すべてのおすすめ
お人形と
お気に入りの
絵本を
雲間で
読み終り

障子に透ける
西日の淡く
映るところへ
夢想の焦点残照と
お散歩?
お部屋をくるぐる旋回
お話をお人形のお早うへ

あな ....
ぼくは詩を書きたい

熱意に必要なものは
冷めた頭脳である

今日もまた

朝の散歩をしていると
経済学者に出会いました

彼はいつも悩む
 なぜこの場所は道なのか

 どう ....
にわか雨は 去り 桜草の 露の うすももいろに

ぼくは きょうを 生い 立って ゆく

( 撒き 散らされたんだ )

それは ブリリアントに かがやいて

偶成の 初夏 ....
みんなわたしにやさしいです
誰も彼もやさしいです

みんなわたしにやさしいです
王子さまもお姫さまもやさしいです
マジシャンも泥棒もやさしいです

みんなわたしにやさしいです
魔女もお ....
海の窓に一面咲き誇る、
世代の階段を降ろしているひかりの樹木が、
紺碧の空の濃度のなかを降りそそぐ。
ひかりは、やがて、平坦に引きわけた、
一般という名の岸のなかに、染まってゆき、
見えない ....
病窓の 最後の 一枚の 葉っぱ

とは ちがう 美しい まだらな 編み物の

精緻な 空間が 午前の ひかりの なかで

なごやかな シラブルに 響くのを とおく 聞いた

 ....
赤い水玉ふわふわり

あなたにすべて預けてしまって
頭を抱えて悩んでる


胸に咲いた小さな花
摘まずにちょっと見せてあげよう

カーテンの裾はみ出し 裸足
早く来て欲しくてしばし ....
 *

朝起きて色を塗る
テーブルの上にある
野菜ジュースの中を
遠くまで行くことは
とても難しい

 *

虹を壊し
虹に壊されながら
走る子どもたちの足音が
回覧板でまわ ....
何を着てもかわいいよ
何も着てなくてもかわいいよ

何を捨ててもかわいいよ
何も捨てなくてもかわいいよ

何を食べてもかわいいよ
何も食べなくてもかわいいよ

何を残してもかわいいよ ....
おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
先端のあやふやな人が
細長い話をしていたので
窓をもち歩く人が
そっと窓をしめる
何かが入り込むように
何かが出て行こうとするから

わたしは遅い夏の陸橋
レタスが逝った日のことを話し ....
凍てる指よ
  松井の骨折のように外野は
  草が深い
  ぼくの夕陽から伸びる野の球。
  眼球のようにやわらかいものが骨折している
  ぼくのさみしい眼球譚が
  そうして麦笛に ....
わたち世界にたったひとちのこころなの

包んでもいいよ
包んでよ
包みなよ
包めよ


とげに触れたら今でも
つぼみは柔らかく紅い目のひよこ

息をしているってわかるのに
強気 ....
            かたく編みこまれた織物を            気の遠くなるような深呼吸とともに                    ゆっくりとほぐしてはゆけないだろうか           .... 真夏のイヴよ
ぼくがぼくであるうちに
君は君に出会えるだろうか
ぼくがぼくのほおやくちびるに出会うように
君は君に出会えるだろうか
ぼくはぼくの思いの中にすべてを形づくっているのに
君は君 ....
均質な球体を三十個作ろうと思い立った
導かれるまま旅に出たのは二年前だった

一個目は、落陽の瞬間に生まれた
山の絵を撮るために、鳥の塒を借りた
山の端を偏在的に生きた光跡の愁いをプリントし ....
わたし 財布を無くしてしまいました
めでたしめでたし

わたし 道を間違えてしまいました
めでたしめでたし

わたし 階段から落ちてしまいました
めでたしめでたし

わたし 羽を折っ ....
生野菜が部屋を出て行く
生の野菜
それだけの理由で
ぼくらはたくさんの歯形をつけた

外では大切に育ててきたバス停が
音もなく
静かに腐っている
逝くものだけが優しいのだ、と
き ....
ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!
赤目ノ兎のテンタクル、尖天手繰ル.√の
聖女の水浴みノ燦然ナ音℃と
1,000刻の恋文のパ炉―ルな熱量―シカ人形の
胎教ノ中ノ-残雷ト.リアス式銃弾
鈴蘭 ....
回転 回転 踊れ踊れと息を吹く



