メモを片手に料理上手
冷蔵庫の残りもの
なんでもかんでも炒めよう

卵にレタスに牛肉
小エビにきくらげしいたけ
長ネギかまぼこにんじん

ついでに日頃の鬱憤も
炒めて炒めてご機嫌 ....
三日月を食べた夜は
騒騒と 潮騒が耳鳴りのようで
蹲る僕を灰色の目が見ていた

薄暗い闇の中で浅い海を畏れていた

三日月を呑み込んだまま
灯台の灯りを見続けていたけど
胃の中で、光が ....
乱暴に抱きしめたら
壊れるかもしれない

だけど、
それでも優しくなんかしないのは
きみの目に映る
ぼくの顔が
あまりに醜いからだ

なにも悪くないきみなのに
ぼくは憎たらしい ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
 神秘主義者の武器商人だった 私の指示のもとに、
アンデスの胃袋と呼ばれていた洞窟の中から
ミサイルが運び出される。ミケランジェロが愛してやまなかった
ミサイルのオブジェの 図面を手にしていたの ....
【その1】

 基本は10として
 8 でよい場合
 5 で足りる場合
 いやいや
 0.1に砕く必要もあったりするが
 0.001だともはや諦めたがよさそう
 さらに
 ....
内因性の空虚
の反動としての
輪郭の硬質化 尖鋭化

そのようにして護られた空虚
へ美しく複雑な事象たちがもたらす反響にのみ
研ぎ澄まされる耳
響きの極まる場所を探して浮遊す ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども

血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん

一定の速度で
キープ
 ....
せんぷうきって

千回
言ってみて

せんぷうき
せんぷうき
せんぷうき
せんぷうき
せんぷうきって

千回いってみて

繰り返し

せんぷうき
せんぷうき
せんぷう ....
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました


あ、
そういえば、
非常階 ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
土砂と一緒に寄宿舎へ放り込まれる。夜、内側からそれを壊したいと思う。それとは夜のことを指す。剥がれない指紋。
食事をする。破壊のために。
できれば透明な人間が最高気温の数に等しい沸点にめり込んでい ....
不思議な声で
鳥が鳴く
梅雨の終わりに

わたくしはその鳥の名前を知らない


ワールドカップの順位表で
トリニダード・トバゴという国の存在を
初めて知った

わたくしはその国の ....
やがて
夕闇に閉ざされる海の
光る航跡を追いかけて

白い波間に漂う一人ぼっち
私の貝殻は声もなく
行くならば
時に 厳しく立ちはだかり
帰るならば
時に 優しく抱きしめてくれる

人はそれなしに
今を 築けない
今はそれなしに
何者も 動けない

遠く陽炎 
揺らめくのは 僕 ....
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。
でも、主人はさっき会社に行きました。

主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。
でも、主人は居間でナイターを観てます。

主人がオオ ....
冬。私は、怒れる椅子に座っていた。人間椅子である事は明白で、中にいたものは、汚れた幻覚だったのかもしれない。となると現存するのが疑問だが、椅子が怒っていたのは事実で、私は、斜め40角度で、海を眺めてい .... かわいた南風
空は澄んで
ニイニイゼミが賑やかに
白い雲がゆったりと流れて行く

小笠原高気圧が居座って
台風も避けて行ったのだ
誰も居ないから
力強い風音が頭上を走り
誰もが高 ....
夏は化粧に忙しい
忙しくなればあちこちがさわがしい
小さな約束がたくさんあるけれど
約束の周りには雨がふりつづけている

この星の伝言は
雨が好きなのかもしれない
わたしらは雨の外側で
 ....
罰をおそれ 島を出る
黒く深まる空間のさらに奥へと向かい
非力な腕で櫂をくりだし
ボートは枝先のようにじわじわ進む
シャツの汗の総量が
罪の重さを告白する

