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シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉　.... コンセントから漏電した原色の（（わすれないで））はフィクションとなり



　　　　　　　凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話　


壁　.... 海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青




深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水




おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない

　.... 今日はもう眠たいんだと思ってた耳をやさしく齧られている
　

灼熱のキスも荒地の抱き方もじゅっと言ったら終わりなんでしょ
　

喧嘩してキスして抱っこして仲直り小憎らしいとはお前のことか
　.... めざめては指に生まれし水かきで午後の終わりを泳ぎゆくひと



ゆきずりの他人の家の軒下に丸く在るもの季を唱うもの



届かない遠い川原に届かない指の軌跡の光あおいで
　.... 　　　　　　　　　ヘマタイト　　夢で見たレ　　紅柱石黄色　　淡緑四月の
　　　　　　　　　メタルに光　　モンクォー　　や緑や赤に　　音楽聴いて
　　　　　　　　　る密やかに　　ツ色の花二　　見えま　.... 春風がごうごうぴゅーとやってきた激しいような優しいような



雨降りの急行列車に花びらが季節はゆっくりゆっくり過ぎて



北からの夜行列車はトンネル出すれ違ったよ桜前線


　.... きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが　.... 遠い日に君がこわした子供椅子座せばぐらつく脚も変わらず




リモコンを人魚に渡すもう何もほろぼさないで漂っている




かえりみちポケット忍ばすスプリングみちくさしてもま　.... (ここでは宇宙をスプと言います）
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



（ここでは宇宙をンと言います）
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の｛ルビＡｉｒ＝アリア｝
　.... はらからの反対語ってなんだろう。実はずうっと考えています
日本語の何を愛好するんだろう。やっぱりずうっと考えています

我はシサム我はヤマトンチュ国の名は知らない彼女のカイビガンだよ
西はイリ　.... リードギター　弦を歯で切る　指で切る　ベースも真似して　切れずに泣いた


おまいらの　心の琴線に　触れるだとぉ　冗談じゃねー　ぶち切ってやる


たましーが　あればなんでも　ロックだ　.... ヨークシャーテリアのくしゃみ。夏の風。塩素の匂い。嬌声。虹彩。



深い緑。蝶のような。蝶のような。流水。涼風。深い影。



内臓。ガラス瓶。牡丹。薔薇。迷走。精錬。製造番号。
　.... 深海に響くサイレン 旋律のようなうねりはやがて波へと


呼吸ひとつ躊躇うほどの静寂に抱かれて眠る幼い嵐


海水に混ざれぬ雨が沈みゆく マリン・スノーの一粒として


なにもかも蒼　.... 花ことば常に前進ガーベラよ
　　　　　　　　　夏の花だとおまえの笑う



すれ違う風の香りの優しさは
　　　　　　　　　コンマ二秒心留まり



夕闇に街のネオン瞬いて
　　　　.... 色褪せたペディキュアの朱　もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの？と囁かれ耳が火照るのに　あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶　.... 水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん



マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹



空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん



紫の水晶送　.... カリフォルニアオレンジジュースと勝負するこの恋からは決して逃げない



ここで飲むビールもいいねと君が言う上空強風離陸見合わせ



風鈴が止まってしまうほど酔ったあなたとのお酒辛く　.... まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ

白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし

雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ

星合ひの前夜に胸の　.... 降りやまぬ雨の重さにうつむきし額紫陽花より珠の零るる


泥濘に踏みにじられしすいかずら晴れない空と泣かないアタシ


わたくしが果てたらどうぞお食べなさい林檎の花は楚々とほほ笑む あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情

ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない

ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く

口紅の色を迷　.... 漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ



あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール



遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整　.... どうぞどうぞさあさあ奥へ遠慮なくどんどん奥へはいさようなら〜


元気ない？ちょっとまってて目を閉じてうんもういいよ、はい、
星だよ〜。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*
(ｏ^　.... 幅５ｍｍピンクのリボンほどけてく春の先っぽ恋は始まる


月に針夜空にとめておきたいの君は私の靴を盗んだ


鼻血出す君の傍ら正座して湯気はしゅんしゅん燃えております


メロンスプ　.... サッカーが終わった校庭椅子ぽつん冬が座って海を眺める


むらさきの枕の中に手を入れて風はいないと泣くよ午後２時


さんずいの一番下が気にかかるホームシックのウサギは入院


コタ　.... 踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて　.... やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり


クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら


ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風


河原に　.... 「男なんて男なんて男なんて」スカートに泥跳ねてるオンナ

「メロンってあるラインから不味いよな」あるラインから男になる筈

安っぽいライトを浴びて身体売る僕んちへおいで夜店の金魚

久々の　.... アルマジロ　板東英二の主食なり　一部の地域で薬とされる


山小屋で飲み水代わりになろうかと結露吸い込む　友の思い出


春雨に河童の類を取り出して　にこりと羽織った初恋の人


泣　.... きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった　すれ違う駅


きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏


きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月

　....

嘉野千尋さんの短歌おすすめリスト（37）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
話しかける五月	- 小池房枝	短歌	16*	10-5-31
きみは東京に住んでいる	- 簑田伶子	短歌	25*	08-2-13
凪いでいく、夏の、	- 望月　ゆ ...	短歌	26*	07-8-11
ながしそうめんリフレイン＿_（モアラヴ）	- ふるる	短歌	11*	07-5-17
夜＿＿こがね	- 木立　悟	短歌	7	06-10-12
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿鉱物標本	- ふるる	短歌	15+*	06-6-7
ながしそうめんリフレイン＿とおまけ＿（桜の季節）	- ふるる	短歌	12*	06-4-2
不和誘導	- 本木はじ ...	短歌	32+	05-11-26
はりぼての宇宙	- はな	短歌	8*	05-11-5
ここでは宇宙を	- ふるる	短歌	50*	05-10-19
はらから／御中ではなく、言葉そのものに	- 小池房枝	短歌	14+*	05-10-1
重金属短歌	- クリ	短歌	6*	05-9-16
暗室。眼帯。	- ふるる	短歌	9*	05-9-2
喫水線の住人	- ソマリ	短歌	13*	05-9-1
心パラソル	- しらいし ...	短歌	16*	05-8-23
夏の果	- 落合朱美	短歌	11*	05-8-13
血縁肖像	- ふるる	短歌	10*	05-8-9
特製炙り焼きネギチャーシュー	- ふるる	短歌	9*	05-7-4
半夏生	- 落合朱美	短歌	15*	05-6-25
花いろいろ＿2	- 落合朱美	短歌	6*	05-6-2
恋愛のカタチ	- 落合朱美	短歌	12*	05-5-22
ながしそうめんリフレイン・（色や絵/その他）	- ふるる	短歌	10*	05-5-17
ながしそうめんリフレイン・（君が笑ってくれるなら/よくある話 ...	- ふるる	短歌	4*	05-5-16
ながしそうめんリフレイン・（愛かもしんない）	- ふるる	短歌	2*	05-5-16
ながしそうめんリフレイン・（私の好きなあれやこれや）	- ふるる	短歌	4*	05-5-16
DAYDREAM_BELIEVER	- 本木はじ ...	短歌	12	05-5-15
見上げる木蔭に思い出が降る	- 本木はじ ...	短歌	11*	05-5-13
好きってどういうことなんだっけ	- ふるる	短歌	5*	05-5-11
真昼間に半裸で僕は君に話しかけたかった？	- ヤギ	短歌	3*	05-4-15
イエスタデイをうたって	- 本木はじ ...	短歌	17*	05-4-5

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