わたしは 小学生の頃
ずうっと
いじめられていました。

掃除の時間の
締め切った
理科実験室で
彼女達は
一列に列を作って
一人づつ順番に
わたしの頬を
殴ってゆきました。
 ....
ねこになったきみとぼく

木漏れ日ゆれる

ねむの木の下で

二匹ころんと横になる



長い尻尾が自慢の

きみはしましまトラ猫で

大きな耳が自慢の

ぼくは三色三毛猫で

仲良く顔を並べて

昼 ....
ぼくたちは生きている。
これまでもこれからも、
そして今もぼくたちは生きている。


世界にはぼくたちがいる。
たくさんのぼくたちがいる。

たくさんの ....
  あなた、ルリツグミのヒナと
  お昼寝をしたことはあって?



風を確かめるように浮かべた
少女の白いあご、のライン
穏やかな微笑みに
たたまれてゆく{ルビ睫=まつげ}


 ....
「とうもろこし」って言えなかった
小さい頃

どうしても
「とうもころし」になってしまって
ゆっくり言ってごらんよと言われても
やっぱり
「と う も こ ろ し」って言ってしまう
 ....
 
 
 
ア・ロング・ロング・タイム・ア・ゴー



ディア マイ ママ


ボクはついに

モモから生まれてしまったよ


グランパはとても喜んで

 ....
結婚します!
結婚します!
だからお見舞いに来てね!

あっちのお兄ちゃんは新しいお兄ちゃん!
あっちのお兄ちゃんは古いお兄ちゃん!

結婚します!
内臓が破れます!
腸が飛び出しま ....
わたしが遅めの初潮を迎えたとき
母がお祝いにとお赤飯を炊いてくれた
(今の子もそんなお祝いしてもらうのかな
膨らみ始めた胸の先が痛かったりして
ちょっとだけ…おとなになった気がした
それから ....
彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。

彼は日暮れになると満ち満ちてくる。
丑の刻を迎える頃には、
遙か彼方まで彼で満たされる。
此 ....
今日一日の食事を得るために
精を出して働くことは
意味のあること

今日一日の家族を養うために
無理をして働くことも
意味のあること

それらは生きてゆくための
目的なのだから

 ....
住んでいるアパートの階段で
小さな蜘蛛が巣を張っていた

それは何処にでもいる小さな蜘蛛で
だけれどもその姿は初めて見るほどに
頑なに黙々と同じ動きを繰り返し

{ルビ蜩=ひぐらし}の声 ....
目が覚めたら
雑巾になっていたらいい
汚れていくのが仕事だから
ただ汚れていけばいい
そして
ボロボロになって
捨てられてしまえばいい

だれかのことを
きれいだなんて
すき、だな ....
せっくすの意味を知ったのは、
煙草を覚えた日だった。
せっくすの女が吸っていたのを、
もらってはじめて吸った。
だけどはじめてせっくすしたのは、
その日じゃな ....
 けだるい午後に寝転んでタバコをふかしてダラダラ

 知らないうちに僕もオッサンになっていた

 角がとれて丸くなり
 
 少々のことでは怒らない

 いつの間にか出来ていくサーク ....
ばっさり斬り落とした短い髪に
唖然とたたずむ
 (なんか、めんどくさくって
照れたように君が笑う
右の頬を隠して

僕の知らない君の夏
正しい折れ曲がり方なんて
よく分からないけどさ
 ....
これはもの、
こわれものだから。
とっても大切にして、
こわさないで。

生きてないの、
これはものなの。
こわれてしまうと、
もう駄目。

こわれ ....
触角と触覚を這わせつつ
小さな放電に胎児は笑うよ
仄かに点灯する眼球
路地裏の医院は
そのまま海底に通じる墓標
アネモネが花開く
あるいは蛟の陰部
泥の中では常に交合していると
博士で ....
パンに トマト ぬるぜ

カタルーニャ式 だぜ これ

オリーブオイル かける よ

バージン エクストラ です よ

たまご も 焼いちゃう 

べーこん イベリコ豚 だよ 
 ....
高速道路を猛スピードで駆け抜ける

僕の残像

世界が回るのに意味なんか無かった

心に響け言葉

僕だけ君との感情壊してよ

何かんか眠いよ泣きたいよ

消える消 ....
ふたつに割ったチューチューアイスを
仲良く食べましょう
ありきたりなことしましょう
やり残したこともそれほどないし
あとはもう
チューチューアイスでも食べていましょう
チューチュー
チュ ....
僕は夢を見た