あの人は私のために
くるい ....
楽しい毎日の中に
あなたの命日も隠れています

おめでとう
おめでとう
お誕生日
おめでとう
この世は楽しいことばかり
だよ
砂糖にたかっていたアリを
靴で踏みつけた
おまえは家の子ではない
アリの巣から拾ってきたのだ
前の夜、酔った父は言った
群れは乱れ右往左往し
数十匹は難を逃れ
数十匹は幸せな表情 ....
キリンが疾走する
大都会 夜の東京
一頭の巨大なキリンが
闇雲に
走る
走る

第一京浜 渋滞中
銀座和光の時計を見上げ
レインボーブリッヂ 観覧車を横目に
紅い車列を
蹴散らし ....
私達は知らない 
戦時中にかけがえの無い妻子や友を残して 
死んで行った兵士の 
爆撃で全身が焼け焦げてしまった少女の 
青空を引き裂く悲鳴を 

( 昔話の地獄絵巻は深い地底に葬られ 
 ....
目の前の小さなペットボトルに
赤茶色の液体が詰まっていて
くじで当たっただけだから
捨ててしまうのも選択肢

半世紀少しの人生で
一度も口にした事が無い
今目の前にしてみると
微かな好 ....
木が二つないと
涙を流して君を想っても
「淋しい」にはならないから
声に出しても言えず

たった一人
君を想う僕は
悲しみを沐す

恋しい恋しいと降る雨に
根腐れしそうになりながら ....
 まだ無垢な少年時代
 穢がされるなのがたまらなく嫌だった
 先生に反抗することで
 みんなのヒーローになる男の子
 僕の書いた落書きを
 女の子の前で俺が描いたと嘘をつく同級生
 下 ....
ありがとう
ありがとう
中村先生
ありがとう

ありがとう
ありがとう
一パーセントに
当てていただき
ありがとう

ありがとう
ありがとう
ぼくの妖精を
壊してくれて、
 ....
見知らぬ人から葉書が届いた
元気ですか、とだけ書かれているそれに
元気ですよ、と応えてみても
一人の部屋は結局一人だった

置いていかれた
この街も、いつの間にか色が薄くなってきている
 ....
わたしの手に
あなたの手が住み
眠り、少し起きて動くと
くすぐったいものが
わたしの中に届く

汗をかいて
わたしもうっすらと汗をかいている
守らなければならないのは
こんなに小 ....
THANDER BIRDさんのおすすめリスト(596)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
炒飯アッ飯ブギウギ・メモ- 落合朱美自由詩15*06-7-31
潮騒- 室生自由詩406-7-30
点火- ユメアト自由詩306-7-30
「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」- PULL.自由詩21*06-7-30
古典的なオブジェ- Puteranodonn自由詩106-7-30
人の会話- yaka自由詩5*06-7-30
自動装置- 塔野夏子自由詩7*06-7-29
抱きしめることをためらうのなら- 大覚アキ ...自由詩7*06-7-28
扇風機- よーかん自由詩1*06-7-27
脱衣録- A道化自由詩2506-7-27
パサヤ・ドニバネには道が一本きりしかない- 水在らあ ...自由詩56*06-7-27
抑留- 黒川排除 ...自由詩306-7-27
センセイショナル- さくらほ自由詩15*06-7-26
渚にて- 石瀬琳々自由詩18*06-7-26
5、道路_【どうろ】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-7-26
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。- イグチユ ...自由詩5*06-7-26
- 奥津 強自由詩1*06-7-25
ひまわり- あおば自由詩5*06-7-25
雨の内側- tonpekep自由詩12*06-7-25
海上にて- nt自由詩306-7-25
毎日、毎日- チアーヌ自由詩506-7-25
ブラックジョーク/ホワイトノイズ- たもつ自由詩20*06-7-24
キリン- 岡村明子自由詩606-7-24
名前の無い街_- 服部 剛自由詩10*06-7-24
野菜ジュース- 松本 卓 ...自由詩1*06-7-24
沐雨- アマル・ ...自由詩906-7-24
虹色の笑い声- 山崎 風 ...自由詩1*06-7-23
ありがとう- 草野大悟自由詩6*06-7-23
転居届- 霜天自由詩706-7-23
ある、手に、- たもつ自由詩1906-7-22

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