{ルビ巨=おお}きな人体の
頭がこの地に
脚が 少女の碧眼のような
空にあり
遠い月から 無数の
羅針盤と目玉とが降ってくる
羅針盤の磁針も 目玉の瞳も
{ルビ出鱈目=でたらめ}な向きを ....
今、此処、今、此処と

音も立てずに通り過ぎていく

君はどこにいるの?

僕はどこにもいない

隠れてないで、出てきてよ

別に隠れてなよ

僕はいないんだもの

だ ....
道に迷わない

迷わない街だという
東西南北にちゃんとわかる山があり
それを目印にすれば行きたいところへ
行けるという

ちょっと
ホントかなとか想ってしまうが
それはこ ....
風はほどよく
乾いていたと思う
光はここちよく
和らいでいたと思う

丘の上の
大きな声で呼ばなければ
気がつかないあたりで
君が花を摘んでいた

君の名前を
呼ばなかったの ....
雨が降る
季節の隙間に
ぼくの代わりに
泣いている

君に届かないのは
違う景色見ているから

雨が降る
ぽっかり空いた心に
ぼくの代わりに
泣いている

始まらなければ
 ....
誰かが落とす事実は僕を歪めていく
ダイレクトに目撃したものですら
ゆがんで感じてしまうことがある
自分の感情ですら疑いながら足跡を決めていく

僕の前提は経験なのか歴史なのか
手がかりは ....
タコ助八さん
 
 
10なのにタコ助八さん

中途半端な秋を表わす

深緋のホンアマリリス
秋を堪能したのならば

すぐに冬山に備えよう

 
 
 君の為に詩を書いた、と
 彼は明け方テーブルでコーヒーを飲みながら
 呟いた

 永遠になればいいね
 と私は布団の中でうずもれながら笑って
 外では朝日がおどり、鳥達がおどり

秋 ....
私が産まれた九樹の家は
もうない

それは不動産上
他人名義となっただけなのだが
喪失感は計り知れない

一年に数回帰った故郷
夏は藺草の香りの草いきれ
滅多に食べられない
インス ....
なんとなく
の生き辛さが
ここのところ毎日のように降っているなと思っていたら
とうとう玄関先にうっすらと積もり始めた

なんとなく
踏みしめてはいけないような気がして
おそるおそる
 ....
信じられない悪魔が
あのときの罪を信じさせようとする

親友が浪漫の香りに満ち満ちて
野に咲くけなげな白い花を
好きなタイプと想ったか

素粒子は
天面輝く星になり
ただ悲し ....
冬日和で、いつもは汚れた大気に隠れている星空が姿を現していた。ビルが隙間なく並んでいて、それが地平までずっと連なっている。街道では人々が蟻のようにゾロゾロ動いていた。誰も星空なんかには目もくれていなか .... 白い紙の恐ろしくも先の見えない空間に

黒インクが切り刻んでいく

それでも、白い紙は抵抗を続ける

それでも、黒インクは手を緩めない

白い紙に黒文字が浮き出してくる

ステ ....
狂ったように
アラームが鳴り響く
夢を壊す
目覚めが
無意識を殺す
夜が見当たらない

奮って
闘いに出かける
心の声はしまい込んで
無を召喚する
鈍感になって
刺さったものを ....
通り雨の向こうから
まだ乾かぬアスファルトが
ほのかに熱を吐き出している

水没したゲーム機は沈黙のまま
ふっかつのじゅもんを探して

夏の名残りを抱えたまま
秋は遠い雲の端に佇む
 ....
ミモザの美しい頃に
父さんと手を繋いで
理由も知らず
バス停まで歩いたことは

覚えてるわけもない
わたしは二歳

父さんのの掌はきっと
わたしの小さな手に
この世で他には見つけら ....
わたしたちがfeedされているうちに
すべての季節が終わり
逆剥けの夜がやってきた
両面が【YES】のカード

何もやっていない、とあなたは言う
あさ、カーテンの向こうが白む時間が
日々、遅くなって来る

削れない想いを削りながら
生きている気がする
海がみせてくれた芸術を超えた芸術を
心の底に飾りながら生きている

メ ....
喉が静かに萎れてる
瞼がおもたく透けている
わたしは岩背を踏みしめて
裾野の灯りに目を凝らす
冷たいあなたの肌を撫で
しなだれながら 咲いている

わたしの毛皮は月光を
打ち据え輝くも ....
雑草の茂るも良しとし秋の庭

月の出を忘るるほどの非日常

しずく垂る紅葉の枝を潜り抜け

虫しぐれ灯りの消えし退去かな
風に運ばれるその甘さは
孤独な夜をやわらげる
螺旋を描く階段を
昇ってくる気配のようで

街のざわめきは遠くに沈んで
ここでは沈黙を守ることが
唯一の祈りのかたちになる

煙草の灰が ....
夕方、とても冷たい風、ちいさな米穀屋の前の自販機へと缶コーヒーを買いに行く。ガラス製の古びた開き戸には金色に印字されている「米の協栄」(「米の」の部分は小文字、「の」の字の左隣から大文字で「協栄」)、 .... たわむれのキスに惑ってその甘い唾液飲み込み立っていられず



たわむれにほおにキスしてその苦い涙の味に落ちそうになる



たわむれにレシートをみてその心使いに泣いて揺れる涙 ....
/


//


///


クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
透明な、感情の、
クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
響き渡る、行き過ぎる、
クオリア/クオリア ....
午後11時37分
駅前のタクシー待ちの列に並ぶ

星のない夜空に
ぽつんぽつんと浮かんでくるのは

今日の飲み仲間

いつもの見飽きた赤ら顔
お久しぶりの伊達男
歳をとってもマ ....
秋風が記憶を連れてくる

夢の中の貴方を手離し難く
朝の寝床から起きあがれなくなる

福島駅で別れてから
毎秋そう

別れを告げたのは私だけれど
きっと神様が私を
貴方から遠ざけた ....
なんだろうなぁ
この感情は

分析すると

遠慮
気後れ
申し訳ない
いたたまれない
もっと役に立ちたい
もっと会いたい

帰り道はいつも

なぜか

幸せな気持ち ....
我々は
煮ても焼いても食えない隣人に
面した時に
どうするかを
問われているのだ

見てください
ブルース・リーの
敵を屠った後の表情
切なさ悲しさ
そんなことはできない

愛 ....
焼けついたあなたの跡を拭う昼 
眩しすぎてて蝶も飛ばない

まどろみのなかでみたのは開いた手 誰もいない部屋 飛ばない蝶々
犬の名前を並べる、
タロー、ルル、ブンタ、シロ
そのことを悔い、
喉元にキムチの色を塗りつけて、
俺たちは、見つめあった

北の城壁が高く聳えていた
たぶん、高さは、
喉の渇きで測った ....
弥生 陽さんのおすすめリスト(94)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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リフレイン- guest自由詩525-10-2
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ケイヴ- おまる散文(批評 ...4*25-10-1
白い紙と黒インク- 多賀良ヒ ...自由詩125-10-1
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リセットボタン、ぽちっ- 青の群れ自由詩725-10-1
父と娘____蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩11*25-9-30
両面がYESのカード- はるな自由詩525-9-30
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秋の雨- けいこ俳句5*25-9-29
金木犀- 青の群れ自由詩1325-9-29
栄影- 本田憲嵩自由詩1125-9-29
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クオリア//- ねことら自由詩225-9-27
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秋影- 花野誉自由詩14*25-9-22
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飛ばない蝶々- はるな短歌325-8-21
犬の名前- atsuchan69自由詩24*25-7-1

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