「寒い」
と君は呟く

君に街外れで告白したのは
怖かったから
君はそんなふうに
すぐ
逃げるから


「寒い」
と君は呟く

僕はその頃
埠頭で潮風の匂いを嗅いでいた
 ....
ちいさく

きらめく おと

つれてって

つれてって

こばこのなかから

なつかしさ こぼれて

ないてもいいよって

いってくれる
すき
きらい
すき
きらい
うみ
からい
こーひー
にがい
すみ
ひらい
まち
くろい
ぱすた
からめて
きみ
うまい
にこり
おはぐろ
きみ
こわい
ぼく
 ....
あたりまえの、キスを、ください


追いかけるたびに 
春はもう
ふりむきざまの、目くばせ
早足にからまるイヌフグリの、青
追いつかないのは
季節のせいなんかじゃ、ない、と


 ....
窓辺を漂っていたスウィートピーたちは
薄れて消えてしまったよ
白いのもピンクのも薄紫のも
いつか行こうなんて云っていた
銀の門のある空中果樹園も
いつのまにかどこへやら消え失せてしまったよ
 ....
漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ



あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール



遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整 ....
どうぞどうぞさあさあ奥へ遠慮なくどんどん奥へはいさようなら〜


元気ない?ちょっとまってて目を閉じてうんもういいよ、はい、
星だよ〜。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*
(o^ ....
幅5mmピンクのリボンほどけてく春の先っぽ恋は始まる


月に針夜空にとめておきたいの君は私の靴を盗んだ


鼻血出す君の傍ら正座して湯気はしゅんしゅん燃えております


メロンスプ ....
サッカーが終わった校庭椅子ぽつん冬が座って海を眺める


むらさきの枕の中に手を入れて風はいないと泣くよ午後2時


さんずいの一番下が気にかかるホームシックのウサギは入院


コタ ....
クリ 「美咲、結婚しよう」
美咲 「ああ、嬉しいっ、夢のようだわ!」
クリ 「君は夢など見ていないさ」

夢を見ているのはもちろんクリだった。

                      ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて ....
地味な葉は
ちょっと夾竹桃に似て

五月がくると
白い五弁花の中央
蕊のねもと
鮮やかな紅にいろづく

花の名は知らない
さらり、さらり
さら
さら
さら

もう少しで越えられそうな
海辺の砂の城が
指を折る度に
遠ざかっていく

懐かしい人の声で
ここから離れることのない
耳の奥で鳴り続ける乾い ....
誰かが言った 蒼穹は大地を抱きしめていると
月まで行かなければ空に抱かれる地球は見えない
遠い星まで行く気がないのなら
僕らが何に抱かれているのかは いつまでも分からない

         ....
惑星探検隊は、その星の生物に囲まれてしまった
探検隊の周囲でひざまずいて祈りを捧げ始める生物
「俺たちを神か何かと思っているのか」と隊長
「翻訳機のスピーカーを入れます」と隊員

「神よ、い ....
やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり


クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら


ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風


河原に ....
はじめて詩を読んだ時
若くて とてもかわいいと思った

しかし しだいに冴え
凍るような苦痛 けど
美しさをまして

貴女は 詩を うとんじていた
悲痛な思いを記す事を 嫌悪し ....
「男なんて男なんて男なんて」スカートに泥跳ねてるオンナ

「メロンってあるラインから不味いよな」あるラインから男になる筈

安っぽいライトを浴びて身体売る僕んちへおいで夜店の金魚

久々の ....
現れては、消える
どこか遠い宇宙で
星がはじけるように、生まれるように
現れては、消える
深い
深いとだけ言える心の水面の縁に腰掛けて
切るようにしてつま先を遠くへと投げ込めば
それは確 ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
朝は聞こえず
雨は遠く
水平線の陽
かたわらの光


からだをつらぬくかがやきの芯
やわらかくやわらかく変わるかたち
滴の重さの鳥たちが
つまずきながら屋根をわたる

 ....
山の端にさそり座一つずつ昇る
釣り針の尻尾が銀河を吊り上げる

文字盤を重ねて二つの柄杓時計
麦と真珠 腕をそらせて指ししめす

冠をひとに贈りたがったひと
冠をひとに贈りたかったひと
 ....
あのひとはあそこにいるのだと
思い馳せてみる二日月の夜

量子テレポーテーションの実験成果を問う
いたって事務的なメールを受信し
月の裏側での勤務を希望する
いたって事務的なメールを送信す ....
長い髪は
一本残らず白かった
乾いた額には
まるで張りがなかった

けれど
一筋の年輪も刻まれてはいなかった

陽光に光る白髪が
宇宙の漆黒の色と見えたのは
ぼくの気のせいだったか ....
ウルが帰ってきたと誰かが言った
わたしは黙って
カペラ産の苦い酒をグラスに注いだ

酒場はさっきからウルの噂で持ちきりで
ウルと話したことがあるという
地球生まれの男が
まるで自分がウル ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
遠吠えする犬と
ただそれを聞いているだけの空

消化しきれないメロディは
この地に降りて
雨に流され
水溜りとなる

雨傘を揺らして
男の子

長靴で踏みつける
その波紋
 ....
手をつなぐように立ち並ぶ
銀杏並木の下を歩く

影踏みをしながら
陽射しを避けて木漏れ日をぬう
揺らめくカーテンの折り目に隠れるように
柔らかい幹に身体をあずければ
背中から伝わる
静 ....
静かな朝には開いていく
手のひら
両手で作った部屋に
吐き出せるだけの息を詰め込んで
冷たい朝を胸一杯に仕舞う
これ以上ないというほどの儀式
つま先が浮くほどに


ここから一日にな ....
嘉野千尋さんのおすすめリスト(493)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- ふるる自由詩15*05-5-19
おるごーる- さち自由詩6*05-5-18
はなうらない- ヤギ自由詩3*05-5-18
あたりまえの、キス- 望月 ゆ ...自由詩9*05-5-17
灰の月- 塔野夏子自由詩11*05-5-17
ながしそうめんリフレイン・(色や絵/その他)- ふるる短歌10*05-5-17
ながしそうめんリフレイン・(君が笑ってくれるなら/よくある話 ...- ふるる短歌4*05-5-16
ながしそうめんリフレイン・(愛かもしんない)- ふるる短歌2*05-5-16
ながしそうめんリフレイン・(私の好きなあれやこれや)- ふるる短歌4*05-5-16
寓話_夢のよう- クリ自由詩205-5-15
DAYDREAM_BELIEVER- 本木はじ ...短歌1205-5-15
花の名は知らない- 佐々宝砂携帯写真+ ...205-5-15
少しだけ寂しい音に- 霜天自由詩705-5-15
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寓話_祈り- クリ自由詩7*05-5-14
見上げる木蔭に思い出が降る- 本木はじ ...短歌11*05-5-13
月光の花のような詩を書く_貴女へ- 砂木自由詩12*05-5-12
好きってどういうことなんだっけ- ふるる短歌5*05-5-11
日々のゆらぎ- 霜天自由詩1105-5-10
武装放棄- いとう未詩・独白63*05-5-9
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
遠く_銀に- 木立 悟自由詩3*05-5-9
立夏直前- 小池房枝俳句12*05-5-8
星涯哀歌_3- 佐々宝砂自由詩6*05-5-8
星涯哀歌_2- 佐々宝砂自由詩305-5-8
星涯哀歌_1- 佐々宝砂自由詩505-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
6月- 大西 チ ...自由詩5*05-5-7
銀杏並木- ベンジャ ...自由詩5*05-5-6
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