すべてのおすすめ
通勤カバンの中身が
巨大なネコの昼寝だらけ
暴発、し、俺!走り!抜ける!
山形屋とトヨタの間の路地を
あらぬ方へよからぬ方へ
俺の影を位牌にしてくれ
俺の位牌をKIOSKで売ってくれ
 ....
ある日 ふと手首を切る女の子を思いついた
切った手首から溢れる血で白い壁に絵を描く女の子
その娘に対してのなんの肯定も否定も投げかけずに
ただ無言でその姿を使い捨てカメラで撮影する男の子

 ....
ジニー馬鹿馬鹿しいほど簡単に
   こんなところ捨ててしまおう

ジニー笑い転げているうちは
   世界に光なんて射しやしない

   人の言い草ばかりを気にする輩と
   共に笑いあう ....
あんとき、
なんも考えること、できなくって
三条橋の、川原んいけば、
なんかあんじゃないのか
って気がしてた

変わろうとしてた、あらゆるものが
いっしょうけんめいに
風は 台風に
 ....
らくだに乗って、ゆこう
こぶをなでて
いつくしんで
涙をながして
さようならさ
砂の王国まで、ゆこう
やけどをして
喉もやかれて
涙をながして
さようならさ
いけにえに、中におい ....
 一九八七年八月五日、暗い森を抜けでるとそこは水門だった。水門は二重の柵に囲まれていた。水門を見つめているうちに私は携えていたノートブックとペンを川に投げ捨てていた。呼吸が乱れ歩行に苦しさが増す。私は .... 庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
もて余した僕はこっそり
ぬか床に隠してしまった
夕食の時
今日のぬ ....
さかさまにシェイクされた、コンクリートの壁の天井を。
逆立て待ってたの、彼方の空へ飛び出したくて。
境目の、あやふやではっきりとした、灰色と真っ青の空が見たくて。
そして天井の壁に、聞き耳をたて ....
さかさまにシェイクした、ベトンのコンクリートの。
そして壁の天井は。
逆立て、逆立て、彼方の空へ飛び出して。
境目のあやふやな、はっきりとした、灰色と真っ青の。
そして天井の壁は。
聞き耳を ....
夕暮れ時のトイレで俺は
花子を殴る
ドリフの大爆笑のオープニングテーマを高らかに歌い
俺は花子を殴り続ける
だって、お化けだぜえ、恐怖だぜえ、恐いんだぜえ
俺は花子を殴る
花子は微 ....
 点滴を打たれながら、病室の窓から海を眺めていた。看護師が言うには、わたしは雪の降り積もる中、マーメイド海岸でひとり倒れていたらしい。音もなく波が白くよせている。意識が戻って二日たった。熱が下がらない .... 「線路の上を歩いて海を渡る
 それ自体はけして珍しい行為じゃない
 だが
 心してきいてほしい
 次の駅にたどり着くことのできる者は
 きわめて稀である

「大洋をどこまでも縦断する ....
雑踏
踏み固められてゆく私の周辺
千日の光束に支えられ 見えない頭上
羽ばたけ フラミンゴ

雑踏の鳴き声を 書き留めるとしたら。。?

フラミンゴ 泣き声の彼方
一年はあっという間に ....
桜は冬に似るものだ
全ての赤血球が重たくて だるいのです
路上で 赤血球を磨いていた 彼女は 路上にそれをぶちまけた
死んだ魚の目をしたそれは 坂を転げていきました
それでもまだ 欲情している ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
はがれていく皮膜に
縫い込まれいく記憶。
遠ざかる人影は、名前のない体温を
そこここに植え込んでいく。
宛先不明の伝言を抱きしめた少女が
それらを踏みしだきながら全速力で走る。
この都市の、上空100m 
本当の本当に 都市のど真ん中にて 
風に乗って舞い上がり
そこに留まっている羽毛
 が、もしあるとするならば

