空で風と恋人になるシャボン玉
風に抱かれて弾けるシャボン玉
風が啼きながら飛んで行く
空に溶けた香りを追って
シャボン玉の魂を預かった妖精
陽の匂いを挟んだ花が咲く
風が匂いをかぎなが ....
午前九時
輝度は安定
明るい窓際だから
素直な態度で
見え透いた嘘をつこう
(大丈夫、もう許したから。)
明日は約束の日
恨みを隠して
花はきっと咲かない
雲一つ足り ....
言葉にしなけりゃ分からない
気持ちを弄び滅んでゆく
喧嘩をしたことがなくても
ただ相手がいなかっただけ
褒められたことがなくても
また愛想笑いしなかっただけ
未完成で良いのに
密室を作り ....
猫が
さわがしくて
あたし
朝っぱらから
ざわざわする
あたし
窓を開けて
空を見上げる
はだかの感性が
ひらひらと
すきとおる赤色で舞っている
空気がびりびりして緊 ....
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