知ってる きみは
ぼくがあの果実を腐らせたこと
一度だって責めようとしないのは
何も美しくないことをしっているから



荒廃する天のように!



神が破水したバジリカで
背 ....
病床の月
おまえが照らしているのは
わたしではないね

波に散ることを望んだ
水葬という名の戦争
うたかたの戦場
犠牲は
多すぎた



零れ落ちる色、色
気が狂うための薬は ....
ママンが僕を殺しに来る
大きな拳銃を手に
銀色の拳銃を手に


小奇麗な喫茶店であなたは突然の告白をする
「俺って童貞なんだよね」
人生の先輩である貴方は
どうしてそんなに悲しい眼をし ....
今宵三日月に
金星が近づき
かの異国の旗が
夜空に大きく浮かんでいます
もう少しで
ぼくは
ぼくについての無知が
分かりそうな
気がするので
暗やみの中
きみを裸にする

不完全なきみが
ぼくを見ている
不完全なぼくの
わずかな感 ....
現状は、何一つ変わっていないことを知った

今生きてるということしか
現実ではないのだと


存在してるということは
存在していないということにもなる


カレイドスコープの空 ....
憤りさえ吐き出せなくなったのが
一体いつからかなんて しらない
獣のように直線上で叫べない
だから きみに聞こえない

余命二ヶ月のこどもが
弟(か妹かはわからない)の息づく
母親の腹を ....
嫌い

いった


夢の
中で

朝の
窓に
映る
景色に
誰かが
勝手に
雨を付け加えた

その雨と君の流した涙の量は比例する

動物園は
人がまばらで
 ....
言葉を逆立ち、させてみても
結局、詩にはならなかった
考えてみれば当たり前のことでも
泣いている自分は誰、なのだろう
逆立ちした言葉は、はらはらと零れて
何でもないもの、になってしまう

 ....
許せなくて許したくて許されたくて

明暗が循環する夕べ

狭間の世界で気付いたのは

僕は人間なのだといういまさら

渦巻くエゴを 薄皮一枚の下に折りたたんだ

どうしよう ....
疲れた、と

至近距離から
鼻毛ロケット
発射
安い惣菜
しこたまのお土産

寝る間も惜しんで
発射
紙に文字を書くような音で
バス到着
疲れた、と

乗 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
思い知るって
すげえ言葉だな
思い知ったら
血も流れない

バリャス・トリンケで縛れ
夜は潮が嘆くからさ
バリャス・トリンケで縛れ
おまえの 恋も涙も


―――夕日の中で
  ....
少女が、朝起きだして
足もとで夜の色をした猫の背を撫でる
まだ体温もあがらない内に
手のひらに忍び込む温もりに少し汗ばむ

私の温度ではない、と気づかないまま
薄いカーテンの裾を引く 細く ....
今宵も匠は
あざやかな手つきで
ガラス球をつるり
音もなく水槽に沈める
  瑞々しい、青とグレイと白の珠

覗き込むたび
妖しく映ろう彩雲は
硬く閉じ込められていて
届きそうで、届か ....
春風が並木林の新緑をくすぐり

陽気な太陽が青い空によって

その光をろ過される

蓮華の花にミツバチがとまり

目と鼻の先のたんぽぽが

甘い黄色を覗かせる

脈々と続く ....
ひとをあいせるなら
あいしてほしい
あなたのこころが
ゆたかになるように

えみをしっているなら
わらってほしい
あなたのせかいが
きらめくように

つばさがあるなら
とんでみて ....
鉢植えの花が咲いていた
色とりどりの花々が咲いていた
しかし どいつもこいつも嘘っぱちに思えて
可憐な花びらをえいっとばかりにつねってやった
花の香りに誘われて蜜蜂が飛んできた
蜜蜂が耳の周 ....
忘れないでね
わたしはあなたのためなら何でもしちゃうから

歯もちゃんと磨くし
女もちゃんと磨く
そして心臓どきどきさせちゃう

モノマネもちゃんとするし
泣き真似もちゃんとする
そ ....
本を捨て風を追え
光の鉄筆を持ち
刻むがいい
化石となり残る言葉を
考古学者が
その意味を追うだろう

