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  凪ぐとき……

風の凪ぐ声がきこえ、
くうきが底にとけ出してゆく。
夕闇という名前のもとに、そこへ、
わたしたちの忘れていた思い出を想いだすために。



  荒ぶとき……

 ....
たくさん泣いた
たえられなくて
夜まで泣いた
他人みたいになって

たくさん泣いた次の日も
朝から風が吹いていた
酔いを残した胸の中
むやみに風が吹いていた

帰らぬものの足元に
 ....
蕩けてしまった君の体温を
両手でかき集めようと、
必死にもがいたって、こぼれ落ちる。

そんなものを僕はもう、
忘れてしまったのかもしれないね。

記憶なんて、きっとそんなもの。

 ....
君が可愛いだけで僕の一日は終わる。
あっという間に、あっという間もなく。
頭の中のくすり棚に
そなえておく言葉のかずは
足りないと思うくらいでちょうどいい

からっぽの引き出しを開け
ない言葉に黙するとき
僕はひっそりと真新しいひとつに返る
力を抜いて
空を見上げる

もう ここが
どこでも かまわない

人として
立てる地なら

笑ったり
泣いたりして
生きられる地なら

ここが
痛みに満ちた地であっても
 ....
メガネ外して
泣きそうなのです

まばたきの
かずだけ心に蝶がいて

夜空がこわくてじぶんを抱きます
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
一旦、ザルにあげておきなよ。
生活に疲れたなら、旅に出たっていいよ。
お父さんアル中だものと言ったら
アルコール依存症と言い直しなさいと
面白い指摘すぎて笑っていたら
お母さん笑った
やばい奴の後ろ姿を見張っていると
適切な距離をつくれるけれど
景色を見逃し ....
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光

九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい

天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ....
あなたは去った 私のもとを
私はそれを 喜ばなくてはいけない
喜びたい

あなたが今 幸せに暮らしていたら とても嬉しい
あなたが今 泣いていたら やっぱり悲しい
あなたは去った 私のもと ....
天国に帰省しますと
空に向かって叫ぶ
たぶん
そうだろう
お盆に間に合うように
大地を脱いだから

けれど
神様がルビをふるなら
たぶん
「死にたくない」と叫んでいる
たぶん ....
食パンは6枚切り。
君と僕と近所の鯉とで2日分。
死んだらどこそこで会おう、
なんて
言われて返事はしたけれど、
もちろんそんなところへ行くわけがない。
絶対行かない。
冗談じゃない。


俺はひとりでリゾートに行く。
冷えたビール ....
しじみに砂を吐かせた。
僕もそろそろ白状しないといけない。
珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家 ....
日曜日、忘れないように。

天使の羽より軽いエアコンの風を
貰って来たのです。

さんまんきゅうせんはっぴゃくえん。

でした。

それでも、心は、冷えません。

憎しみばか ....
小窓にも可愛いカーテンをつけよう。
いちいち、そういう事をしよう。
フェリー乗ってる感じで高速をゆく

彼女に彼ができたみたいで

胸にずきって風が吹くんだ

フェリー乗ってる感じで高速をゆく


つまらない奴の方がモテる

壁に背中おしつけて涙 ....
長いあいだ 恋もせずに
眠っていた

営みがいとなまれ
物語は癒着しきって

開かれず 湿った頁を
ほそい指が捲るとき

できるなら まだ
起きたくはなかった
長いあいだ 恋 ....
狂い咲く
真冬の向日葵

君を白く穢した
情欲の迸り

伽なき夜の
けものけだもの

生きたまま月を食う
とお吠えひとつ
またひとつ
痒いから掻くのは
痒いのを痛みで
上書きしているのだ
痒みは治せないのだ

一言多いのは
痒い事を痛い言葉で
上書きしているのだ
痒みは許せないのだ
{引用=
こわれた家で待っています

むかし きいたことのある
こんな声、です

「死んだ子たちはけだかいので
 星になったりしません
 晴れ空に光がみちるだけです」

(おし ....
生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒル ....
しゃがみ込み透明な水を掬いあげる

これくらいの仲がちょうどいい
と思える、この場所にながくいすぎた
不純物がひとみの中に入った
ズルい人になりそう

心の空を飛んでいる人たちで
いっ ....
{引用=
かなしすぎてわたし
みちばたのたんぽぽのように首をたれて
ないています

さいごにもらした
ころしてやる
の、声が
しろい綿毛になって
神さまだっただれかのところに
とど ....
遠いところへ行ってしまった人へ

忘れていった財布が
今もここにあります

空っぽだよと言ったけど
あの日のレシートが
一枚だけ入ってました

最後に行った
二人お気に入りのお店
 ....
もう二度と戻れない
とつぶやきながら僕らの日常
入口も、出口も
いくつも開いている
環状2号線

トンネルを抜けると
道がいくつも別れていた頃の幸せ
次のトンネルを抜けた
 ....
お昼を食べて 抱っこして
背中とんとんねんねした

母はソファーにべっとりくっついて
あえて身動きを止める

目の奥の疲労がじゅわーっと広がって
夕方には足の裏までぐおーって届く
 ....
TwoRiversさんの自由詩おすすめリスト(892)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
凪ぐとき/荒ぶとき- la_feminite_ ...自由詩4*19-9-2
たくさん泣いた- オイタル自由詩319-9-2
明るい夜- 都築あか ...自由詩419-8-31
一日- クーヘン自由詩5*19-8-30
薬棚- ぽりせつ自由詩12*19-8-30
On_the_earth- 美空自由詩319-8-28
夜空がこわい蝶- 秋葉竹自由詩819-8-27
ファスナー- クーヘン自由詩6*19-8-26
ザル- クーヘン自由詩7*19-8-25
長靴- 桶谷自由詩119-8-24
夕立、止んで- AB(な ...自由詩819-8-23
雨あがり- アマメ庵自由詩219-8-23
- 丘白月自由詩219-8-18
食パン- クーヘン自由詩4*19-8-17
8/15- はだいろ自由詩219-8-15
しじみ- クーヘン自由詩9*19-8-15
珈琲とパイナップルと味噌汁- 函館ドラ ...自由詩519-8-14
お買いもの- 立見春香自由詩1119-8-14
小窓- クーヘン自由詩4*19-8-11
フェリー- 函館ドラ ...自由詩519-7-28
物語- はるな自由詩819-7-24
白黄- 両性具有自由詩219-7-23
痒みを痛める- イオン自由詩1*19-7-20
六月の朝- 羽衣なつ ...自由詩1619-7-1
池が言うには- 丘白月自由詩219-6-28
何処へ- 立見春香自由詩819-6-28
わたげ- 羽衣なつ ...自由詩19+*19-6-25
レシート- 丘白月自由詩1019-6-24
環状2号線- AB(な ...自由詩6*19-6-22
止まれ_アドレナリン- 朝焼彩茜 ...自由詩519-6-21

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