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風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々

この命をささえる仕組みも経年劣化して
無情に軋んでいるけれど
その痛みに壊れてしまいたくはない

言葉にならない不安 ....
心が温かくて優しい人は
無闇に人を傷つけられない

心が冷たくて乱暴な人は
人を傷つけた事さえ気づかない
むしろ意識して人を傷つける

無闇に人を傷つけられない人も
知らず知らずに人を ....
昨日と変わらない今日だった
今日と変わらない明日がくるかは
明日しだいさ

変化のない毎日がしあわせ
連日晴れてばかりの天気は問題を大きく孕むよ


家庭内が円満ならいいだろう
日々 ....
時間も空間も遠く離れてしまっていた
けれど
思いが強く残っていたから
時に
目を瞑ると
その人が
その人の顔と体 そして何気ないしぐさが
記憶の動画や静止画に現れた

すると感情が浸 ....
普段から陽気で賑やかな人も
そうはなれない人も
皆それぞれの胸の内に抱えているよさびしさは

さびしさの質も量も測れない
その正体は濃い靄に飲み込まれている
けど
時には怪物になってどろ ....
般若心経と法華経の違いもわからない
仏様の教えに全く関心も興味も持たない私の
耳と言う小さなグローブに時々思い出したみたいに
彼女は言葉のボールを投げてきた
「ネェ、あたしの事愛してる?」
 ....
産まれる前から誰の体にもついてる匂いがあるのかも
しれない
その匂いについての
生物学的な
もしくは化学的な根拠は
指し示せないので
ないとも
否定できるけど

なにぶん
これは論 ....
人が息を引き取る瞬間と
息を吹き込まれる瞬間との
繰り返しが続いているのは間違いのない事実

夜更けの産院
もうすぐ我が子が産まれてくるのに実感がわかない
渇いている自分の喉を癒す方法がな ....
電車という文字に普通が乗ると
普通でなく思えるのは普通じゃないのかな

もしかしたら私は意味不明な存在なのかも知れない
それはともかくとして
滅多に乗らない電車にその日乗ったのは
東京に行 ....
俺のなかの不燃物は絶えず悪臭を放ち
腐敗している

なんて下手くそな詩の冒頭だ
もっとましな言葉を思い付けよ

詩は言葉の芸術の極みなんだから
それではマスターベーションと何も変わらない ....
高嶺の花ってのはどんなに背伸びしても届く筈のない高い所に咲いているから、高嶺の花なんだろ。 
 そうだよ。神代の時代からそう決まってるよ。
そうか、そうなんだよな。でもさ、一度好きになっちまったら ....
まだ
彼が夢みる少年だった頃
父親と母親は不仲だった

まだ
彼が夢みる少年だった頃
彼にとっての両親は
生きている価値のない存在だった

まだ
彼が夢みる少年だった頃
彼もまた ....
ある時
俺は全知全能のおっさんに抜擢された

早速
俺は住所不定消息不明の神を探しだし裁判を決行した
罪状は有りすぎて絞れない

俺が極刑を求刑し、俺が求刑通りの判決を下した

速や ....
優しさとか思い遣りとか
愛情とか真心とか
人として不可欠なものが
足りなかったり
最悪欠けていたら

正義や道徳を写す教科書さえ
ビリビリに破いてしまえば
悪魔の囁きだけが耳に吹き込ま ....
悪に限りはない
善には限りがある

だからどうした

他人の命を犠牲にしても
自分の命は守らなければならない

だから何だよ

他人の痛いのは平気
一年でも二年でもぜんぜん平気
 ....
のびた爪を夜に切ってくれた
妻である人が切ってくれた

爪が指の先でのびる
切らずにおいたらどこまでのびるかなんて
普段は思わないけれど
思ってしまった

のびた爪であたしの体を触られ ....
遠巻きにして人だかりができていた
始発電車まではまだ時間がある
上野駅の構内でそれを待っている人たちは皆一様に張りつめた冬の寒気に震えているに違いなかった

まだ入れない改札口周辺の通路になぜ ....
体臭と口臭
そして
お互いの獣臭さを嗅ぎあう夜は
同じベッドの上で汗垂れながし
軋みあった

小柄で背は低い
美人でも可愛くもなかった
髪の毛は短くて化粧が無理矢理だった
スカートを ....
お人柄は良好です

評価しています
こたきさんは良い人です
とてもやさしくて
思いやりのある方です

なのでわたしにはもったいないです
わたしはこたきさんが思うような女ではありません ....
まだ娘二人が幼かった頃に
貸借の棲みかを出て建て売り一戸建てに引っ越した
借金して手に入れた家は
この俺の人生を地獄のローンレンジャーにしてくれた

