嫌なテスト
辛いマラソン大会
怖い孤独
そんな事を思っていた
僕の青春時代
逃げ場の無い辛さや、
行き場の無い恐怖
....
地下鉄のホーム
ベンチの下に
コロがる
アサヒスーパードライな時代
犬も猫もカメさえも
よっぱらう
そんな時代
誰もが皆
目に
毒をもり
も ....
何者にも代えられないもの
はじめて知った気持ち
ざわめく事ばかり
変化を求めてばかりいた
そんな僕に
平凡という退屈な束縛すら
愛しく思えるように
離したくないと縋る迄に
変えてし ....
神様を信じない俺が好きな女は仏教徒で
少し鳩胸の変な女だった
その女は金色のマルボロを吸っていて
根元まで吸わずに半分くらいで消してしまう女だった
その女は勢いでメイド服を買って
可愛い ....
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
華やいで
きみ
咲いているよ
あの花は
すべてを忘れろっていうように
咲いて、風に流れているんだ
....
なんというか、お前らは美しい
どうしようもなく糞塗れーなお前らは
少なくとも私よりは!
素晴らしい生き物なのだ
虫けらだったころ私はぐちゃぐちゃに生きていたけど
あのぐちゃぐちゃは価値あ ....
何を指して倫ならずと呼ぶのやら 今はあなたの乳吸うばかり
ラブホ出て逆方向に去るふたり 振り向く男 振り向かぬ女
男などいらぬと笑うプリマドンナ 今日も酒場でディーヴァをくどく
飲み ....
大きく私が愛する人すべての人を包み込むような、
半円形の人になりたい
私が愛する人の助け声が聞こえたなら、
空のように見上げればいる
いつでもかけつけてくれる
そんなひとでいたい。
....
雪解けて東京くしゃみやかましく
春さえ逃げ出すこの始末なり
柔らかい風が春初め
青い芽が春初め
温かい空が春染め
もんしろちょうが春染め
春初めが春染め
季節の変わり目に
心だけ置いてきぼりにされた
そんな私のおなかは
春の夜風にさらされて
きりきりと痛む
手を当てると
こんなにも冷たい
夢の柱がぐらついて
今現実に引き戻された
....
詩をうたおうとして気づいた癖
「私」という言葉を使う癖
私は 私が 私の 私に
私の(ほら、また私)詩は「私」にまみれている
それはつまり 私は私のことしか好きじゃあない ということ
綺 ....
目が覚めると
お日さまが山の向こうから顔を出してた
ふいに
ランボーの詩の一節が
降ってきた
なんかいい日になりそう
朝日を浴びて
みかんみたいになりながら
ひとりにやけた ....
夕日のこもる部屋で
淀んだ空気が揺れる
窓際に立ったぼくは
ただ明日の空を眺めて
明日もぼくは此処にいるのか
明日も君は其処にいるのか
そこはかとなく
こみ上げる憂いが
....
ポキリと折れた
砂糖の向日葵
命がないから
元からないから
不死身と思っていたけれど
お日様
失い
折れてしまった
雨で溶けても
もう一度
心の熱に溶けても
もう ....
―今日のうちに降るだけ降ってしまえばいいのよ―
受話器の向こうで母が言った。相槌を打ちながら片手でガラス戸を開け、グレーの空を仰いだ。激しくはないが単調に降り続いている。家族内での大きな行事はな ....
記念品の万年筆で
山脈なぞる
インク抜いたボールペンで
モンタージュ写真をトレース
ほころびがあるはずなんだけど
あるとおもう
線をつなげて 森林から指名手配
....
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