すべてのおすすめ
足音が
大勢の中に還っていく時
遠くで自転車は雨音の中に忘れられている

少年が
少年のままで頭を下げながら生きていく
そんな時々、あれは私たちが作り上げた
屋根や壁や、縁の無い窓
遥 ....
滴が。
朝の、


窓枠を二つに分けるようにして落ちていく。
今も手を伸ばせば壊れてしまいそうな足跡。
遠くなっていく風景写真をいつも隣に置いている。
あの日、行方知れずの人が今も笑いか ....
白い壁の、階段の、連続していく景色
寒い手を賑わせる文字、投げる言葉の
飛び越えた繋がる線の上の、息のある場所
いつか、気付く心が伝えたかったこと


特別な声が流れて
枯れ草が風になび ....
位置についている
足跡を構えている
辿る順路は地図の上に滞りなく
手を繋いだ人を添えて迷い込んでいる

踵から踏み込む、街
命の位置について、いる
まだ、僕らが素材だった頃
教科書の奥 ....
その言葉を初めて聞いたのは、
まだ、あなたの海にいた頃。
大きすぎる手のひらを隠そうともせず、
揺られる海の深さを世界と思っていた頃。
右へ。聞こえる、聞こえています。
右へ。手のひらを。ぐ ....
今だってこんなふうに並列される風景だから
昔はもっと、単純だったように思う
思い出したいことは泡に溶けていくように


雨よりも深いところで打たれてみたり
風に引かれていく後ろ髪だったり
 ....
よく喋る温かい君の肌は遠くの転換点に於いて何処を通過していくのか
酔い覚めの軽い足取りから目を覚ますといつの間にか越えてしまっていて、楽しむことも出来ない肌触りを懐かしむ、歩道橋の上、今にも落ちそう ....
計算外の出来事が方程式の上を埋めていく。それほどのこと。滑らかに、滑るようにして動いていく景色を、雪のよう、と思ったのは。確かに伝わっていたように思う。

手を合わせて、あるいは重ねて。次第に動け ....
三ヶ月で始まりから辞めていく
そんな僕らはどこかが壊れているらしくて
東京の角という角を、折り合わせるようにして
閉じていく
手のひらは合わせるためにある
僕らは壊れているらしい
継ぎ接ぎ ....
淡いグレイの海を静かに泳ぐ
誰かの寝息をかき混ぜないように
息継ぎには特に、気を使って

暖かい雨の日に、虹の継ぎ目を待ち侘びている
もう一度の再開、名残惜しい名前を
呼ぶ声を迎えにいける ....
   失くしながら覚えた言葉。足りな
   いものを補いながら繋いだ寂しさ
   だから、朧、月夜には下る舟の切
   なさがあって、どうしようもなく
   なる。あなたの夜は越えますか。
 ....
昨日が朝になりたがる日
どうにも眠れない嘘がある
まだ、一つひとつを上手く運べない君は
回りくどい道程でもって
明日の夕暮れになりたがる
前へ、前へと変容する君たちがいる
秋空がいつの間に ....
死体になることも出来ない
朝の、調子はどうだ、と聞かれても
貝殻になりきれない私では
考えているからと、通り過ぎるしかない

美しくありたい
ほんの、時々でいいからそう思って
張り詰めた ....
絶える昨夜が静かに終わって
それでも、紡ぐ言葉が見つからない
明日の羽音がまだ見えるのは
踏み込む足が力強い、から
ほら、世界はこんなふうに明るい

ドアが開くと、大勢の人が流れていく
 ....
ただいま
と、呼べる場所をいつもこの手の中に持っている
気付かないほどに当たり前の鼓動の中にいる
夜更けへ向けて風速は加速し続けている


明日を見渡したいから、と
君は潜望鏡を買ってき ....
山崎 風雅さんの霜天さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時々- 霜天自由詩1207-1-15
あの日、行方知れずの- 霜天自由詩1207-1-14
息のある場所- 霜天自由詩507-1-7
位置についている- 霜天自由詩907-1-1
右へ- 霜天自由詩706-12-18
with- 霜天自由詩906-11-16
羊の朝- 霜天自由詩806-11-11
ラブソングは最後に聞かせて欲しい- 霜天自由詩906-11-8
ビターチョコレート- 霜天自由詩806-10-20
命日- 霜天自由詩706-10-12
自戒- 霜天自由詩406-10-10
ロールプレイング・デイズ- 霜天自由詩506-9-28
トーン- 霜天自由詩1106-9-20
言時雨- 霜天自由詩306-9-17
潜望鏡- 霜天自由詩806-9-13

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する