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砂塵のなかで
無言でこちらをみつめる女の人がいた
なにも知らないほど
まだ若そうでもあり
なにかを諦めるほど
歳を経ているようでもあり
黒ずくめのスウェットを着て
漆黒の髪は ....
魔女は砂漠へ追いやられるのだ
どんなに優しいひとでも
どんなに誠実なひとでも
どんなに良いひとでも
どんなに正しいひとでも
魔女は砂漠へ追いやられるのだ
そのひとたちは
《魔 ....
実はその歌のタイトルさえ知らないんだが
TV版エヴァンゲリオンの
エンディングの曲がカッコいいと想ってた
今たまたまその曲が流れて来ていて
やっぱり想い出すのな
エヴァを初めて ....
悲しみが、
好きという、
人は
嫌いかな?
なぜって?
なんの疚しさもない、
孤独な罪びとを救えるやさしさは
きっと
真っ正直に
真っ正面から救いあげる
酸っぱいけど、 ....
雲の隙間から輝く満月が
ゆらゆらと揺れながら
照れているみたいです
夜空はぼんやりとした
暗い雲で覆われて
満月がその雲から現れるとき
恋心を惑わすみたいな光が
蕩けるような ....
よるにとぶ
光の蝶が夜景より
冷たい風に似合う冬月
変わってる
ひとだとずっと云われてる
もうちょっとだけ普通がいいな
もの凄い
乱気流とか人生に
なんどあ ....
困難や危険を承知で清らかな
月で飛びたい闇夜の鴉
絶景を楽しむなんて少しだけ
傲慢みたいな気がする渓谷
みんな来て寂しい夜を慰めて
あげて欲しいな羊がいっ ....
都にイノシシが走る時代に
逃げるように新幹線で自然の土地へゆく
なんの意味もなかった無人の部屋
最後に一度だけみて終わる
終わるって言葉の意味は深いかな
タイトルをつけるなら『逃 ....
みなうまく嘘をつくから君たちは静かに眠る夜光虫だね
香り立つ
カレーがお腹を鳴らすから
品格なんて何処へでもゆけ
プロが云う
って君が云っている
信じたいのはやまやまだけど
これからが
一番美味しい季節です
....
何処へ、ゆくの?
首を横に振るユウ
じゃあ、おいで。
ひとりぼっちは、寂しすぎる
カオルの手を取って起き上がるユウ
ジーンズの汚れを
パンパンと叩いてはらう
....
月の涙をみた
あまり関心は無かったけど
ふとみあげると痛々しかった
守ってあげたくなった
なにを為すこともできないのだけれども
クマを撃つ銃声が朝っぱらのテレ ....
まだタバコを吸っていたころ
世界中に煙突を建てて
スッパスッパと煙を空へと吐き出していた
夜ともなると
その煙が今夜のような最大満月を隠し
七色の光に潤む
月虹をオレだけにみせ ....
すぐに泣く
心が弱いからじゃない
それは
繊細なんて言葉でも云いあらわせない
ただ極寒の中でもひとを暖かくできる
やさしい心のせいだと想う
白い笑顔を
一度だけ
み ....
慰める
声があなたの声だから
泣いちゃダメだとこらえたいけど
空中の
揺れる金魚の尾を眺め
悲しみみたいな街に住んでる
凍らして
食べるプリンが美味しいと ....
図書館へ
向かう時間がしあわせな
ポッと咲いてる小花をみつける
嘆かない
何年まえから誓ってる
恐怖も知らない無念も知らない
ほんとうの
心の光がみえたとき
君 ....
笑うこともできないどしゃ降りの雨
もう
濡れながら歩くしか無い諦めの夜
それは孤独ではなかったか?
そしたら突然
このどしゃ降りの雨より突然
ケラケラ笑いながら
スキ ....
さまざまなモチーフをちいさな
お花畑のように語りましょう
好きな言葉を心に詰め込むことで
いっぱいの幸せ気分になれるから
からみあった糸をほどいて
ほんとうをみつけてもいいん ....
庭に雑草が生え
それでもかれらも懸命に生きているんだから
とかテキトーないいわけして
日々その成長を眺めていた
ふと目のなかに入ったのは
一輪の茶色の花弁を持った花だった
ちいさな ....
初めてブラックコーヒーを飲んだのは
いつのことだっただろう
大人ぶりたかったのかな
カッコつけてたのかな
初めては絶対苦くて苦くて
とても美味しいとは想えなかったと想うけど
今 ....
身にまとう肉を削ぐのは過去の骨そのしがらみを汚れと呼ぶのか
午前5時曇った東の低い空ぼんやり焼ける朱色の遊び
夜空に浮かぶ雲たちが
死者を迎えに来るまえに
相次ぐ孤独をねじ伏せて
秋の月光浴びておく
駆け込む心の川底に
溺れかけてる恋がある
メガネがないからみえないと
あかるい笑顔で ....
探して消せない恋をして
いつまで経っても恋をする
よるは僕たちふたりの終わらない時間だ
それだけ抱きしめ夢を食べようよ
なんの自信もなくできることもない
最後まで食べきれな ....
重力に逆らうように
ベットからズレずに起きる
スマホを流れゆく画面から
ヨーシャンクのビールを飲む動画が
なにかを悟らせる
とにかく冷水を飲もうと
あしもとを確認しな ....
悪夢から覚めたら
すべてが夢だったとの
夢をみさせて
厳しくない街なんてない
優しくない君がいないように
わずかばかりの運命の齟齬が
なにかを大きく狂わせるんだね
....
道に迷わない
迷わない街だという
東西南北にちゃんとわかる山があり
それを目印にすれば行きたいところへ
行けるという
ちょっと
ホントかなとか想ってしまうが
それはこ ....
信じられない悪魔が
あのときの罪を信じさせようとする
親友が浪漫の香りに満ち満ちて
野に咲くけなげな白い花を
好きなタイプと想ったか
素粒子は
天面輝く星になり
ただ悲し ....
あさ、カーテンの向こうが白む時間が
日々、遅くなって来る
削れない想いを削りながら
生きている気がする
海がみせてくれた芸術を超えた芸術を
心の底に飾りながら生きている
メ ....
たわむれのキスに惑ってその甘い唾液飲み込み立っていられず
たわむれにほおにキスしてその苦い涙の味に落ちそうになる
たわむれにレシートをみてその心使いに泣いて揺れる涙 ....