ノートを捨て雨を打て
声にならない慟哭を
写すがいい
降り積 ....
指先を齧って
お互いの血で
真っ白な大学ノートに書いた婚姻届に
お互いの名前を書こう
幸せになろう

ゆうやけ
5時のチャイム
早く家に帰らなきゃ
笑って泣いてまた明日
大好きなマ ....
生野菜が部屋を出て行く
生の野菜
それだけの理由で
ぼくらはたくさんの歯形をつけた

外では大切に育ててきたバス停が
音もなく
静かに腐っている
逝くものだけが優しいのだ、と
き ....
悶々とする毎日ですが皆様は如何お過ごしでしょうか?
私は元気にやっております。息子も毎朝元気にしております。
最近は夢を見て天に帰る事は無くなりましたが、皆様の調子はどうですか?
毎朝立ち上がれ ....
見えない風で
街を満たしていく
それは流される疑似餌
のようなものではなく
濁流の中で耐える小石にも似て
揺らいで見えるのは
まぶたの裏の潤みの中で
抗う魚の影か

   立体駐車場 ....
なにも言わずに
雲をしぼっては
しずくを たらしてくれた
みずいろの影が
塔のように たっている
狭い場所に隠れて紅色の千代紙 汚す指先
日が暮れたのかどうか 誰にもわからない
落書きまみれの背中 千代紙をかえす

暗い朝にのまれて紅色の千代紙 汚す指先
何が悪いのかなんて 誰にもわから ....
夜にこだわり
パジャマに星をちりばめる
(宇宙の彼岸と此岸)

闇にとらわれ
 ....
それは
わるい季節だったのだと
小さすぎる靴に
むりやり押し込んだ足のような気分で
小雨をついて
散歩にでよう

動かない洗濯機のなかの
洗濯物のように

売れ残るテレビショッピン ....
ハナミズキが総苞に
厳しかった冬の名残を残すように
ひとのことばの端々には
生きてきた人生の痕跡を引き摺って


それは醜さの現われでもあり
それはしがらみのようでもある


引き ....
静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする

この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
THANDER BIRDさんのおすすめリスト(596)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グロリア- なるせ自由詩206-5-14
やまい- なるせ自由詩106-5-14
おっぱい- 虹村 凌自由詩4*06-5-14
異国の旗- 遊羽自由詩3*06-5-14
ぼくについての無知- むらさき自由詩14*06-5-14
カレイドスコープ。- 空児自由詩106-5-13
飽和する脈拍- なるせ自由詩4*06-5-13
君と動物園- ケンタロ ...自由詩206-5-13
逆立ちの位置- 霜天自由詩306-5-13
『循環する夕べ』- しろいぬ自由詩206-5-13
豹、その速さで壊れるな- たもつ自由詩5*06-5-13
湿った夜の回折格子- たりぽん ...自由詩15*06-5-13
鼻血- 水在らあ ...自由詩506-5-13
夜色をした猫と眠る少女の- 夕凪ここ ...自由詩6*06-5-13
透明工房- 佐野権太自由詩13*06-5-12
春の点- 流人自由詩206-5-12
すべてせかいのありようは- まきび自由詩106-5-12
ろくでなしの詩- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-5-12
あなたのためなら- アサリナ自由詩5*06-5-12
無題___(本を捨て風を追え)- たりぽん ...自由詩11*06-5-12
13月- ケンタロ ...自由詩206-5-11
性教育- たもつ自由詩1106-5-11
おっぱい- 虹村 凌自由詩4*06-5-11
風触- たりぽん ...自由詩906-5-10
そろもん(師匠の話)- みつべえ自由詩406-5-10
千代- 病気パー ...自由詩506-5-10
箒星- 信天翁自由詩106-5-10
失敗の季節- ZUZU自由詩206-5-10
対話- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-5-10
面影橋- 落合朱美自由詩31*06-5-10

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