ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている
絆っていうことばがあって
糸へんに はんぶん
半、はもともと
牛の意味で
こちらと、むこう
分けられた牛
それをつなぐ綱ということ

それは縛る道具だ

だからこ ....
一枚の額縁に収まる
植木鉢の紅い花

蕾だった奥に
花を咲かせるものがある

私の奥にも
私を咲かせるものがある
風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々

この命をささえる仕組みも経年劣化して
無情に軋んでいるけれど
その痛みに壊れてしまいたくはない

言葉にならない不安 ....
長い間 探した虹は見つからず
今日の行方を、風に問う

僕の内面にある
方位磁針は
今も揺れ動いている

風よ、教えておくれ
ほんものの人の歩みを
日々が旅路になる術を

群衆の ....
冬野過ぎゆく風、

冬枯れのしろい空
痩せた私のこいびとが
その空をみあげて武器を振りあげる

冬野過ぎゆく風、

どんな性にとっても
哀しい事故も受け入れる
力を持たない空っぽの ....
荒れ狂う海を見た
 防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
 日がな一日泳いで泳いで
甘やかな海を味わった
 夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
 夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは見事な晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
砂浜に辿り着くと私は
必ず目を閉じる
波の音を聞く為に

どんなに凪いだ海にも必ずある
怒りを鎮め
後悔を慰めてくれる波音

共に訪れた人にも
私は勧めて目を閉じた
どう?と聞いた ....
高速が連なり遠い街結ぶ日帰り旅行頻繁に行く

人通り何故か少ない商店街シャッター通りでもないのに

子供の声聞こえてこない住宅地大人になって実家離れる

夏場だけ海水浴出来た無人島絵の島は ....
心が温かくて優しい人は
無闇に人を傷つけられない

心が冷たくて乱暴な人は
人を傷つけた事さえ気づかない
むしろ意識して人を傷つける

無闇に人を傷つけられない人も
知らず知らずに人を ....
昨日と変わらない今日だった
今日と変わらない明日がくるかは
明日しだいさ

変化のない毎日がしあわせ
連日晴れてばかりの天気は問題を大きく孕むよ


家庭内が円満ならいいだろう
日々 ....
ゆるすからゆるされるのだ

ゆるさないからゆるされないのだ

あたしをひきちぎる

あなたのひとみ

にんげんみたいなぬいぐるみ


悲しみのピアノ

短調の和音

ゆび ....
巨大な宇宙の夕焼けに
染まり進む人々が
鏡の中を通っていく
さようなら さようなら
言葉を置いていきながら
後から後から奥へ奥へ
張り巡らされたアスファルトを越え
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね

ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....
広島の牡蠣が美味しい
栄養豊富な川の水

牡蠣小屋が人気
広島の三カ所にあり
良い香りを漂わせる

身が大きくて
食べ応えがある

どんな料理でも
とても美味しいけれど
焼き牡 ....
 雪を降らせるつもりの寒空の下、
 点る街灯に人々の影は歩いてゆく。
 悲しみ溢れたその光景はとても虚しい。
 街角に佇む人の生がぼやけて見える。

 すべての信号が赤になったその瞬間、 ....
浮き輪を
投げてあげたい無数の暗い努力の腕
アデューって挨拶を
輝く笑顔で友のためにする
好きなだけ
好きだから。


一番最初のまだ青い石榴の実は
眠るための大人の詩に
し ....
りんごを
横にスライスしていくと
星の形が現れた
こんなところに
ひっそりと
神様がいたことを
初めて知った
冬の日

湯気みたいな嬉しさを
胸であたためて
いっとき
死を忘れ ....
時間も空間も遠く離れてしまっていた
けれど
思いが強く残っていたから
時に
目を瞑ると
その人が
その人の顔と体 そして何気ないしぐさが
記憶の動画や静止画に現れた

すると感情が浸 ....
バケツに砂を入れてひっくり返して
ケーキ
おチビがスコップでぐさぐさぐさ
さして
遊んでいる

私は土いじり 癒されている

小春日和
桜を迎える心支度でもしたい

お兄 ....
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき
もういちどこの詩をみつけたい

なまえも知らないひとの詩として

ささやかだけど悩みや哀しみ 楽しみなんかを書きとめて
人肌のあやうさを伝えたい

 ....
ちょうどよい

 たとえばそれは、3日後のカレーだったり…

 7篇ほどの短篇だったり・表紙だけ眺めては


ちょうどよい

 やっぱり時間だ・・・・・・夕闇に埋もれる前の幻影
 ....
はじめて書いた文字は
まどかの「ま」だった
うれしかった
母がほめてくれたから

不思議の国のアリスを読んでもらって
気に入った言葉を
画用紙に集めて色を塗った

コタツに入 ....
寂しいのは怖いんです
心や
言葉まで
寒くなってしまうから

寒いのはいやなんです
子供のころの
冷たい雨に打たれた
終業式の日が思い出されて
通知簿を仕舞い込んで
悩んでいた ....
手を合わせて
いただきますと言う

感謝して
美味しくいただく
自然のままの味

いただきますは
大切な言葉

食材に感謝して
周りに感謝して
両親に感謝して

いただきま ....
水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは  ....
鈍よりとした黒雲は流れて
幾分晴れ間が見られたが
風はより冷たく強く
冬枯れの並木道の両脇は
前日の雪が灰色に汚している
僕は両手を不自由にされ
時々両足を中に浮かせては歩いた
暗イメー ....
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ....
線路はどこまでつづくのか
トンネルの向こうに
白い世界が見えるが ちかづいてくると
どうやら画布だ トンネルの出口は大きな世界地図で塞がれている
列車は べつだんなんのアナウンスもなく 地図に ....
羽根さんのおすすめリスト(496)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぶらんこ- ひだかた ...自由詩9*19-2-7
絆というものを私は- umineko自由詩12*19-2-5
花と私- 服部 剛自由詩519-2-4
弱者達の嗚咽は- こたきひ ...自由詩619-2-4
靴音- 服部 剛自由詩919-2-3
冬野過ぎゆく時、死す- 秋葉竹自由詩519-2-1
ふるさとの海- ひだかた ...自由詩1119-1-31
今日もまたこの世界が- ひだかた ...自由詩6*19-1-29
海の音- しょだま ...自由詩319-1-29
実家- 夏川ゆう短歌319-1-29
人を傷つけても自分は傷つきたくない- こたきひ ...自由詩219-1-27
運命には逆らえないよ逆らわないよ- こたきひ ...自由詩419-1-27
シグナル―ゆるし―- ペペロ自由詩1119-1-27
世界を越えて- ひだかた ...自由詩819-1-26
飛翔- もとこ自由詩24*19-1-26
牡蠣- 夏川ゆう自由詩419-1-26
秘め事- メープル ...自由詩4*19-1-26
サヨナラは、好きだから- 秋葉竹自由詩1019-1-25
りんごの神様- そらの珊 ...自由詩13*19-1-25
時間も空間も遠く離れて- こたきひ ...自由詩719-1-24
てんとう虫の知らせ- 朝焼彩茜 ...自由詩1119-1-23
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき- ぽりせつ自由詩15*19-1-22
ちょうどよい- ナンモナ ...自由詩4*19-1-20
誰に弓を習ったの?- mizunomadoka自由詩1519-1-20
冬の雨- 立見春香自由詩1519-1-19
いただきます- 夏川ゆう自由詩619-1-19
ゆび__- るるりら自由詩14*19-1-18
ニット- しょだま ...自由詩219-1-15
異界の地に- ひだかた ...自由詩919-1-15
シティ- るるりら自由詩4*19-1-15

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