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寂れた窓は動かないふりをし
ひたすら外に目を向けていた
季節の香は失われ
残酷なほどに生をむさぼり続けた
虫はいない
寂れた窓にとって
そういう喧噪ははなはだ懐かしく
色合いの違う風に吹 ....
すこしだけ何かを言いたいのなら。

さようなら

繰り広げられる白い雪の
すべてをさらけ出した清いあきらめが
くるおしく皮膚にしみこんでゆく

季節の記憶が旅立って
たどり着くこと ....
十一月の雨はどんな気持ちで降っているのだろう
十一月の雨は、冷たくなれば雪になるけれど
ほの温かい、いくぶん霧雨のような朝には
ため息だけを増産する

十一月の雨は、まるで生活することに疲れ ....
十一月一日
 悪天だったがこの日を逸すると雪が降ってしまうかもしれないと思い、向かった。冬枯れの登山口は老いた自分の終末への入り口のように静まり返っていた。
 冷たい雨が時折強く、その上風が木々を ....
 ここ一週ほど多忙だったが、悪天予報の今日は勤務仕事の事業所は休みとなっていた。
 夜は比較的よく眠れ、夜明け前だったが登山口の管理棟の清掃に向かった。あいかわらず、クサギカメムシたちが越冬にやって ....
弥生 陽さんの山人さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寂れた窓- 山人自由詩11*25-11-25
粉雪- 山人自由詩12*25-11-18
十一月の雨- 山人自由詩9*25-11-10
山仕舞い- 山人散文(批評 ...6*25-11-3
雨、月曜の、まだ暗い朝に- 山人散文(批評 ...7*25-10-27

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