ロゼッタ
ごめんよ、約束を破る

こんなに風が強い日は
恵まれた二人のセレモニー

出会う前から恋になる
噂に胸をときめかせていた

気の遠くなるよな
熱に煽られ

初めて出会 ....
始発駅が真っ直ぐになっている
僕らはここから始まって
ここで終わる
発車のベルがいつまでも鳴らないので
自分で押しに行くと、扉は閉まって
置き去りになる
少し笑いで僕は歩き出す


 ....
砂粒のそろわない浜辺で、

泣いている、子どものわたし。

君は遠巻きにそれをながめ、

すこしだけ、微笑ってる。


こころが鎮まれば、

もう、海にかえるよ。


その ....
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し


冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な


低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と


は ....
今日をキャラメルの日と制定します

晴天
ひるがえる白い洗濯物
何気ないラジオ放送から始まったキャラメルの日は
全国の老若男女を巻き込み
いまだかつてない展開をみせた
神棚には全てキャラ ....
                    158時 @ハト通信

なつかしいひとに
あいました
さいごのはこの
ふたをあけると
かのじょはまんなかにすわって
わらっていました
いぜん ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
夕焼けのピンクと朝焼けの黄色を
サンドイッチする
日常は素早く私をすり抜けてく
また置いてかれる
また残されてしまう

隙間みたいになって
いつも誰からも見えない場所で
きっと私は斜め ....
君の心は小さな舟さ
いつも揺れているんだ
悲しみの波に
喜びの波に

夜は静か
海は凪いで
眠りの中で
そっと
悲しいことや
嬉しいことを思い出すのさ
古い体温計が、もてあそんでいた手の中で
音も立てずに割れました。

すらりと ななめに切れた指先から、
白いシーツに ぽたり と赤い血が滲みました。
体温計のガラスの管からは、夢のように美し ....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した

できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする

7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
(TOXICを頭の中で♪しながら)

俺はトラックの運転手なのだ
俺は骨の髄まで運転手なのだ
居眠り運転してても目的地に着いてしまうのだ
これは本当のことなのだ
そんな調子で大きい事故もや ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
長く伸びた草野原が
風に揺れているので 波

転げ落ちた赤い実
踊るよ 上へ上へ

昨日 満開の花びらが
今日 空へ旅立つ色彩の吹雪
舞い上がる柔らかい湿度
甘い香りを連れて 一斉に ....
背びれを見たのに違いなかったので
僕はそれを金魚と呼んだ
地平線を泳ぐ金魚
陽が沈む前に果てに辿り着き

燃えましたので

太陽は懲役一晩の間眠り
その間は世界を月が照らした
骨にな ....
きみとぼくのあいだに
けされたせんが
たくさんあって
そういうふうに
きょうかいせんは
あいまいになって

こういうのがいちばん
むずかしい

きみはそこまで
ぼくはここまで
 ....
8つのおとうとは
私が夕飯時になっても
食卓に来ないので怒っている

8つのおとうとは
私を呼んでも返事もしないと
私の部屋のドアを蹴り
「何か悲しい物でも、隠しているのか」
と問 ....
疑問符をつけてはいけません

押し付けてはいけません

まずい状況では
さらに状況が悪化することがあります

何かをねだるときに使うと
見透かされたときに危険です

正直、あまり使 ....
今の都会には
青空なんて似合わない
うす汚れたこの街に
青空なんてもったいない
広い青空の似合うのは
いつも一人
あなただけ
逢いたい 
けど
逢うのは 怖い

知りたい
でも
知るだけ つらい

ゆらゆら
遠い
てんびん座

あなたと
わたし

つりあえないの
  
  
  
 
空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴

さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから

結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わか ....
よごれっちまったかなしみなんて
そんなもんまだ書くつもりかい
でっちあげなよでたらめ書けよ
あんたはあんたを信じなさいよ
それができなきゃあたしは知らん
勝手にやんな好きに嘆きな
あたしゃ ....
小さな君は 小さなまんま子供を産んで
子供を産んでまた子供を産んで
100%は素直に喜んでいない僕を尻目に
(僕といっしょにいればよかったのに)
腕だけが太くなってみっともない と言う

 ....
たとえば、庭に米粒を撒くこと
集まる鳥たちの名前をよく知らない
色、とりどりに、鳥
天空から降ってくる音
羽ばたく、空
それさえ分かれば、自分のどこかで
満足している誰かが在る

遠い ....
 夜が終わる音を
 聴いてみたくて
 ふとんから顔だけ出して
 ひっぱった毛布の端で
 口元の辺りが隠れている
 暗い水槽の中で
 向きを変える熱帯魚の尾ひれは
 水を斜めに ....
営みや虹や偽りが
ひとつのつららになってゆく


あたたかく ゆがむ 手のひら つらら
したたる つめたく かがやく つらら


見つめるひとの目のなかの
自分自身を光に映し ....
  青森県小泊村で道は終わっていた
  その先は新道だった
  未舗装の砂利道だった
  通行止めの門扉があった
  ぼくは門扉の脇の
  細い抜け道を
  バイクをおして
  中 ....
   1

通りかかったカマキリに
僕以外の卵は食べられた
奇跡的なこの誕生を
誰が祝ってくれただろう

   2

ある日道路を這っていたら
目の前で仲間が鳥に食べられた
姿か ....
白い雪をあなたに投げることもできないので
白い便箋白い封筒白紙の手紙を送る事にした

青い影が落ちる白雪は今日も惜しげなく降り
茶が見えていた土を枯れ色の木々を白に塗り
まだこれから長い ....
「いるかのすいとう」船乗りさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24102

***

 この奇妙にやさしい言葉づかいの詩について書くとき、がちが ....
嘉野千尋さんのおすすめリスト(493)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二千年目のすれ違い- 木葉 揺自由詩4*05-1-20
レイルロード- 霜天自由詩705-1-18
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十七病- 本木はじ ...俳句7*05-1-16
イメージ・キャラメルの日- ワタナベ自由詩10*05-1-16
ここまで- アンテ未詩・独白4*05-1-15
赤に赤- 本木はじ ...俳句17*05-1-15
光の虫- 自由詩4*05-1-15
***- Tシャツ自由詩4*05-1-15
まり_と_水銀- イグチユ ...自由詩805-1-15
費やした時間の重さ- ベンジャ ...自由詩11*05-1-14
俺はトラックの運転手なのだ〜2- 純太自由詩1105-1-13
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13
回遊図書/表紙- 千月 話 ...自由詩8*05-1-10
懐疑終着- たいにぃ ...未詩・独白5*05-1-9
てがみ- なこ自由詩405-1-9
おとうと、怒る- 月山一天自由詩1505-1-9
「愛してる」の使い方- ベンジャ ...自由詩11*05-1-9
青空の似合う人- ツクヨミ自由詩405-1-8
てんびん座- umineko自由詩705-1-8
銀世界- ベンジャ ...自由詩8*05-1-8
七七の唄- 佐々宝砂未詩・独白9*05-1-8
チイサナ- クリ自由詩205-1-8
鳥の音、遠い声- 霜天自由詩605-1-8
夜が終わる音を聴いてみたくて- カンチェ ...自由詩1205-1-7
ノート(つらら)- 木立 悟未詩・独白205-1-7
竜飛まで- 天野茂典未詩・独白605-1-5
チョウになる- ベンジャ ...自由詩9*05-1-5
白紙を- ふく自由詩8*05-1-5
【批評祭参加作品】いるかのようにかわいそうなわたし- 佐々宝砂散文(批評 ...14*04-12-16

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