息音の短さに 驚いた 驚いた



回転 回転 どうやらロープが喰い込んで



今夜中に散りそうもない






五 ....
香りのいいお茶を差し出されて 意識朦朧

何度も頭を打つのはわたしの不注意

胸の奥の水たまり
激しくかき混ぜて
そっと空に流して

あなたの歯がつきささって
粉々にくだけるわたしの ....
少し痛いめにあわないとわからない

どうやってまちがえたのか思い出せない
どうやってここまで来たのか思い出せない

見えるのは ただ透き通った骨の足
見たいのは わたしとあなたの小さな隙間 ....
宇宙語には道という単語がたくさんあります。

カンペキ主義なんてよろしくない。
まずは口に出してみましょう。

紫の教科書を買いましょう。

今から始めるあなたはまだ間に合う。

あ ....
ちゅいロ すうピー

つっかけた 窓のヒカリ
にがりきった 靴の汚れ
泥棒にでもあったように
抜け殻は かんかんと折れて

飛ぶんよ 
重い からかさも 
選びすぎて 似合わない
 ....
気がついたときには世渡り上手で
海渡り上手になっていた

キラキラした夜の海を彼女は
水面と共にうなりながら歩く

体にさざなみがこびりついて離れない

頭にひとなみがこびりついて離れ ....
羽をもって生まれてくるはずが
雲をもって生まれてきてしまった

彼女は目に見えるさまざまなことを
間違いだと言う

わたしとの出会いも間違いだったのだろうか

憂鬱なときは雲となり雨と ....
 固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
水の中に深く潜ると
魚たちの溜息がきこえてくる
どうせ水のある場所でしか
生きられないいのち
われらの時には
乾いた真実が欠けている
ソレイユ!
ソレイユ!
光は水の中にまで入りこみ
 ....
ゆるいカーブのようでした 尾をふって泳ぐ
さかなでした えんえんと沿って進むだけの
からだは速度を知らずに うちのめすバット
を聞きました ひびくその硬さにふるえまし
た きみのこえで呼ば ....
遠い
いつになく
ほそく笑む
青ざめている唇に
小指で すっと紅をさす
星は 、
籠の小鳥と目が合った
さみしい というわけではないけれど
痛むのはなぜ
こんなにも嬉しい朝なのに震え ....
久米一晃さんの自由詩おすすめリスト(436)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お二人- こしごえ自由詩13*06-5-31
ぽえむ君−微分−- ぽえむ君自由詩6*06-5-31
とりすてす・あらんと- モーヌ。自由詩9*06-5-30
みんなわたしにやさしいです- アサリナ自由詩7*06-5-29
遺灰- 前田ふむ ...自由詩10*06-5-29
詩人の日曜日- モーヌ。自由詩15*06-5-26
裸足の夢- アサリナ自由詩3+*06-5-23
朝起きて無題- たもつ自由詩1306-5-23
リカちゃん- アサリナ自由詩8*06-5-18
そろもん(哺乳類の話)- みつべえ自由詩1506-5-16
逝く、レタス- たもつ自由詩10*06-5-16
光臨- 天野茂典自由詩1106-5-15
ひよこころ- アサリナ自由詩4*06-5-15
声の胸- 静山和生自由詩206-5-14
真夏のイヴ(第2稿)- セイミー自由詩406-5-14
球面の景観- あきろと ...自由詩306-5-14
めでたしめでたし- アサリナ自由詩7*06-5-12
性教育- たもつ自由詩1106-5-11
L.LSD- 六崎杏介自由詩306-5-9
吊られた葉っぱ- 加藤泰清自由詩206-5-7
ティーパーティー- アサリナ自由詩2*06-5-6
苦いだけの薬- アサリナ自由詩3*06-5-3
宇宙語レッスン- アサリナ自由詩1*06-5-3
ドライブ_オン- 砂木自由詩4*06-5-3
ウミンチュ- アサリナ自由詩7*06-5-1
ソランチュ- アサリナ自由詩2*06-5-1
断片- たもつ自由詩806-5-1
不在票- 岡部淳太 ...自由詩6*06-4-30
弔い- 自由詩10*06-4-30
花占い- こしごえ自由詩22*06-4-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15