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突き抜ける青さは曇りなく

一点の雲もない
どこまでも恒久の青
360° 全部 青
水色でも蒼でもなく、青

(雲が無いのは空気中の湿度が低いからだ)

あまりにも高くて
酸欠にな ....
おしゃれな場所になど
行かなくていい
あなたの特別な場所に連れてって

少し緊張してしまうから
会う前には
コンビニでビールを一缶飲んで行く
お昼ご飯はファミレスで
おしゃべりするとき ....
砂漠の聖女たちは
ボロボロの服を着て
男の性欲の捌け口となる者たちだった
ある時は暴力
ある時はこの上なく優しく抱かれても
声を上げることもなく
無表情に
スタスタと立ち去るのだ
彼女 ....
踵の高い靴が履けない
ファッションで履いてたヒールは
いつしか脚が疲れるようになり
つんのめることも怖くなり
歳と共に
押し入れの奥に仕舞われた

スカートに似合う
低いパンプスが履け ....
初めて上京したとき
田町から浜松町まで歩こうとして
迷子になった
まだスマホなんてない時代
住宅街を彷徨いながら
東京砂漠を実感
昼間なのに誰も歩いてない
ここで野垂れ死ぬのかと真剣に思 ....
午前2時の沈黙は
私を深海へと{ルビ誘=いざな}う

そこにあなたはいない
私はゆっくりと呼吸しながら沈澱する
ひかりも届かぬ真宙の海で
腕も脚も折り畳まれたように
小さく蹲り
このま ....
新しい住居は
川のほとりだ
川と言っても濁ったドブ川の色をしている
生き物の気配はなく
夏は悪臭を放たないか心配だ

近所のスーパーまで2キロある
コンビニと薬局が側にあるだけましか
 ....
そらの水槽を
ゆっくりと魚たちが滑空してゆく
僕たちの教室は
まるでへばりついた岩影みたい
どこにも行けない窮屈さで
ぶつかり合う金魚たち
尾鰭や背鰭がひらひら
揺れ惑う
こころだけ狂 ....
やさしい詩を
夜に編みたい

たとえば
晩ごはんのポトフが
美味しくできて
舌を火傷したこと
たとえば
昨日は晴れてたのに
朝、洗濯をし忘れて
また晴れの日を待っていること
たと ....
あなたに上げたくて
青い銀河のほとり
ひとり佇み
紫色した星を摘む

紫色は静かと言うこと
赤(熱)と(冷)青が争って
{ルビ抱=いだ}き合って
溶け合った融合の色
だから
静かに ....
無理してないか
苦痛ではないか
喜んでやっているか
無理は長続きしないよ
笑っているか
安らかか
満たされているか
楽しんでいるか
寂しくないか
穏やかか
価値あるものか
犠牲に ....
不意に
呼吸が苦しくなった
喉元に赤い茨が込み上げて
胸を焼く
どす黒い嫉妬
選ばれる公平と
選ばれない不公平が
黝く全身を侵す
希望などない
このまま息絶えるまで
冷たい褥に横た ....
夢の
蝶が飛ぶ
ひらひらと風に揺られて
悲しいことを
忘れる鱗粉を撒く

夢の蝶が飛ぶ
ふわりひわりと
懐かしいあのひとの
笑顔を思い出す
ひかりの中で
わたしたちは
踊ってる ....
雨に濡れた道をさ迷いながら
私たちは
雨宿る場所を探さなかった
少し冷たい10月の雨は
火照ったこころを心地好く冷ましてくれた

越えてはいけない一線がある

私たちは同じ曲を小さくハ ....
たった一滴舞い降りて
たった一刻
あなたを潤す露となりたい
それは結露だとひとは言うでしょう
雨粒と言うひともいるでしょう
けれどそれは
もっとも純粋な想い
幸せであれ
と祈る私の涙が ....
私が産まれた九樹の家は
もうない

それは不動産上
他人名義となっただけなのだが
喪失感は計り知れない

一年に数回帰った故郷
夏は藺草の香りの草いきれ
滅多に食べられない
インス ....
弥生 陽さんのりつさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬空- りつ自由詩6*25-11-19
理想のデート- りつ自由詩2*25-11-13
砂漠の聖女- りつ自由詩5*25-11-12
スニーカー主義- りつ自由詩6*25-11-9
東京- りつ自由詩4*25-11-6
月の子守唄- りつ自由詩6*25-11-2
徒然- りつ自由詩12*25-11-2
水槽- りつ自由詩7*25-10-26
よしなしごと- りつ自由詩6*25-10-25
星標- りつ自由詩3*25-10-21
今、幸せか- りつ自由詩2*25-10-20
10分間の絶望- りつ自由詩5*25-10-19
パピヨン- りつ自由詩7*25-10-11
煙る雨- りつ自由詩6*25-10-3
玉響- りつ自由詩5*25-10-3
夏の故郷- りつ自由詩6*25-10-2

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