すべてが凍りつくような 氷点下の冬に
かならず飲みたくなる クリーミーで濃く
熱いエスプレッソ

枯野をわたる 木枯らしに乗り
舞い踊る白雪たちを しずかに見続ける
午後のひととき

 ....
 光の帯の中から生まれた君は無言で僕に話しかける。
 朝、光は太陽光線と絡み合い上昇してゆく。
 覚めたかい、目は。
 ほんの小さな君はまるで水晶のように笑った。

 錯覚に揺れる部屋で ....
仕事で運転しながら
軽く空を、雲を見た
雲が白く輝いていた

かなしみを集めて
より高次のかなしみを
作り出したい
そう思った
もう引き寄せるもののいない
カフリンクス
(ひそめる眉、tres viae、ピラミッドの密度 )

ドライフードを残して初雪に消えた猫
白濁したシャツの一束のブーケが
投げ込まれたア ....
借りてきたテコを折らないよう
慎重にあてがって
押してみる

借りてきた猫が笑ってる
分厚い雨雲からくる雨粒が草木ではずんで賑やか
借りてきたテコじゃ動じない本日
濡れた髪が額にはりつい ....
かさり かさり
 と

クヌギの林を彷徨えば
拙い過去を思い出し
涙腺開いて
幼い心が閉じてゆく

北風に
こしかた巡らせ
今は亡き人の
想う方々
まなこに浮かぶ

ほとり ....
食べそびれたナッツケーキ、午後は乾いて吹き飛んで
月や夕陽に紐をつけて散歩させる毎日わたしたちは
もちろんその暇があればすぐ殴りあう
どうしていまごろあなたはそんなに

犬たちの、猫とは ....
真っ白な粒状のものが、視界にいっぱいだった。

彼女は言った。風呂場で肌を擦って、垢を消しゴムのカスみたいにするから、汚ねえからやめろって言ったんだ。そしたら笑って「消しゴムのカスみたいだからいい ....
最近一番のお気に入りは
アスタキサンチンだ

何のことだかは分からない
ただ言葉の響きが好きなのだ

「明日た来さんちん❤」

人気No.1
引っ張りだこの
おねえちゃんに
そん ....
届けたい想いを腕の中で
温める仕草は天使みたいで
何も言わずに微笑んでいるのは
声に出したら消えてしまうから
愛は未完の方が美しい
深爪をしました
日の出とともにまたうずくまっていたら
どうでもいいことがもっとどうでもよくなればいいのに
わたしは
書いているのではない
わたしは
聞いているのだ
   
本当のことは
聞くことしかできない
ただ
耳をすませて
ただ
手をこまねいて
   
聞くことの充分に満ちたと ....
胎内の音は覚えていられないね
夜明けの前のカラスの声も

皮膚の下の七割の水は今も轟々と音を立てているというのに
わたしたちの耳は気づかない

潮で錆びた看板や港町の工場や
点在する小さ ....
うつはうつる
よはうつつ
くつはくつうだ
どうりでぞうり

あすはすあし
かんがえるあし
むちびしばしやめ
やすもうしばし

いこかそろそろ
どっかうろうろ
ふろはそのあと
 ....
夏美 has a lot of poetry but she didn't write it. な罪が♪降り注ぐファンが回るまわる♪パワヤラを引いたことはあるかい?♪グワットモールを引いたことはあるか .... 冬の寒さの厳しい時には
春の暖かさを
想う
夏の暑さの厳しい時には
秋の涼しさを想う
想う力で
夏冬を乗り越えていく
過去を埋葬するものの中に
ときたま
何かを見出す人がいる
過去を埋めるガラクタを持たず
今を削り取り捧げる人だ

過去を埋葬するものの
すでにそれは生き返っていたと
嘆き慌てる人も ....
田舎に帰ろう

空気と水のおいしい田舎に帰ろう

たくさんの星と虫にであえる田舎に帰ろう

空き家と空き田畑のいっぱいある田舎に帰ろう

ぜいたくしなければ暮らしていける田舎に帰ろう
 ....
俺か
って
嘆いて
頭を垂れたか
それとも
土下座したいのか
かつての自分勝手よ

誰に向かう
その冷えた眼の先
湧水の空
荒涼たる雲を捉えようとする矢は

己に滾る赤い涙は ....
獅子文六「可否道」(のちにコーヒーと恋愛)で

主人公のモエ子は
コーヒーを淹れさせたら
ピカイチで

年下のベンちゃんが
モエ子のコーヒーの虜となり
同棲しているという
コーヒー夫 ....
粘土の
少し油臭くて
押せば形を変える
素直で
拘らないところが
好きで

