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きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる
涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感
雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口
僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空
この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭
生きて ....
やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり
クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら
ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風
河原に ....
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅
きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏
きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月
....
雨の日にてんとう虫を探すよりむづかしいこと考えていた
ゆれている壁の写真や金魚鉢自信を失くしたきみにゆれてる
驚いた山の紅葉へたくそなきみの手編みのマフラーそっくり
霧の ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き
背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ
水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅
風邪薬ばらまく園児裏山 ....
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し
冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な
低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と
は ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表
ダ ム の 底 校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚
婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な
ふ ....
夕暮れに花を選べばひまわりが遠いどこかでうなだれている
草むらの茂みに隠れ咲いた花ひとりの兵士 目は閉じたまま
ゆっくりと開いてゆくの花びらがだからわたしは滅んでゆくの
....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな
朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う
漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜
体育館裏の壁際いつまでも ....
夕闇を鋭い牙で引き裂いて千里を走る春の雷音
ふたりして腐乱すパンを食べながらあっちの世界へ横断歩道
雨が降る詩と死の間にしとしとと鬱りゆく目に彼岸花燃ゆ
田園の中であなた ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか
「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ
昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな
警報機こわし ....
嘉野千尋さんの本木はじめさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
不和誘導
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本木はじ ...
短歌
32+
05-11-26
DAYDREAM_BELIEVER
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本木はじ ...
短歌
12
05-5-15
見上げる木蔭に思い出が降る
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本木はじ ...
短歌
11*
05-5-13
イエスタデイをうたって
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本木はじ ...
短歌
17*
05-4-5
山のあなた
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本木はじ ...
短歌
6*
05-2-12
SENTIMENTAL_COUPDETAT
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本木はじ ...
短歌
18*
05-2-7
十七病
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本木はじ ...
俳句
7*
05-1-16
赤に赤
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本木はじ ...
俳句
17*
05-1-15
INNERGARDEN
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本木はじ ...
短歌
11
04-8-15
死期
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本木はじ ...
短歌
13
04-5-28
詩然
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本木はじ ...
短歌
5
04-5-25
廃失者
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本木はじ ...
短歌
26
04-5-24
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