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女の子が

耳に当てています。


女の子が

スルメイカを

耳に当てています。



静かに目を閉じて

女の子が

スルメイカを

耳に当てて

音を聴 ....
吊っていた管に
私の血が流れ

立っても
座ってもいない
赤い液に

ほんとに支配しているものは
いつもは みえなくて

体から離れた時だけ

錆びる 舌先
うわずる 耳
ほめてほめて
あさ
おきたというだけでほめて
これはこどもっぽい
こどもっぽいふるまい
じゃあこどもっぽいということをほめて
めざめたばかりのぼくをだきかかえて 
よいしょともちあげて
 ....
      足           祷瀬 チカ


  遮光性のロールスクリーンを低く下ろされた向こうは
  部屋の中とは別に
  太陽が活動していて
  蛍光灯の暗さで閉ざされた方からし ....
首の赤い羊
足を投げ出して動かないそれから
時計回りに楽園が広がる

歌はいかが、
黄色いメロディ

温度はいかが、
子供にお帰り

赤い林檎に恋人はいかが、
望むならほら、何で ....
  切り絵(題材)
   「少女」



ただ真っ白い紙でした 私たち

切り絵師は 無を有にする
柄に美しい細工を施した
銀色の先端鋭いハサミで
すんなりと手足の伸びた
可 ....
アルコールと 朝が
溶けあって 光って
カーテンです


そこへ向かう明るい少女は
睫毛です カーテンに
きらきら きらきら向かう 明るい少女は


瞬きのたび ....
 日曜日にわたしは、レジャーランドで、クリスタルのユニコーンを買い求め、夜のバスで家に帰る。窓の外は、暗がりの裂け目。
 窓には夜の空。自宅の浴室でうっすらとしたヒゲをそり、黒いセーターに着替えた。 ....
 わたしは失業し、夏を迎えた。記録的な真夏日が続いている。ここしばらく風邪をひいていた。咳が出る。寒気がす .... 彫りの深い司会者が
深い彫りの中で溺れて
ウェディングケーキはもう
瞼の中でしかカットされない

花束を越えて
何度も生まれてかわろうとする
たくさんの父と母は
まだ静かなまま ....
涙の中を泳ぐ魚がいて
僕の源氏名はまだ忘れられたまま
あなたは僕の順番となり
順番は花びらのびらとなり
そのことで誰も困りはしない
こうして縮まった身体をひょうっとすれば
僕らの不 ....
一頭の牛が
ブランコを押してくれた
こんなに高くは初めてで
空だけがきれいに見えたけれど
必ず元の場所に戻って
どこにも進むことはなかった
明日食べられるのだ、と
牛は言った
 ....
(削除) 世界で一番悲しい人が笑った
花のようだった
花の名前と同じ速度で
列車は走った
良い陽が入るね
そう話す乗客たちの袖口は
等しく汚れていた
窓の外にはいつも窓の外がある
という ....
送電線の下をくぐって
アスファルトの海を
ぼくたちは、
泳いで、


はりめぐらされる
緯度や経度に
足をとられながらも
ひたむきに
日帰りの旅をくりかえす
ねむる前、ときどき
 ....
真夜中に目が覚めて
水道の蛇口をそっとひねると
そこから
海の匂いがする
喉が、渇いていたので
それでも飲み干すと
いろんないちにちが
搾り取られるように抜け落ちていく

冬の海はな ....
 女の声が頭の中に響く。澄んだ高い声。日に日に声は大きくなるような気がする。声を聞く以外、わたしには何もできない。偏頭痛がしそうで頭を振る。空き地に捨てられた車がある。栞を座席の上で見つけ、車の中に入 .... 皮膚を、
へだてているのは同じではないか、その
頂へ
ゆっくりと
のぼりつめるさま
あるいは
交わってなにひとつ溶け合わない、交わりは
交わりのまま皮膚の
上にしんしんと塗布
さ ....
キリストはキリスト教を作ったりしなかった
彼はただの愛に溢れた大工であった
キリストはよく遅刻したし、仕事にこない日もあった
彼はそんな風に頻繁に約束を破ったが
生まれたての子どもが誰彼と隔て ....
村、の発音はビレッジじゃなくて
ヴィレッヂなんだって
熱く語る教師に