僕はこの都市が好きになる
本当の本当に ど真ん ....
やらしくない裸みたいな
蝶々が翅を広げて
紫色の光を頭の中で回させる
つややかな官能



ジェシカ、
君がセックスをせっくすと発音するから
僕はいつまでも取り残されている
いつま ....
 冬は好きではない。失業してから外出が減った。TVを見るか寝ているかだけで、二ヶ月が過ぎた。TVでマーメイド海岸のCMを何度も見る。海面から顔を出し泳ぐマーメイドの姿。面接や職安にも出かけるが、就職先 ....  春も夏も秋も、わたしにとっては短かった。あれから一年が過ぎ、長い冬がまたやって来た。失業し、仕事を探している。
(しばらくは会社に行かなくてすむ)
 わたしの元へは戻ってこなかったものもあった。 ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
 冬はまだ続いている。海からの光で、部屋は青に包まれている。神話の本を繰り返し読んだ。岬には女の顔をした鳥、ハーピーがいるという。元は風の精ともいわれている。そのハーピーが舞う岬から、水平線の彼方を見 ....  冬になり、女の顔をしたバードは飛び去った。わたしは、あの時の車をスクラップにして、海の見渡せる丘に部屋を借りた。情報誌でバイト先を見つけた。倉庫の仕事に就く。朝七時半、精神安定剤を飲んでから、家を出 ....  一人でいることに、何年も飽きなかった。シートの、海に伝わる神話を読みながら、永く暇をつぶしていた。精霊の女、の横顔の表紙。空腹の中、海に向かう道、カセットで、オペラを聴きながら、わたしは車を走らせた .... 祖父のあとをついていく。

海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。

母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。

波は白い。
一度切りの湾曲をとうに終え
錆び果てたガードレールは死んだように安堵している
その影に紛れた舗道の一部は黒々と陥没し消滅している


その上空を傷付ける有刺鉄線、私ではな ....
古い倉庫、砂埃に覆われたコンクリートの床は
汚れた床とは二度と呼ばれることはなく
砂埃ごと床として在って
鉄パイプの配置もダンボールの配置も
いつしか放置に変わって


私は ....
コンビニで何弁当を買うの?

のり弁当だろう

図星だ

他のはみんな、

花火の客が 買ってしまったもの。

チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を

元野生の狩猟本 ....
ショーウィンドウに陳列されている
マシンガンの前にくると
少女はいつも立ち止まり
その色や形に
うっとりする

名前も聞いたことのない国で
戦いが始まった
と、今朝ニュースで言 ....
(失うものすら持っていなかった女の子たちへ)

 ゆびのすき間から桃の果肉がぶちゅる、
 って逃げて行くというよりも追い出すような
 だからもう女の子たちはソフトクリームを
 溶けるまでしっ ....
久米一晃さんの自由詩おすすめリスト(436)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静物- たもつ自由詩1005-1-18
love- リヅ自由詩11*05-1-16
退廃するジニー- 佐久間  ...自由詩4*05-1-15
ごめん(京都)- 英水自由詩505-1-12
砂の王国、さようならの国- かなりや自由詩304-12-30
濡れる水門- 五十嵐  ...自由詩504-12-28
ぬけがら- たもつ自由詩1704-12-21
正気の国のアリス__(一人称単数)- 英水自由詩304-12-20
正気の国のアリス- 英水自由詩304-12-20
トイレの花子- たもつ自由詩1704-12-3
海の上のベッド(連作集6)- 光冨郁也自由詩8*04-11-22
海を渡る(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1004-11-20
神戸_2004- 英水自由詩4*04-11-16
東京_2004- 英水自由詩5*04-11-16
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
宛先不明の少女- ななひと自由詩704-11-5
都市の中心- 英水自由詩8*04-10-29
バタフライジェシカ- からふ自由詩1604-10-26
マーメイド海岸(連作集5)- 光冨郁也自由詩11*04-10-22
冬(「バード連作集4」)- 光冨郁也自由詩8*04-10-19
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
翼(「バード連作集3」)- 光冨郁也自由詩12*04-10-17
ブルースカイ(「バード連作集2」)- 光冨郁也自由詩15*04-10-15
バード_(「バード連作集1」)- 光冨郁也自由詩20*04-10-13
- 光冨郁也自由詩12*04-10-11
あるカーブで- A道化自由詩3204-10-8
愛称倉庫- A道化自由詩704-9-10
夜勤明けのガードマンへ- 馬野ミキ自由詩19*04-9-7
マシンガン・ストリートの少女- たもつ自由詩1504-8-29
最悪なものばかり選んでいく- k o u j i * ...自由詩704-8-7

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