サイコー
な訳がない
だからと言って ....
一つ屋根の下で
ヒトの男と女が
女と男が
つがいになれば

一つ屋根の下で
飲んだり食べたり
着たり脱いだり
一つのベッドで
よがらせたり
よがったり

その結果
ヒトの数が ....
文字をほとんど書かなくなった
反面
スマホで文字を打たない日はない

いったい何の為にそれをしているのか

実用性のない詩にのめり込んでいる自分がいる

詩にとりつかれている自分がいる ....
偉大な詩人の真似をしても
何も始まらないさ

俺は自分の頭のなかの空気さえ読めないんだから
難しい言葉なんてかき集めて
さも意味ありげに並べたてても
頭のなかにわいた蛆虫は
追い払えない ....
ポストに投函した手紙が何処へ届くかは解らない
宛名と宛先を忘れた
差出人とその住所も忘れた

そんな封書の中身は便箋が数枚
便箋には文字を綴るのも忘れた

そんな手紙は迷子になって
い ....
いったい自分が誰なのか
何者なのかさえ
解らなくなるまで忘れた去った覚えはない

母親に罵声を浴びせた記憶はこびりついて剥がれてくれないけれど
あれば反抗期には誰でも沸き上がるに違いない
 ....
女の人には閉経があるのに
男にはそれに相当するものがなんでないんだ

女の人は閉経によって妊娠と月経から解放されるようだけど
男は生殖からけして解放されないって訳かよ
ある意味公平じゃないん ....
現実を直視できない眼は
はるか彼方遠い空を見ていた

現実から逃げたい自分がそこにはいた
夢のような物語りばかり思い巡らして
えがこうとする絵図
だけど
画用紙は破れて
色の欠けている ....
とっくに賞味期限がきれています
それでも、よかったらお召し上がりください

味はそれなりについてますから
何も足さず引くこともありません

どうぞイヤらしい眼で見てください
ご遠慮なく見 ....
長い年月の間にすっかり干上がってしまった井戸からは、水は匂いさえしなくなっていた。
地下水に頼る生活はもうできない。水を汲み上げる手動ポンプは役に立たなくなってしまった。

やむを得ず家に自治体 ....
サッカーボールと
野球の玉は
蹴ったり
打ったり
しなければ
プレイははじまらない

この地球もボールにかわらない
宇宙というグランドの

思いきり
蹴ったり
打たれたりしたら ....
羽根さんのこたきひろしさんおすすめリスト(60)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弱者達の嗚咽は- こたきひ ...自由詩619-2-4
人を傷つけても自分は傷つきたくない- こたきひ ...自由詩219-1-27
運命には逆らえないよ逆らわないよ- こたきひ ...自由詩419-1-27
時間も空間も遠く離れて- こたきひ ...自由詩719-1-24
この世界に存在している、偶然に- こたきひ ...自由詩319-1-15
嘘は方便だから- こたきひ ...自由詩519-1-13
世の中捨てたもんじゃないのに- こたきひ ...自由詩319-1-10
ご静聴頂きましてありがとうございました- こたきひ ...自由詩519-1-9
普通電車に乗って- こたきひ ...自由詩919-1-9
俺のなかの可燃物は- こたきひ ...自由詩219-1-7
正調_繁殖願望の詩- こたきひ ...自由詩119-1-6
夢みる少年だった頃- こたきひ ...自由詩119-1-6
全知全能のおっさん- こたきひ ...自由詩219-1-3
不安な演奏- こたきひ ...自由詩419-1-3
インスピレーション- こたきひ ...自由詩419-1-1
指の先で爪がのびる- こたきひ ...自由詩419-1-1
撲殺- こたきひ ...自由詩418-12-30
女神とその性欲は- こたきひ ...自由詩418-12-30
男性失格- こたきひ ...自由詩618-12-28
夢はけして薔薇色じゃないさ- こたきひ ...自由詩318-12-26
一つ屋根の下で- こたきひ ...自由詩218-12-26
夜が白ける頃に- こたきひ ...自由詩518-12-26
LOVEの雨に打たれて- こたきひ ...自由詩418-12-25
手紙- こたきひ ...自由詩718-12-24
忘却- こたきひ ...自由詩518-12-22
女が海なら- こたきひ ...自由詩418-12-19
現実から逃げたい- こたきひ ...自由詩618-12-19
賞味期限が切れないうちに- こたきひ ...自由詩418-12-19
井戸を覗き込む- こたきひ ...自由詩618-12-16
円形と球体- こたきひ ...自由詩718-12-11

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