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  蒲団のうえ 擲たれた
  かたちのパジャマ
  空腹が現在形のように
  堰きとめられてある
  くらやみの土管
ウンチの実態は
食べ物の残りカスではなく
細胞の死骸なのだと聞いて
私は脳細胞の死骸だと
勝手に思ってしまった

確かにトイレに籠って本を読み
粘ると便が出ることが多いので
脳細胞の代 ....
おかしいくらい、
私の人生が冴えていたことは、ない。
ただの1度もない。
休日は後ろの席の嫌な男のことを
ずっと嫌だという思いが消えない
ずっと好きな人がいて報われないけど恋に囚われていた方 ....
入道雲へ
独り言
過去も
未来も
今ではない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
あ・だむを、つくりました。
あ・かねで、ころしました。
あ・りすが、とりをやいてる。
あ・もんが、ひとをたべてる。
あと・むと、ばはなりました。
私たちは永遠の吐息、
その美しい比喩

私たちは下降する、
空の底を割り

永遠は生動し、
遥か大地に接続する
二〇二一年三月一日 「生きていた火星人」


 ロバート・シルヴァーバーグの『生きていた火星人』を読み終わった。火星人が生きていたことがわかったところで、物語は終わる。主人公の10歳の少年と9歳 ....
○「不条理」
生まれてきたのは
オレのせいじゃないのに
できの悪いのは
オレのせいになる

○「君のもとへ」
夏は緑陰の涼風となって
冬は縁側の日だまりとなって
春は青空の若葉となっ ....
七月を纏って
汀を歩いてゆく
寄せては返す 透明な波

やがて小さなさびしい桟橋へ
たどりつくだろう
そこから灰色の舟で
向かうだろう
いちばんなつかしい日へ
記憶と予感との ....
朝から蝸牛に じーじー
せみ時雨

けだるさに ぼーぼー
しょげかえる

 …一雨ほしいな

撫でてみようか
なつ時雨
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

奥底の故郷を希求する
無防備剥き出しの飛躍
心の壁を打ち壊して

廃墟を抱えて彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客 ....
おかえり
やってくるものたちよ
君らのことは
昔から知っていた
真っ赤な顔して
小さな手足をぐーぱーしていたころから
思えばそのころ
宇宙のすべてを知っていたはず
だんだん忘れたわけな ....
二〇二一年二月一日 「ルミナス」


『90年代SF傑作選』下巻の8作目は、グレッグ・イーガンの「ルミナス」数学の話で、なんのことについて書かれてあるのかはわからなかったが、小説を読む楽しみはあ ....
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで ....
夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
 ....
「rain」

雨、という現象が
印象派の庭です
水の詩集をさらさらとめくる雨音が
萌芽の眠りを妨げて
やわらかく湾曲してゆく
午後からのカーブを描いてゆきます


「あの人は、光 ....
ちょっと仕事したり
仕事してるふりしたりした
死んだふりもした
疲れた

休日は
ぼろぼろに千切れた心
両手に抱えてあの世に小旅行


骸骨のフラダンスの曲、イヤホンで聴きながら
 ....
小指の腹から一滴
澄んだサイダーを下さい

また夏を生きられる歓び
その一滴に見いだしますから
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」


 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ

脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる

最後に眼を瞑るとき
人は独りだ

午 ....
石をつつむ
壁をつたう
伸びていく
一本の蔓は

  しなやかに
  陽のなかを
  炎と雨と風
  受け止める

    一粒の豆の
    一つの芽が
    時の ....
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し

人間に今日からなることができました
見た目はまだウニ顔です
脳みそはまだ柔らかくて
髪はまだ太く硬いままで

「ウニ人間」と言わ ....
ばあちゃんたちは
生きていく生きていく
長生きは楽じゃない!もう死にたい!といいながら
生きていく生きていく
医者通いしながら
施設に通いながら
生きていく生きていく
毎日テレビを見なが ....
父を思う
なぜだか
ひとりでトランペットを吹いている

音楽が好きな父は
アコーディオンを少しやっていたと聞いた
肺活量は人より多かったらしいから
ほんとうにトランペットも吹いていたかも ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
「僕の給料は安すぎですよ
 先生、僕は納得できません」
「なるほど
 その労働内容に対して
 適切な賃金かどうかの相談ですね」
「この給料では将来不安です」

「わかりました
 まず、 ....
ニーチェ

駐車場から車ででる
黒い影が男を包む
クラクションを鳴らされ
暴走運転

ヒトラー

電車ごしの
そらが真っ黒く赤い

ものすごぃ
悪の塊が身体中を
轟音をたて ....
僕が産まれた理由はわからないけど
後から考えればいいやと産まれて
僕が生きてる理由はわからないけど
後から考えればいいやと生きて
僕が死んだ理由はわからないけど
後から考えればいいやと死んだ ....
「もっと
気楽にしていよう」と
私に言う
宇宙は広く豊かに
ここにあるのだから



始まりも
終りも無い
ふしぎ
永遠の
涙の流れ



大切な
この悲しみを
共 ....
空が曇り始めている
白髪がだいぶ増え
床屋の前掛けに落ちてゆく
時は着実に過ぎ
すべて、すべてを追い越し
追いすがるすべはなく

そして雨が降り始める

間断なく、容赦なく
そして ....
TwoRiversさんの自由詩おすすめリスト(892)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パジャマ- 草野春心自由詩522-10-2
クソみたいなウンチク- イオン自由詩10*22-10-1
ゴキブリ- 杏っ子自由詩522-10-1
※五行歌「今ではない」- こしごえ自由詩1*22-7-31
報告- ナンモナ ...自由詩4*22-7-27
比喩- ひだかた ...自由詩522-7-25
詩の日めくり_二〇二一年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-7-25
独り言7月24日- zenyama太 ...自由詩1*22-7-24
- 塔野夏子自由詩5*22-7-23
けだるさ時雨- ナンモナ ...自由詩6*22-7-22
シャウト- ひだかた ...自由詩5*22-7-21
金貨- やまうち ...自由詩7*22-7-18
詩の日めくり_二〇二一年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-7-18
童夢(改訂)- ひだかた ...自由詩422-7-18
夜を越えて- マークア ...自由詩722-7-10
water-garden- ちぇりこ ...自由詩1222-6-28
小旅行- ◇レキ自由詩2*22-6-27
一滴- クーヘン自由詩3*22-6-27
詩の日めくり_二〇二〇年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-6-27
海原と天使たち- ひだかた ...自由詩10*22-6-26
"9"- 津煙保存自由詩5*22-6-26
三陸よ- 足立らど ...自由詩722-6-26
ばあちゃんたち- zenyama太 ...自由詩9*22-6-25
トランペット- 乾 加津 ...自由詩7*22-6-22
静けさ、ちょこんと(再録)- ひだかた ...自由詩3*22-6-11
給与迷彩- イオン自由詩1*22-6-11
魔の夕空(ニーチェ・ヒトラー)- 林 理仁自由詩222-6-11
無能- リィ自由詩3*22-6-10
※五行歌_四首「もっと_気楽にしていよう」- こしごえ自由詩6*22-6-9
床屋にて- ひだかた ...自由詩722-6-7

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