聖地へ巡礼
精子の循環
投げやりなまでの生死の受け渡し

ヒトという最小単位が群れを作り
最大公約数的な仮面をつけ街を闊歩する
あの渡り鳥の群れはどこへ行くのだろうか
私があの日投げた紙 ....
壁一枚向こう側の

瞬きの広がる藍色の世界は

どこかでその姿を現し

誰かの心に語りかけているだろう


この壁は天高く分厚い

砕こうにもこの両手は届かない

 ....
すっかり寒くなってきた、土曜の早朝
僕はいつもの様に
四階にあるベランダで煙草を燻らす

景色はいつも通りのようで
いつもとは違うように見えた
特に、空が違う
だから、空が好きだ
一度 ....
「消えやがれ」って
言われた言葉を反芻してると
いっそ
消えてしまいたくなる
いやいやそれでは敵の
思うつぼ
「消えるもんか」って、
頑張るものだよ普通って
言い聞かせてみるけど
そ ....
秋になると
書きたいことが増えてくるんじゃなくて
秋にならないと
書けないことがある


季節は巡り
太陽も巡る
軌道を変えながらでも
巡ることは止まない


カボチャにつきも ....
ちょっとだけ
綺麗に…なりたくて


ルージュを
買いにいった


深紅の
口紅は…恥ずかしくて


少しだけ


明るい
ルージュを…引く


鏡に…写る
艶 ....
わたししをかかなくなったらすこしまとも
になった証拠
でもやっぱり
文字にたよっちゃう
指先が勝手に
動き出す時はちょっとまともじゃない
さみしいからとか
怒ってるからとか
そういうこ ....
喉元でクグモッテいる言葉を
噛み砕いてみないか

ヨダレを垂らした狼が
遠吠えを繰り返す

夜が好きで
闇がキライで

狭い処は 何故か安心できるからと
膝を抱えて眠る

 ....
死も生もなく笑む波を
取り囲んでは光の渦の
散らばる視線を集めて白の
ひとつの樹にだけ降る午後の水


二重の種子の太陽
淵に滲む光
数倍 数十倍にふくらみながら
 ....
人の話というものは
必ず話された部分と
話されない部分とがある
話された部分だけで
判断すると
判断を誤りやすい
自分の不都合なことまで
ありのままに話す人は
まずいないのだから
今夜の秒針の音は
よろこびのうたの様に
暗闇に波紋をつくり
この夜に響いている


昨日眠りに就く瞬間には
je te veuxに似た
優しいリズムを
針の音が刻んだ
 ....
あらかじめ充たされた{ルビ紅葉=こうよう}の場所は
ただ ここに ある
風に吹かれていることにとらわれず
枯れ葉になることにとらわれず
ただ ここに ある

蛇口をひねれば水がでる
その ....
周りに文章が稚拙だと言われても頑張っている。新しい風景を見て詩が浮かばなくても頑張っている。なにがなんだか分からなくても頑張っている。なーんにもしていなくても頑張っている。いろいろ情報流れてくるけど頑 .... 大学のかえり下り坂
黄色いばらの花びらの
ふるふる落ちる

わたしの恋人が
わたしの親友を
好きになってしまい
それはわたしの愛が足らぬから

夕暮れのななめのひかりは金と黄色と橙で ....
さくりと欠落し淡いひかりを
切り裂く、闇
まるではじめから
無かったかのようで

わたしの発するパルスは
ほとんどが四散して
もう何処にいったのやら

仕事 ....
いつだっていまだって青い
地球は朝で昼で夜だ
なのに地表の隅っこで(あるいは真中で)
いまブルーライトに照らされぽつねんと
もの思いに耽っているわたしには律儀にも
朝昼夜は朝昼夜と巡り訪れる ....
橙のひかり滴る秋の日
おちばほわりとかおる
薄水の空に鉄塔刺さり
いわしがそらをおよぐ
暗い部屋に只今と呟き
えい、おならしちゃう
秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は{ルビ紅葉=こうよう}で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ ....
差し伸べた腕は切られてしまって
唇は閉じられて、舌を噛んでいる
忘れてしまったの? と尋ねると
遠くの遠にと囁かれて目に沁みる
喚いてはいけないことだから黙る
全て無視をして前をみてゆくこと ....
緑の葉に黄色が浮かんではらり落ちる先に秋の赤
暮れるのが早い空に月がしらじら輝いて水は凍り
花が枯れて実になり種は地に落ち咲いて巡りゆき
夢に旅して息し現という虚に帰ってきて寂し滅び
それでも ....
誰かを探す
竹林の静謐に
池袋の喧騒に