ならば、お答えしていただきたい
シベリアンとシビリアンの違いを。

困惑の色も見せずにただ、淡々と

シベリア ....
 1

月に憑かれたピエロが
ぼくにずっとささやきかけていた
ぼくは我にかえった どうして
こんな遠くまで来てしまったのだろう


 2

満月に
子供のオバケがひとり
さ ....
惚れるひとつ。
溺れるふたつ。

ここにひとつ影。
ふたつ追憶に溺れる。

果てる波みっつ。
どたりどたりと浪打っていた。
それから割れているでソウスルトネ、はおそろしそうに割り合いにその年の「、こう答えた。あった。、じき学校にそんな事を睡られないなんて、イマイマしそうにして、根強い曲者(く ....
 月が盲目であることを知るのに私は二十年の歳月を要した。私にとって、月はあらゆる意味で眼であった。月から伸びる湿った神経束は世界の絶望へと接続していて、世界の絶望は、半ば狂いながら老犬の飢えと私の衰弱 .... (世界は、毎日終わっているのになんで誰も彼も平気なの!)



さんざぐずった女の子は、清潔なシーツですぅすぅ眠る
おもたいミルクの呼吸が、部屋中に立ちこめる


22時、最終 ....
薄馬鹿下朗だっきゃ工場さ勤めで長げくて、数年前から屠殺係についでらっきゃさ。
レバー上げれば格子さ固定されでら豚運ばれで、
レバー下げれば豚の首っこ飛ぶ。
一日中椅子さ座ってさ。

塗装し直 ....
白線の内側におさがりください
融けかかった身体が通過して行きます
主成分は耳とし耳けるもの
声のいくつか
危険ではありませんが
触れると昔を思い出して
いささかに寂しい
窓とし窓 ....
彼女は街の一番高い場所にあるカフェで
眺めは先をゆく教会の尖塔に係留させて
クランベリーケーキを焼いている

その白い腕
夜、二人は黙ったまま、二の腕を削った
蝋燭のカスが ベットに散らか ....
幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
部屋には鍵を掛けて出る当たり前 か?
ニクロム線の髪の毛を引きずって漏電する婆が
俺の部屋に忍び込むかも知れないからだ
空き巣と一緒にすんな
婆の目的はもっと高貴だ

そんなこと現実的には ....
久米一晃さんの自由詩おすすめリスト(436)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スルメイカの音- ブルース ...自由詩206-2-20
ざらざらと_した- 砂木自由詩10*06-2-18
みとめて- 馬野ミキ自由詩1206-2-18
- 壽瀬 チ ...自由詩206-2-17
ぱらいそ- ミゼット自由詩1*06-2-14
少女は感情移入する- 千月 話 ...自由詩14*06-2-13
少女光景- A道化自由詩1106-2-13
ユニコーン- 光冨郁也自由詩606-2-12
夏風邪- 光冨郁也自由詩6*06-2-11
じみこん- たもつ自由詩506-2-10
きろ、つきはなし- たもつ自由詩5*06-2-9
明後日- たもつ自由詩22*06-2-6
無題- 前田ふむ ...自由詩5*06-2-5
春の裁ちかた- たもつ自由詩1406-2-5
ブレス- 望月 ゆ ...自由詩55*06-2-4
いちにち- 霜天自由詩906-2-4
ミニ扇風機- 光冨郁也自由詩4*06-2-3
体温- 石畑由紀 ...自由詩1506-2-1
キリシタス- 馬野ミキ自由詩13*06-2-1
シベリアンズ- 仲本いす ...自由詩3*06-1-31
月に狂う- 角田寿星自由詩7+*06-1-30
「_ひとつふたつ。_」- PULL.自由詩13*06-1-30
TとY- 官里舍自由詩206-1-29
- 葉leaf自由詩13*06-1-29
ドア- 待針夢子自由詩506-1-28
アルビノのウスバカゲロウ- 人間自由詩906-1-27
わわく_ろらん- たもつ自由詩15*06-1-25
ミュンヘン_2006- 英水自由詩3*06-1-24
金金金(キムキムキム)- 馬野ミキ自由詩54+06-1-24
漏電婆- 人間自由詩306-1-24

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