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おばあちゃんが携帯ショップに
苦情を言いに来ていた
「かけ放題二千円なのに料金が五千円になっていた!
どうなっているのか不安で来た!」
「お客様は盛んに104番にかけていらっしゃいます、
1 ....
臨機応変さの無い萎びた石灰岩の頭で相談に来るな
端から人の意見を受け入れる気も無い寝ぼけたセンスのジコ野郎
瞬発力も発想力も耐久力も無い全く刺さらない言葉で俺の時間を奪うなウンコ
お前の体は消滅 ....
愛されないとわかると
憎まれる行動を取るようになる
愛されもしない憎まれもしないことが
一番耐え難いことだから
さっちゃん
その絵のお空 きれいね
うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
心を持った先生だった
さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた
#
園庭の、 ....
ごごお ごごおうと
轟く風の音が
窓の向こうで響く
ごごお ごごおうと
寒さを連れてくる
世界を揺らして
ごごお ごごおうと
草木を散らし
猛々しいほどに荒れ狂う
こころはぜんぶ涙の結晶になって
ころり、ころりと
私のものから離れてゆく
私のもとから離れてゆく
逃げないで
置いて行かないで
私だけのものでいて
こころを忘れたくないか ....
痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている
救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは
真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り
何故?
どうして、
繰り返され ....
もしも背中に翼があったなら
成層圏の彼方まで
冷たい風を受けて
青い地球を見てみたい
見果てぬ夢はこの胸を轟かす
もしも背中に翼があったなら
遥か億光年の銀河まで
ぼくは飛んでゆき
....
この町には海がないから、手放せない荷物だけ持って町から出よう
沈黙という会話のなか、星屑が空へと降っていく
海に向けて言葉を投げるあなたは、いつかの朝日みたいに輝いていた
地平線から、ひかり ....
白い五月雨
紫色の月
緑色の瞳
矛盾だらけの世界
でも、それが世界
なら、世界は矛盾か?
矛盾は僕やわたしなのでは?
いや、僕らも僕らにすぎない
矛盾はきっと意識でしかない
....
一回きりの人生だから
後戻りできない人生だから
一日一日を
僕は僕らしく生きていこう
何があっても
僕らしく生きていこう
一回きりの人生だから
比べられない人生だから
僕は僕らしく生き ....
あすなろう あすなろう
明日は檜木になろう
あすなろう あすはなろう
明日は理想の自分になろう
ずっとそう思っている
自由を求め続けている
人間目標を持つと
目が輝いてくる
やる気のスイッチが入ってくる
「今日の目標」
「今週の目標」
「今月の目標」
「今年の目標」
何かを成し遂げる人は
いつも目標を掲げて
頑張っている
師匠が走り
弟子は座って
師の帰りを
寝ころびながら
将棋や囲碁を指しながら
蕎麦を啜る
師匠は鴨を一羽ぶら下げて
暮れなずむ時に帰ってきた
今夜は鴨鍋じゃな
師匠の眼尻が笑って ....
ジェット団が描いていた
夢の続きは途中で潰えて
跡形もなく砕け散る骸
骨すら残さず灰塵と帰す
命の鬼火を揺らめかせ
透明な板に仕切られた街で
鳥は哺乳類を呑んでいる
人は 恐れて近づかない
板と板のはざまを
皆 目をそらして通りすぎ
空を忘れた鳥が見つめる
径の終わりでま ....
爪の生えた
あくまになりたい
忘れるより先に
思い出してる
抱きしめてから
気づいたんだ
君を嫌いだってこと
僕はあくまで
君の敵
ドゥー・ザ・ケーブル・イート
船の上 ....
愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う
悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ
太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた
薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた
空の低いとこ ....
僕がワイフにカチンと来ることは
いつでも小さなことです
昨日もそうでした
「アナタ、これに(酢の物)砂糖入れる?」
「入れない」
(実はワイフは砂糖が全くダメな体質なのです)
そして出てき ....
捨てられた枕木の朽ちた裏側
温かく湿った光の無い世界で
無数のイキモノが暮らしていた
姿は見えないが互いの蠢く気配を感じながら
ある日ひとりのナメクジとひとりのミミズが行き当り
互いの粘 ....
忘れ去られた思い出を戸棚の中から取り出してじっと見つめる。
淡い色に変色したノートや書籍。
どこの国の物か分からない人形。
出し忘れた葉書。時を刻まなくなった時計。
遠い記憶 ....
胃が強い前田は
葛西と対決するために
山道へ向かった
ロバを乗りこなしても
山道は遠かった
前田のルーツは鰓で
魚かもしれなかった
渋い顔をしながら
葛西と対決するために
ロバに乗っ ....
ひどいことされて
それを正当化されて
お金や時間や尊厳をうばわれて
泣かされて
うらまず
なやまず
うれいを持たず
生きていくには奇蹟が必要だ
ぼく ....
どうあがいたとしても人は
ひろいひろい一枚の紙きれ
に包まれたような呼吸しか
できないんだろうむねのう
ちのざわめきもとおくから
みればなんてことない誤差
に過ぎずきみはきみ自身の
こと ....
めくるめく
くるめまくめく
ころてんのますがたは
かえるいえをもたず
まいしくるの
くるめんのうえを
はいしんけるてる
みもすがらしながら
はいてんする
だんだん
めっしんめしんし ....
観念が爆破された後の、うずく痛みとともにある清明さ。
子宮のようにやわらかいハート。
敏感なハート。
木漏れ日が、無意識のたくさんの涙をぬぐうなら
わたしは、海底にも大空にも住 ....
眠り方をまた忘れたみたいだ
夜は早く過ぎる
向こう側の空が白んでくると胸騒ぎがする
否
単純に不安なだけだ
一睡もせずに過ごす夜に
どれだけ耐えられるというのか
いっそ
耐 ....
現実逃避に散歩した。人と一緒にいるのが辛いから。
腕時計もスマホも本も鍵もなにも持たずに外に出て、
川沿い、田んぼ、池、公園、草むら、海辺、かつての僕が居る、いろんな場所を歩いた。
自然は現 ....
試してみたい嘘があるなら
今夜がチャンス
少しばかりの灯りを演出できたら
きみの孤独はそっと
消えるよ
◆
吐息が白いのは
きみのなかの火のせいで
きみ ....
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