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すぎていくものに吹かれて
川辺で季節におびえ
一掴みの名も知らぬ萱よりも
かほそくゆれ
ただ老いていくことに
腐っていくのでしょう
笹舟のように
未来にむかってちぎれていくものが
....
風をつかもうとして
草をちぎってしまった
てのひらが
鳥を呼ぼうとして
こんちくしょうと叫ぶ
声が
心のかたちを確かめたくて
君のからだを抱きしめた
腕が
今夜もずれてい ....
また腐りかけた吊り橋だ
いつもこうやって
たどり着く先で
誘う危険は
谷奥からのそよぎに共振する
銀河を流す暗い川には
大きな{ルビ鰐=わに}が寝そべり
冷たい水に ....
紙屋町から橋を渡ると
折り鶴に祈りを捧げるための
順番待ちの列
それは確かに祈りのかたちだが
朝夕の公園掃除とは
似てもにつかない
ベンチに座り
おにぎりを取り出すと
えらそうに鳩 ....
誰のものでない足跡が
泥のような海に向かっている
きっと
闇の生まれるところ、
果てと呼ばれる
光、奪われる場所の
刹那の真実を知りたくて
、対消滅
小さな声でつぶやく
今日も遠 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった
時計は無慈悲に
時を奪っていく装置
刻んで ....
本を捨て風を追え
光の鉄筆を持ち
刻むがいい
化石となり残る言葉を
考古学者が
その意味を追うだろう
ノートを捨て雨を打て
声にならない慟哭を
写すがいい
降り積 ....
見えない風で
街を満たしていく
それは流される疑似餌
のようなものではなく
濁流の中で耐える小石にも似て
揺らいで見えるのは
まぶたの裏の潤みの中で
抗う魚の影か
立体駐車場 ....
雨の降る夜の帰路
高速を降りてからの長い田舎道
前照灯が照らす小さな視界に
跳ねるものがあるのだ
灯火の中それは白く見え
雨粒とは違う動きで
ぬれたアスファルトの上を
道一面に跳ねる ....
狭苦しい世界から
こぼれ落ちてしまいそうに
鳥は横切っていく
この胸をしめつける病なのか
握った手のひらを湿らせるだけで
つたうものぬぐいもせず
鳥よ、名も知らぬ猛禽よ
あいつの ....
沈んだまま明日のこない
深海に揺れる一群れの
長い、深い闇
地縛された肉体の
閉じる奥の扉
なにかのなまえで封じられ
こたえを閉じこめ ....
だれもが
等しく
同じスタートラインに
つけるなら
秒針を合わせろ
最高の権威的存在に
身を任せ
命の脈動を
誰もと同じにしたいなら
秒針を合わせろ
もしも
....
THANDER BIRDさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
揺れもせず、ただ君と
-
たりぽん ...
自由詩
14*
06-7-9
初夏の断層
-
たりぽん ...
自由詩
16*
06-6-21
吊り橋を渡る、僕は帰らない
-
たりぽん ...
自由詩
13*
06-6-4
使者とは呼ばない、鳩よ
-
たりぽん ...
自由詩
12*
06-5-22
波にむかう足跡、僕のものではなく
-
たりぽん ...
自由詩
14*
06-5-16
湿った夜の回折格子
-
たりぽん ...
自由詩
15*
06-5-13
無題___(本を捨て風を追え)
-
たりぽん ...
自由詩
11*
06-5-12
風触
-
たりぽん ...
自由詩
9
06-5-10
蛙の日
-
たりぽん ...
自由詩
13*
06-5-7
鳥瞰図、私の胸に
-
たりぽん ...
自由詩
13*
06-5-5
封印
-
たりぽん ...
自由詩
12
06-4-20
秒針を合わせろ
-
たりぽん ...
自由詩
7
06-1-1
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