僕は海の中にいた

でも不思議と苦しくなくて

自由にそこを泳ぎまわっていた


花のように美しい珊瑚の中を抜け

カラフルな魚たちと一緒に楽しく泳ぐ

 ....
さわやかな風が吹いた
ピアノの音が聴きたい

私はピアノなんて弾けないけれど…
だけど そんな気分だよ

風は私の味方…
この風に乗っていきたい
どこまでも…
どこまでも…
今 優 ....
毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込めた清少納言は
雌鳥も知っていただろう

鬨の声を上げて
殺到する軍勢を
風車がなぎ倒して ....
あれは忘れもしない
一年前の8月6日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた

フリルのお母さんエプロンを
ひらひらさせて

おかえりなさい
待ってたよ
ばんごはんの支度が ....
僕らは空気を育てた
空気を育て空気と遊んだ
外を連れて歩くと
人はそれを風と呼んだ
空気は僕らを食べて育った
食べられて僕らは
その大きなお腹のようなところで
何度も生まれかわった
何 ....
もしも詩が書けなくなったら
家族にも友人にも行き先を告げずに
ひとりで旅にでも出よう

もしも詩が書けなくなったら
滴り落ちるような真っ青な空を眺めて
言葉に置き換えずにそれを受け容れてみ ....
エオリアンハープの 響きと色が 乾いた

白砂の フィールドを 打ちひらいて いった





旗になってしまった 白いシャツを なびかせて

少年や 少女が まだ 薄 ....
ひたひたと打ち寄せる若い海が、
青い匂いに弄ばれて、言葉の果てで立ち尽くす、
夏に縛られながら。
波は立ち眩んで、一滴ごとに、ほころびる海の雫が
暑さに滲んでいく――。

散らばる熱が ....
わたしは眠ります。

目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、

目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
神の名に似た少女は
雨の日のこの晩に
ぐんなり冷たくなった
私の終わりの姿を
写真に収めに来たのか

買ったばかりの
慣れない手つきを片手に
塩化ビニールの匂いがする
傘を持って君が ....
アサリナさんのおすすめリスト(470)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
肯定ペンギンの消えたコロニー- Lucy.M.千 ...自由詩12*06-9-4
ねむの木の下で- LEO携帯写真+ ...20*06-9-3
「_ぼくたちは日曜日。_」- PULL.自由詩14*06-9-3
回遊する少女2_(ルリツグミ)- 佐野権太自由詩23*06-9-1
「とうもろこし」って言えなかった- ベンジャ ...自由詩13*06-8-31
『ピーチ・ジョン』- 橘のの自由詩7*06-8-31
結婚宣言- チアーヌ自由詩706-8-30
不浄の力- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-8-30
「_彼。_」- PULL.自由詩13*06-8-30
生きてゆくために無駄なもの- ぽえむ君自由詩10*06-8-29
潮騒を包む風は優しく- プル式自由詩9*06-8-28
雑巾になりたい- ZUZU自由詩606-8-28
「_せっくす。_」- PULL.自由詩20*06-8-28
知らないうちに- 山崎 風 ...自由詩406-8-26
檸檬色の夏- 佐野権太自由詩39*06-8-24
「_もの。_」- PULL.自由詩10*06-8-23
WXIII- panda自由詩206-8-23
イベリコ豚- 水在らあ ...自由詩39+*06-8-22
訳なんて所詮形でしかないでしょ- こめ自由詩1406-8-18
チューチューアイス- チアーヌ自由詩406-8-17
デジャブー- ajisai自由詩3*06-8-15
ペパーミント- きみ自由詩5*06-8-15
累卵の誉れ- あおば未詩・独白5*06-8-14
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。- とうどう ...自由詩24*06-8-12
朝、後姿- たもつ自由詩1606-8-10
もしも詩が書けなくなったら- 大覚アキ ...自由詩1106-8-8
エオリア- モーヌ。自由詩14*06-8-3
海—夏の匂い- 前田ふむ ...自由詩20*06-8-2
「_わたしは眠ります。_」- PULL.自由詩11*06-8-2
犬と_くたびれた_ある神話- 木賊ゾク未詩・独白5*06-8-1

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