柔らかいけど
ちょっとだけ固く
抵抗する素振りを見せて
ふにゃりと
沈む
そして
どこまでも受け容 ....
あのひとが脱皮するのを見た

鮮やか
に細く磨き上げた手
の甲
の上を走るふくよか
な血管
に見惚れた
美しさ
が屈託なく笑う声
に蹴散らされ
刹那
するり
と剥けた

 ....
低空めけめけ飛行
上空はドンテンナリ

目下
繊細とは
人間の醜悪を
直視できない人である
と書かれた紙を背中に貼って
歩いているのは
ダンサーでもなく
占い師でもなく
小説家で ....
なにも書かれていない
紙の上から立ちのぼる
青白い砂漠
その雪原のただなかで
花にも瞼があることを教えてくれた人が
透明なグランドピアノを弾いてくれる
その滑らかな指のうごきで
雪のよう ....
ひととして生まれて
ほんとうによかった
この
、忌ま忌ましい 傷みは
決して手放さないと決めた
「 石の上にも3年 」
が退屈なら
「 石の上にも3か月 」でいい。



「 石の上にも3か月 」
が退屈なら
「 石の上にも3週間 」でいい。



「 石の上にも3週間  ....
望まないものを食べて
ふっくらと肥えた鳥達

心はやぶれ、夢を違えて
雪はこんこんと降りしきる


温かい巣にいられないから
誰もかれも震えて
つめたい石の灯りを頼りに眠り

ど ....
名古屋が白く煙っていた

空に面したすべては雪を

素直なぐらい被っていた

冷たい車窓に手を当てる

ごろごろって手を当てる

我慢する温かさが欲しい

吐き出したら傷つくか ....
ギター
雨をはじいて飛ぶ鳥のように
空気を震わせて濁らない
濡れた枝先の微かな光
抜糸された瞳へ飛び降りる
孵しそこねた夢の欠片から
うなじのほくろふたつ
振り向くことのない永遠が
月 ....
日常から
肌、離陸して
死を忘れている一瞬
匂い立つ樹木
おろかなのは おそろしいが
みじめではない
たぶん

半分まで橋を渡って
そこで橋がとぎれていることに気づく
雨さえ降らな ....
水菜さんのおすすめリスト(533)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
可否道その7- st自由詩2*17-1-18
- ヒヤシン ...自由詩7*17-1-18
情景- 葉leaf自由詩117-1-18
カフス- 末下りょ ...自由詩3*17-1-18
借りてきたテコ_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩3*17-1-18
寒中- レタス自由詩417-1-17
どうしていまごろあなたはそんなに- はるな自由詩517-1-17
人の心の中はいつも- 塚本一期自由詩1*17-1-17
お気に入り- 花形新次自由詩417-1-17
沈黙の翼- ミナト ...自由詩317-1-17
なんだってこんなところにパーカーのヒモが引っかかるんだろう- カマキリ自由詩317-1-17
HB- やまうち ...自由詩2*17-1-17
或る音- 青の群れ自由詩517-1-17
うつ- もり自由詩3*17-1-17
夏美_has_a_lot_of_poetry- kaz.自由詩217-1-17
想う力- ホカチャ ...自由詩2*17-1-17
胡椒の粒が凍ったら- 竜門勇気自由詩1*17-1-17
田舎に帰ろう- ホカチャ ...自由詩3*17-1-17
覚醒し、獲得せよ- 末松 努自由詩5*17-1-16
可否道その6- st自由詩3*17-1-16
やわらかに酔わせて- 末松 努自由詩617-1-15
もののあはれ- 末松 努自由詩717-1-15
ドンテンスパイル- 次代作吾自由詩317-1-15
氷結- 本田憲嵩自由詩1317-1-15
- もっぷ自由詩517-1-14
石の上にも3秒- komasen333自由詩2*17-1-14
それでも絶やさずに- 印あかり自由詩6*17-1-14
車輪が雪を掻くように- 吉岡ペペ ...自由詩317-1-14
INSPIRE- ただのみ ...自由詩14*17-1-14
わたしたちの庭- 伊藤 大 ...自由詩317-1-14

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