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ありがとう
うまかった

ありがとう
まずかった

いつも
いつも
飢えていて

ありがとう
食べてきた

皿盛りの肉
絞った蜜
犬の舌焦げ

ありがとう

母の ....
もう何年もピアノを弾いていない
楽譜を開きながら
革張りの椅子に浅く、座って
ペダルに足の先をかけて
最初の音の位置に
両手を

ずっと忘れていた
音楽の流れない日なんてないのに
蓋 ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
庭が熱くて 幾重もの春がはりつくものだから
わたし 困ってしまっていたわ
被子植物のウロが溜まった真昼で硬くなってゆくのを
我慢して見ていたのよ
それでもわたしははらえないから 業者に頼んでお ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
せんせいあのね

 きのうのわたしのいえのばんごはんは、ビーフシチューでした。
このよでいちばんあわれな女はわすれられた女だそうです。
うちのおかあさんは、ビーフシチューを作りながらそんなうた ....
いくつか階段をのぼりおりして
いくつかゴミ箱をとおりすぎて
いくつか信号を無視していくと

ほうら やっとつきました
ここが あたしの白いおうち

あなたは特別に入れてあげるけど
ほん ....
それでも闇は………………浦にたたずむ

          …………しろがね/くろがね
                      (犬の…………
 ....
うねび/くちかげ




うねび
くちかげにささやぐ め(う)み の
床下に落ちた砂浜、
まうむ、あうむ、みむ、
扉で裏側の思惟が
深くふかくきしっている
傾いた百合……
うつ ....
ベビーカーが坂道をすべりおちてゆくその横で僕は時間よ止まって
と強く願ったその頭上に響くヘリコプターの音にハッと仰ぎ見る空、
ちぎれるくらい手を振った
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する ....
たわしはもう
わたしのことなど忘れて
海に帰ってしまった

たわしのかわりに
いわしで風呂の掃除をすると
少し生臭かったけれど
自分も海に帰れたような気がして
そのような気がして

 ....
薄幸そうな女が歩いていく
カツカツカツカツ通りを歩いていく

お気に入りの赤いコートを着て
カツカツカツカツとブーツの音を響かせて
薄幸そうな女が歩いていく

背筋をピンと伸ばし
 ....
ねえ、雨

+



+

遠い

+

いつも

+

記憶

+

遠い

+

ねえ、雨

+

崩れる?

+

崩れない ....
1.
顔を洗って髭を剃ると
私の顔は鏡の中にあった

洗面所の窓
その外にはいつも外があって
夜がまだ薄っすらと残っている

貞淑なやす子は朝食の後片付けをしている
今までの毎朝 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
久米一晃さんの自由詩おすすめリスト(436)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
食べてきたものたちへ- k o u j i * ...自由詩29*03-11-15
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告白- 山内緋呂 ...自由詩35*03-10-24
忘れられた女_いち- かなりや自由詩103-10-23
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Opus_i_<ffffff>- 徐 悠史 ...自由詩1303-10-20
うねび/くちかげ- 徐 悠史 ...自由詩603-10-13
事後- Monk自由詩703-10-10
拡散_する_身体_の- ななひと自由詩203-8-26
それからのたわし- たもつ自由詩803-8-11
薄幸そうな女- たもつ自由詩303-8-7
- たもつ自由詩703-7-11
時代- たもつ自由詩1703-7-11
醤油- たもつ自由詩9203-7-9

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