アラワレナイ
現れはしない
のか、
もう二度と
洗われたいんだ
その見守る微笑みに
ホッと ホッとして
冷気に目醒て息しながら

な ....
 あかい傘ななめに濡れた路をながれ
 雨音のつめたさに背中を欹てながら
 遠景へ漕ぎ出して傍の違和をぼかす
 迷い鳩に差し伸べた手の仕草の嘘を
 街路樹の間から無言のまま見つめる
 おんなの ....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
 溢れる海の{ルビ思想=おもい}を
 透いた生命の鼓動にのせて
 ぼくはきみに語りたい
 {ルビ灼=あつ}い 熱い視線の息吹に恋い焦がれ
 ひとり 沈んでいった人たちのことを
 ふるえる ....
車の中のあなたは雨 避けがたくとりとめもなく

一つの今と一つの場所が移動する 相づちは質量を残さない

「モノローグ」そう題された つめたい彫像として心臓まで

こと切れたままのラジオ  ....
嵐の翌朝
彼は
うちひしがれて
うずくまっていた
山の形さえ変えてしまったほどの寂しい嵐の翌朝


転がっている木
転がっている若い実


不確かな明日だ
不確かな昨日だ
続 ....
 

それを言うと
渡り鳥のことを思い出す
羽搏いていた鳥が
水面に映った自分の姿を認めると
鳥は堕ちる


波が代わりに羽を動かす
と言うのは便法で錯覚だ
鳥が波に{ルビ唆= ....
新宿2 丁目の深夜4時に手を繋ぎキスをする男性カップルや東洋人や白人の若者達
路地にはビートが溢れ肩を組んでさんざめく不思議な人の塊を見つめている俺

生命は科学 を超えていつまでも謎のままでそ ....
 
                                                                            
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
なぜ秋が嫌いかと言うと
気が滅入るからで

なぜ気が滅入るかと言うと
多分単純に温度のせいだ

簡単なことなのに

毎年盛大にこの罠に足を突っ込み
ため息をついたり
嘆いたりしてる ....
水菜さんのおすすめリスト(533)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミゼラブル- 倉科 然自由詩116-10-28
曇り空の向こう側、星は瞬きをやめず- 葉月 祐自由詩3*16-10-28
霜月の空- 小林螢太自由詩3*16-10-28
「消えやがれ」って思われてるんだなっていう思いをずっと転がし ...- Lucy自由詩11*16-10-28
スローハロウィン・ローハロウィン- ゴースト ...自由詩116-10-28
口紅- 薫子自由詩1*16-10-28
わたししをかくの- 朧月自由詩216-10-28
大地の広場- 藤鈴呼自由詩2*16-10-28
ひとつ_夜音- 木立 悟自由詩516-10-28
話半分- ホカチャ ...自由詩216-10-28
秒針の旋律- 葉月 祐自由詩3*16-10-28
続_秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-27
頑張っている- 水宮うみ自由詩2*16-10-27
はなことば一- 田中修子自由詩3*16-10-27
新月- 小林螢太自由詩6*16-10-27
地球的青さ- ただのみ ...自由詩18*16-10-26
ことばあそび三- 田中修子自由詩5*16-10-26
秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-25
ことばあそび二- 田中修子自由詩3*16-10-25
ことばあそび一- 田中修子自由詩4*16-10-25
どうかどうか- ひだかた ...自由詩516-10-24
芝居- ただのみ ...自由詩8*16-10-22
葬儀- 葉leaf自由詩816-10-22
ぼくの内側から崩れていく海- 白島真自由詩20*16-10-20
ダブルスライド- ただのみ ...自由詩15*16-10-19
寂しい嵐の翌朝- ゴースト ...自由詩116-10-19
渡り鳥伝説_- 白島真自由詩4*16-10-18
たちどまった日々- 梅昆布茶自由詩916-10-18
祖母は千歳飴をなめる- 白島真自由詩13*16-10-17
ひのこ- ガト自由詩4*16-10-15

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