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ときどき
コンビニでおにぎりを買っては
思ってた
おかあさんのおむすび
食べたいな、って。
久しぶりの外泊で
おかあさんのおむすびを食べた
それは
ほんのりあたたかくて
....
うん、
わたしも
ほんとはもう好きじゃなかったの
もう嫌いだったの
ぜんぜん好きじゃないの
だから、
いいよ、
さよなら。
そんな言葉も、
強がりだって
見抜けるくらい、 ....
母に貰った十字架
久しぶりに
つけてみようか
誰もが信者であるわけでもないけど
背負わされた十字架
身につけてる
でも
明日へとcrossするかも
しれないのだから
北風吹き荒ぶ
真冬のさなか
小さく可憐に咲く
色とりどりのバラ
あまりにも
眩しくて
あまりにも
輝いてて
切り取って
ごめんね
でも
ずっと見ていたかった ....
このまま
情熱の波に
乗って
それとも
あなたに会いたい
深い深い
紫色の夢
あなたは
夢にさえ
出てこない
ねえ
もうちょっと
ゆっくり
もうちょっと
待って
あの雲は
あなたとわたしみたい
若草いろが
大地を覆う
もうすぐ春
待つ春の
やわらかな命の上を
そろりそろりと歩く
とてつもない不安
根拠なき恐怖
底なしの悲しみ
精神病棟の閉鎖部屋にいても
あたしを支えてくれたのは
音楽だった
縋りついて
それこそ命綱
なければ死んでいただろう
....
おしゃれして
お化粧もして
道に
寝転がってるの
見上げる空は
斜めで
誰か
あたしを
拾ってくれないかな
いつの間に
薄い緑が
大地を覆う
春を待つ
モノクロームの
冬を抜けて
まるで
学額縁のように
天窓から
月が見えた
わたしの病室に
やわらかな光を
射し込んで
わたしは
月に手を伸ばす
届かないと
知っているから
季節を先取りして
甘い甘い苺を
口にする
この甘い香りに
誰が寄ってくるのだろう
甘い甘い苺は
わたしを誘惑して
わたしを虜にして
噛みしめたら
ジュッと甘い
香りと
味が突き抜けた
下をむいて咲く水仙は
ナルシスト
あまりの自己愛に
水辺で自分だけを
見ていたナルシスは
女神の怒りを受け
ついには水仙に姿を変えた
今でも
水辺で
己が姿を見つめる
水仙
そんな神話をよそに
....
初詣
人の賑わいをよそに
その狐は
じっとこちらを見た
不思議な色が
キラリと輝き
わたしは狐と
対峙した
狐は聞く
お前はいま
どこにいるのか
なにをしようとしているのか
何処へ向かっ ....
ひとりでお茶飲むのにも
慣れた
向かい側に
あなたがいないことを
なげくのをやめた
誰もいなくても
平気よ、って
顔が出来るようになった
そんなふりをして
熱い熱い紅茶を
カップに注ぐ
カップ ....
そうだ
こいつが
オレのソウルだ
バンズに挟んでくれ
ソウルはよく焼いて
焦げ目がつくくらいにな
バンズも軽く焼いてくれ
トマトも入れて貰おう
レタスはいらない
新鮮かつ神聖 ....
隣に誰かが住んでるのは
わかっているのだ
ときおりの咳(しわぶき)
まだ夜になりかけの時間に
聞こえるラジオの音
ゆるやかにまわる
洗濯機の水音
彼は
食事を終えると
すぐに ....
なんだかゾクゾクする。
身体中の関節が痛い。
熱があるんじゃないんだろうか。
もちろんあるに決まってる。
鼻は詰まるし
喉が痛い。
咳が止まらず
食欲も失せる。
彼は医者に行く ....
長い長い
旅の終わりが
こんなところだといい
荷を降ろして
火を焚く
そのとき
感じるのは
暖かき
幻
密やかに囁く
木々の擦れ合う音
朝はまだ
こんなにも早くて
この木々の下
わたしは
誰にも見られず
泣くことができる
誰も慰めず
心配もせず
手を差し伸べることもな ....
赤い赤い糸
運命のひととは
小指と小指で
繋がってるんだってね
結ばれなくても
せめて
近くにあればいいのに
久しぶりの屋台
2人で食べるお好み焼きひとつ
分け合ってあつあつを頬張った
マヨつける?
ソースもっとかける?
何気ないことばも
すごくあたたかで
こんな瞬間
あっとい ....
こころ鎮めて
そっと引いたおみくじは
大吉だった
「清風朗月一銭の買うを用いず」
清々しい風や美しい月は、何時でも何処でも手に入れることが出来る
気になる恋愛運は
固い絆で結ばれる相手があらわれ ....
こんなに
たくさんの
人混み
やさしく繋いだ
手と手が嬉しくて
はぐれないように
離れないように
コンビニに
止まった
大きなトラックから
油が滴り落ちて
なんてきれいなんだろと
一瞬立ち止まる
けれど
美しき虹も
結局は自然破壊でしかなくて
見惚れた自分に
苛立ちを感じる
この
とめどな ....
雲は水面(みなも)空に浮かぶ水たまり
細かな細かな水滴が
集まって雲になり
時にはさざ波
風に揺れて
風に吹かれて
真っ白な
水たまり
空を見上げて
雲を深呼吸した
やっとなついたグレイが
背中をまんまるにして
竹輪を食べている
冬のおだやかな昼間
あたたかな日差し
どうか
この子が
元気に生きていけますように
わたしは祈りながら
日々の糧を
少しずつ与える ....
大っ嫌いって
コトバ
ほんとは
大好きの
裏返しなの
清らかな
真っ白な雪
初雪よ
かよわき
そして
美しき
小さな花に
降り積もる
残酷なようでいて
それでも
花は
しゃんと咲いていた
すべて
目に見えるもの
すべて
覆い隠してくれる
初雪よ ....
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